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タイでラプンツェルの世界に迷い込んだ日。チェンマイ珍道中⑧

私はラプンツェルかな?

そんな戯言をいいながら、自由に舞っていく無数の光を眺めていた。

タイの古都・チェンマイで起こった嘘みたいな本当の話を書いているわけだが、私がここを訪れた第一の目的がちゃんとある。それはコムローイ祭りを体験することだ。

夏頃にネットで流れてきた幻想的な世界を見てみたくて、名前も知らないチェンマイに行こうと決めたのだ。


ランタンを上げる会場は決まっており、そこには祭りのために世界中から人が集まってくる。

日が暮れるといよいよスタート。
会場にいる何千人とがカウントダウンをし、3・2・1でランタンを飛ばすのだ。だが、これがまあまあ難しい。

ランタンは和紙のような素材でできており、着火部分に火をつけると和紙にも燃え移りやすいのだ。かなり工夫して準備し飛ばす必要がある。

そのため会場のあちこちで、ランタンが燃えていた。それを足で踏んで消火するのだ。(え。

そして私はなぜか、初対面のブラジル人・オーストラリア人・フランス人とランタンを飛ばしていた。スマホのフォルダには、謎メン4人の集合写真がきちりと保存されている。何度見返してもなぜそのメンバーで飛ばしていたか思い出せないが、とりあえず楽しかったから良しとしよう。

まさに珍道中極まりないが、この旅のメインを堪能できて幸せだった。


よくテレビやSNSで見る幻想的で美しい光景のうらには、皆のただならぬ努力が隠れていたのだ。これは実際に体験してみないとわからないので、スリリングで素敵な経験をしたい方はコムローイ祭りへの参加がおすすめだ。

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