マガジンのカバー画像

八百屋のちょっとまじめな話

77
「野菜で笑顔を結ぶ」をモットーに、ほれた農家さんのおいしい野菜や果物を販売している八百屋(@函館)のちょっとまじめな話。3児の父ならではの視点で書いた「主夫な八百屋の子育て日記」… もっと読む
運営しているクリエイター

2019年8月の記事一覧

術後後ろ向きになったときに効いた、二人の友の言葉とひげそりと。

術後後ろ向きになったときに効いた、二人の友の言葉とひげそりと。

2年前の10/20(金)、北海道新聞の夕刊の道南情報誌「みなみ風」内のリレーコラム「立待岬」に載った文章です。

入院中に考えたことをちょろっと書いてみました。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
実は先月3週間余り入院生活を送っていました(今は営業再開しています)。

術後、身体の痛みと慣れない環境に寝つけず、2日目以降も、小一時間寝てはすぐ起きてしまい、その

もっとみる
八百屋界の旭山動物園を目指して

八百屋界の旭山動物園を目指して

 今では海外からも来園者が来るほど、有名な旭山動物園。
 しかし、その旭山動物園にも、苦難の歴史がありました。旭山動物園に閉園のうわさが流れたとき、当時の飼育員の人々は不思議でなりませんでした。
 日々自分たちが魅了されている、こんなにも面白い動物たち。ではなぜ動物園のお客さんが少なくなっているのか?
 答えは簡単、飼育員たちが感じていた動物の面白さ、すばらしさがお客さんに伝わっていなかったからで

もっとみる
おいしい野菜の見極めは?

おいしい野菜の見極めは?

おいしい野菜の見極めは、「氏素性・育ち・ころたて」といわれます。

「氏素性」は「品種」のこと。桃太郎トマトやブルームきゅうりのように、おいしい品種が必ずあります(栽培しづらかったりしますが、、、)。

次に「育ち」。どうやって育ったか、すなわちどういう環境で栽培されたか。適地適作という言葉もありますが、その野菜に適した土地で適切な栽培をすれば、自ずと品種本来の特徴が発揮され、おいしい野菜ができる

もっとみる

コップ半分の水と感謝と。

”「コップに半分入っている」と「コップが半分空である」とは、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。「半分入っている」から「半分空である」に認識を変えるとき、大きなイノベーションの機会が生まれる。”(『イノベーションと企業家精神』 ピーター・ドラッカー著)

「半分空である」とは、まだまだやれることがあるってことで、何ができるか、やってみる中で何かが生まれてくるってことですね。

最近意識が

もっとみる
今、できることを考える。

今、できることを考える。

5年前、家事育児しながらの八百屋営業では、「12:30~17:00の4時間半の営業時間が限界だ」、って点にとらわれていた時の話です。

子供が全員小学校に上がる4年後まではどうにもならないのかなぁ、と少々悲観的になっておりました。

しかし、(函館)蔦屋書店のイベントで久々に知人と会ったり、新たな農家さんとの出会いがあったり、大学時代の友人の紹介でアメリカ人のご家族と会食したり、といろんな人と会う

もっとみる