「他人の意見は聞かなければならない」ということは数学で証明されている件

他人の意見を聞かない、一人よがりな人は全く困ったもの。自分のやり方に固執し、非効率であることを認めない人。自分の見識がいつも周囲より秀でているという前提で生きている人・・・。女性の皆さんも、ひとたび思い込んだら、なかなか理性的な説得は難しいという面もあるんですよ! 少しでいいからこちらの意見や感覚も受け入れて欲しいですよね・・・。
 
実は、「人間自分一人では結局すべてのことはわからない。他人の意見を聞かないと、自分が正しいかどうかわからない。」ということが、数学で証明されているのです! 
 
これを証明したのは、ゲーデルという人で、「不完全性定理」という証明です。どんなものか、というと、「ある矛盾のない理論体系の中に、肯定も否定もできない証明不可能な命題が必ず存在する。」というのです。数学はとにかく矛盾のない体系を作り上げることが使命だったわけで、数学ならばできて当然と思われている中で「証明不可能な命題が必ず一つはある。」ということを証明してしまったのです。

 
これを簡単に説明してみます。人が世の中の事を考えて行く時、いくつかの前提に立ってますよね。集団的自衛権なら、「戦争絶対反対。憲法は絶対遵守すべき。でも安保体制は維持すべき。」などなど。その前提でいろいろな問題を考えていくと、「必ず解き明かせない(証明できない)ものが一つは出て来る。」というのです。その問題を証明するためには、もう一つ新しい前提を設けないと、絶対解けないのです。ということは、どんな天才が一人であらゆることを解き明かそうとしても、自分では考えつかない他人の新しい意見(前提)を聞き入れないとすべてを解き明かす事はできない、ということを意味しています。
 
学生時代にこのことを知った時は、感動しました。人間の理性は万能ではなく、能力の限界があるということですから。限界、というより、「型」といったほうがいいかもしれませんね。違う知性体がいて、違う理性をもっていたらこんなことはないのかも。でも、人間の理性はこういうふうにしか作動しないし、変わることも変えることもできない。そういうものだからです。
 
それ以来、自分としては、努めて他人の意見を聞くようにしているつもりなのですが、家内と娘から「パパは頑固だから・・・。」と呆れられています。頭で理解することと、実行できることはまた別で、これは数学では証明できないようです(笑)・・・。

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石川 宏

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