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紫を書き終えて…

しばらく筆を止めていたこともあって、今は何かを書けることが単純に嬉しいです。
止めることがなかったら、今こんな風に感じることもなかったかもしれません。
平安中期頃というのは、まだまだ紙が大変貴重で、紫式部も紙が手に入ったら書く、という状態だったとも言われています。
彰子に仕えるようになってからは、藤原道長直々の仰せで執筆しますから、もう紙に不自由することもなかったでしょう。
けれど、ブレイクする前に細々と書いていた頃を懐かしむような言葉を残しています。
そんな心情がなんとなく分かるような気がするのは、書きたいけど書けない状況を味わったおかげなのかもしれません。

様々な発信手段がある中で、ここnoteを選んだのには幾つかの理由があります。
一番大きいのは、書きやすさ。
複数のブログを持っていますが、実際書いてみて、下調べをした上でしっかりとした長文を書く、という作業で書くのに適していた、と感じています。
私だけかも知れませんが、そういう特徴があるのです。
思いついた事を即言葉にしやすいブログ、という場所もあります。
noteには、文章を書くことが好き、またある程度長い文章を読むのが得意、そういう方が多いからかも知れませんね。

貴族でさえ、紙が手に入らず、書くことに不自由した時代があった。
まして、庶民は文字さえ読めなかった。
こうして書けること。
それを読んでくださる方がいること。
当たり前ではないと、紫式部が生きた時代を辿りながら、改めて感じています。

本日も、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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