結社所属の俳人が、俳句の本すらまともに読んでいない!ー「文芸」としての俳句はオワコンか

 「俳句の本を読めば分かるようなことを、わざわざ指導料をとって教えたくない」、宗匠俳句をきっぱりと拒否する、一俳人としての私の信念である。私は専業俳人ではない。「実費」しか集めていない六つの超結社句会(通信句会をふくむ)を空き時間に継続的に運営しているだけである(もちろん句の問題点の指摘はしっかりと行なっている)。

 中級者以上向けの超結社句会には、句歴5年以上の方しか入会していない。(すべての句会には定員と入会条件があり、「選句基準」を下げて、やみくもに会員を増やすことは一切していない)。にも関わらず、大半の者が所属誌やせいぜい総合誌ぐらいしか読んでおらず、他誌や他誌に所属するベテランの俳人の句集を殆ど読んでいない。これらの本から、共感句を筆写して継続的に勉強している者が少ない。これは明らかに勉強不足である。

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サポートは、句会の勉強会で使っている本代などにあてたいです。 (二つの対面式句会と三つの通信句会を運営中)