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苦情はお客さんからのラブレター。

あるとき、常連さんに、あいさつ一番怒られました。
「こないだのとうもろこし、スカスカでおいしくなかったわよ!」って。

ちょうど農家さんが交代するタイミングで、先に出していた農家さんの最終出荷品でした。商品チェックを怠ったこちらのミスです。

「お兄さんが選んだ野菜だから信頼して買ってるんだよ、こんなんじゃ信用なくすよ!」とさらに一言。反省するとともに、ありがたいお言葉でした。

日々変わる天候の中で育つ野菜たち。名人が栽培しても、時として、品質にばらつきが生まれます。特に今回は出荷の終盤、要注意時期でした。

「おいしく楽しく健やかな食卓」のための野菜たちですから、「おいしくなければ」問題です。しかし、時として野菜の変化を見逃す場合もあります。そんなとき、今回のお客様のように、バシッといっていただけると本当にありがたい!

焼肉チェーン店の牛角さんは、創業当初、精算時に「300円お引きする代わりに、お店のサービスで気になった点を教えてください」とお客様からの声を積極的に集め、サービスの向上に努めたとか。

最近「苦情」と「クレーム」が混同されますが、「苦情」は不満や不公平に対し、お客様がサービス改善を要求する行為であり、お店のサービスをもっとこうすればいいよと教えてくれている、とてもありがたい行為です。 (ちなみに、「クレーム」は、似た部分もありますが、俗にいう、「いちゃもん」の要素がいくらかあるかと)

愛があれば「苦情」となり、愛がないと「クレーム」になるってところでしょうか。

「(店のチラシ)週刊すず辰はお客様へのラブレターです」って、たまに軽口たたきますが、苦情は「お客様からのラブレター」だと思っています。


お気づきの点は、どんどんお寄せ下さい。おいしいものに目がないお客様からの「苦情(愛の言葉)」いただきます。もちろん、「おいしかった」の一言もぜひ。しっかり農家さんに伝えます。

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店の紹介冊子「すず辰マガジン」をamazonのkindleで出版しました。最後までお読みいただくと特典がありますので、よかったらどうぞ。


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