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【写真#1】はじめてのポートレート撮影


model : ayasato

 明示的に作品撮り的なことをはじめてした撮影は3年前のだいたい今頃、僕が29歳の時でした。アイドル中心にはなるけど写真集は200冊は買ったし、写真展にも足を運ぶ程度には写真を撮ること、とりわけ女性のポートレート撮影に興味はあったものの、そもそも女性とコミュニケーションに苦手意識があり、どうやって被写体(さん)と出会えばいいかとか考えてるうちにアラサーになっていました。撮影会や個撮に行くことも考えましたが、既にネットに上がってそうな写真を自分で撮ってもしかたないというのが僕の暗黙的なポリシーでした。誰か撮ったものを右クリックで保存すれば僕が撮る必要ないのではと感じたからです。
 もちろん、撮影会のように第三者がセッティングした場所でプロの被写体さんを撮る楽しみや意義はあるでしょうけど、僕は僕の生活や人生で関わった人、僕が一目惚れしてしまった人をありのままとりたい=探してもみつからないものとして価値を感じていました。

 さて、いきなりトイレで目を隠してる少女の写真がでてきてびっくりした方もいるかと思いますがこれが僕の最初の作品撮りでした。作品撮りって言葉もその後覚えました。

 いや、話飛びすぎでしょ、自己紹介の時に貼った4枚と作風全然違うし。って感じですよね。僕もそう思います。こういうコンセプトの写真これ以来撮ってなくて被写体さんを探しています。お話だけでも聞いてくださ


model : ayasato

 コロナが流行りだした頃から、音箱(クラブともいう)に行くこともできず仕事も在宅勤務になり、生身の人間と接する機会がめっきり減って引きこもりがちになりはじめた頃、音声SNSのclubhouseが盛り上がたっときに僕もドハマリしました。ebayで全く知らない海外のおじさんから1500円で招待状を買って参加したのですが、毎日6時間以上いつものメンバーで部屋繋ぎっぱなしみたいな状況がありました。完全にclubhouse廃人でした。
 clubhouseのその狭い界隈の中でこの写真の被写体であるayasatoさんやカメラマンの周二郎さんと出会いました。(clubhouseにも写真家コミュニティはありましたが、たまに部屋に入るたびに作風や機材やら肩書きなどで喧嘩部屋状態になっていて近寄りがたい状態で、そこ繋がりではない)

 ayasatoさんは被写体をやってみたい意思はあったものの未経験で一歩踏み出せず、僕はポートレート撮影をしてみたいものの未経験で一歩踏み出せず、かといってガチガチなプロの人を撮るのも嫌みたいなめんどくさいひとだったので顔直接はNGなど条件付きではありましたが奇跡的に利害が一致することで撮影が決まりました。

model : ayasato

 撮ると決まってからは、衣装とかシチュエーションとかお互いにアイディア出しをしてから挑みました。撮影当日はayasatoさんの自宅で親が外出している間に撮って、逃げるように撤退するというなんか悪いことしてるような撮影でした。またパンストとかトイレとか僕の癖全開なのが初回の撮影にも関わらずすべて開放されていて、最初で最終回みたいな撮影でした。

(安心してください、穿いてますよ)

model : ayasato

 最初で最後と言った通り、ayasatoさんとは次の撮影もあったことはありましたが、トラブルがあったわけでもなく関係は自然消滅したため、この続きはありません。後に僕の大好きな写真家の青山裕企さんに作風も感情もジェットコースターみたいだねと言われましたが。まさにロケットスタートだった気がします。今回載せたようなコンセプトのフェチでいやらしい感じの(言葉を選ばずに言うと)写真を被写体とコンセンサスが取れた状態で撮影をまたしてみたい気持ちがあるのですが、何年も出会えていないのが現状です。
 今となっては屋外でのポートレート撮影が主軸になってしまったことから、交渉の糸口も見つけられていません。

 それこそアダルト系の個撮で作品を撮って実績を作るとかが近道なのかもしれませんが、そこまで能動的に動ける日は来る気配もなく。そんな感じです。

 今日は酒を飲んで酔った勢いで書きました。今日聴いてた音楽はJanne Da ArcのResistです。


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