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タイのカフェでフランス人と運命的な出会いをした日。

よく晴れた日曜日の昼下がりに、私はなぜかタイでフランス人と相席していた。



私が訪れたカフェはチェンマイで人気のお店。
店内は人が溢れており、私は注文を終えるとテラス席に座った。
そして、仕事をしようと持ってきたパソコンを広げ、いつものように作業をしていた。

すると突然
見知らぬ外国人が、ハロー!と言いながら私のいるテーブルにやってきて、ここに座っても良いか?と私の目の前のイスを指差し聞いてきた。

もちろんイエス。
と答えた。だけど、私の使っていた机はとても狭く、パソコンを1台広げると物を置くスペースはほぼない。加えて彼もパソコンを持っていた。

いやいや、ここでパソコン2台は無理でしょ。
と私の不安をよそに、彼は自分のパソコンを広げた。

そして、狭い机に向かい合って作業をしている。

結局、2時間くらい何も喋らずにお互い黙々と仕事をしていた。
私はパソコンの充電が切れそうだったので、コンセントのある店内に席を変えようと例の机から動いた。

店内に入りかけた時、自分の飲み物を机に置き忘れていたことに気がつき、机に戻った。

すると突然

Where are you from?

と質問された。2時間何も喋らなかった彼が、急に口を開いて驚いた。

そこから話が続き、彼がフランス人だということ。彼も私と同じノマドワーカーだということが判明した。加えて、彼の事業は私が前職で行なっていたこととほぼ同じだった。(そんな偶然ある?)

チェンマイがノマドワーカーの聖地と言われているが、自分をノマドとはっきり語る人と初めて出会った。この街にノマドは本当にいるんだ!と少し感動した。

同時に、彼との共通点が多過ぎて運命を感じた。(もちろん勝手に)



そんな少しドキドキした日曜の昼下がりだった。

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