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新・パレットクラブ日記 第1回 飯田淳さんのポートフォリオ講評

23期のイラストコースでお世話になったパレットクラブスクール。引き続き、24期もイラスト卒業生コース(以下、卒業生コース)に通うことにした。書くかどうか迷ったけれど、やっぱり記録に残しておかないと落ち着かない。新・パレットクラブ日記として新たなスタートです。よろしくお付き合いください。

▼ イラストコースの授業記録(全33回+1)はこちら

なぜ、卒業生コース?

申し込むかどうか、締め切り間際までグジグジ悩んでいたのだが、3つの理由から通学を決めた。

1)個に応じた指導を受けられるから
大島依提亜さんや名久井直子さんといったアートディレクター、ブックデザイナーが講師になることが多く、内容がより個別的・実践的になっている。同じ先生から2〜3回指導を受けられる機会もあるので、受講生がそれぞれの目標に向けて課題を進められるように課程が組まれているのが魅力だ。床山はイラストコースで伸ばしていきたい描き方が見つかったこともあり、その活かし方を探っていけたら、と思っている。

2)今がいちばん時間に余裕がある(はずだ)から
イラストコースと違い、授業は2週間に1回。課題は重みが増すので大変だろうが、これから順調に仕事が増えていく(はずだ)と考えれば、勉強にいちばん時間を割けるのは今だと思った。

3)自分の目に自信がないから
イラストコースに通って痛感したのが、「私、自分の絵のことわかってないやん……。」ってこと。先生方には、明らかに私には見えていない地平が見えている。それだけはわかる。少しでも自分の視座を高いところへ持っていきたい、そう思って引き続き学ぶことにした。

第1回の講師は飯田淳さん

2021年6月6日。初回は、イラストコースの実技でお世話になった飯田淳さんの授業だ。飯田さんの授業は今回のみ。ポートフォリオを持ってくるように、と連絡を受けた。見ていただくのは、学校説明会の時以来だ。緊張する。新旧の作品を取り混ぜてファイルを整えることにした。

(作品ファイルより抜粋)

アートボード 1

飯田さんからは、同じイラストレーターとしての視点で意見をくださるという。他の受講生へのコメントも中身の詰まった言葉ばかりで、ノートがメモで埋まっていった。

床山への講評は以下の通り。

(A)……顔が良い。
(B)(C)……女性の絵は、顔が強すぎる。顔はちょっと置いといて、シチュエーションやポーズで見せる方法はある。寝ている女の子の絵はいいよね。顔も気にならない。
(D)……キックボードに乗っている絵より、寝ている絵の方がいい。キックボードは、ああキックボードだね、で終わっちゃう。
(E)……モノはいい。いろんなモノを描いてみては?
(F)……こういう方向がいいと思う! デザイナーさん? 女の子の絵とは、描いているときの頭の使い方が違うと思う。女性を描く人はいっぱいいる。良さを伸ばしていった方がいい。できると思う。

大島依提亜さんの課題で描いた作品(F)を褒めていただいた。これは大島さんの評価も良かったので、プロの目に耐える何かが備わっているってことだ。自分ではまだ良さがよくわかっていないけれど。

先生曰く「絵をわかる人は少ない。わかってくれる人、プロへ向けて描いていくべき」。やっぱり、絵を見る目線は高い方がいいのだ。まだまだ自分の目は鍛えられていないので、先生方の目を羅針盤にしていった方がいい方向に進めそうな気がする。女の子の絵は少しお休みして、しばらくはモノの絵を続けて描いてみようと思う

イラストコースでの指導とは違って、先生は「テーマを持つ」「世界観を作る」といったワードを多用されていた。卒業生コースは、ただ見てわかる絵というだけでなく、描き手の内面世界や考え方が伝わる絵を目指していくべき段階なのだろう。

先生の「(私たちは)自由なことをやっていい世界に住んでるんだ」という言葉にとても勇気づけられた。自分の世界は、自由に作っていいということ! 卒業生コース、楽しみながら自分の絵を深掘りしていきたい。



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