すずうさのpocket

最適化の為の選択 進化型複合ショップ“すずうさのゆにわ”の文芸館。 “すずうさとの旅を…

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最適化の為の選択 進化型複合ショップ“すずうさのゆにわ”の文芸館。 “すずうさとの旅を綴る紀行文” “すずうさとたどる時間旅行(歴史探訪)”等々 すずうさのポケットの秘密を公開。 音楽(ライアー)と愛猫浄太郎との暮らしも@時々

マガジン

  • Over the dream ユメノキザハシ

    夢 幻想 過去 未来 奇妙に交じり合い 浮かび上がる今

  • 笹ゆり観察日記

    日本在来種の笹ゆり かつては山にたくさん自生していたという 昨秋球根から栽培開始 その観察日記です

  • 【猫エッセイ】猫を見ながら暮らしを考えてみた

    愛猫Joeこと浄太郎との暮らし

  • 源氏物語ー融和抄ー

    『源氏物語』を独自の視点で掘り下げ、紫式部という女流作家の思想にアプローチしています。

  • すずうさ紀行

    旅や散策の記録です

最近の記事

Over the dream 糸

中将姫のことをいつ知ったのか定かではない。 当麻寺を初めて訪れたのは、20代半ばだった。 その頃は何も知らなかった。 仏教のことも、文学のことも、歴史のことも。 大学で歴史を学びながらもそうであった。 そしてそれはそれで、特に問題ではなかったのだろう。 初めて訪れた日のことをよく覚えている。 夕方近く、陽が傾きかけていた。 境内の片隅に座り込んだ。 本当の静寂を知った。 その感覚が知らず自身に染み込んだものだろう。 私はその後も何度かひとり訪れ時を過ごし、友人が訪ねてくれば

    • 4月〜芽吹

      本州中部地方以西から四国・九州に分布する、日本原産のゆり。 古くはさゐくさとも呼ばれました。 奈良県大神神社の狭井川の辺りに多く自生していたという故事があり、奈良市の率川神社の三枝祭に奉納される花として知られています。 昨秋球根を手に入れ、植え込みました。 聞くところによると、栽培は難しい部類。 冬の間、何の音沙汰もない表面を忍耐強く待ち、4月上旬待望の目が出ました。 これが4月10日頃 あっという間に茎は伸び ひょっとしてこれは花芽?というものが見えます。 栽培法が書

      • 日比谷音楽祭2024

        先程支援したら、399人目でした。 その画像がダウンロードできました。 色々と楽しい。 実は昨年初めて知って、初めて拝見して、初めて支援したのですが、気がつけば一年間ずっと楽しんでいました。 だから感謝と応援を兼ねています。 昨年、一時中断していたライアーを再開したのも、そんな流れの中にあったんだなと、今になって気がつきました。 この一年、久々にひっしのぱっちで頑張りました、私。 その頑張りが何にも代えがたく愛おしいです。 今も相変わらず手一杯😂だけど 少し手が空いたら音楽

        • 癒庭はじめます

          “すずうさのゆにわ”のコンセプトのひとつ。 「癒庭」こう書いて「ゆにわ」です。 癒しをご提供するということは、実は全てのコンセプトに通じるテーマになっています。 ライアーもそうですし、猫エッセイもそうですし、文芸で目指しているところも突き詰めればそういうことになります。 意外かもしれませんが、フラワーリースもその一環です。 その中でも、実際に体に働きかける分野として、セルフケアマッサージをおすすめしていこうと考えています。 思いのほかシステム化するのに手間取っていますので、

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        • Over the dream ユメノキザハシ
          2本
        • 笹ゆり観察日記
          1本
        • 【猫エッセイ】猫を見ながら暮らしを考えてみた
          4本
        • 源氏物語ー融和抄ー
          26本
        • すずうさ紀行
          5本
        • 星のテラス
          14本

        記事

          猫時計

          どこの家の猫も早起きだろうか。 愛猫Joeはといえば、つい最近まではいつ起きているのか、餌を求めて泣き続けるなどという事もなく、私の気を留めることもなく、いつとはなしに起きていると思っていた。 そのことと、私の気の置き所が、おおよそ、多くの人と違うところにあることとが、大いに関係のある話になるとは、今になってみるまで気がつきもしないでいた。 朝方は横向き寝になっていることが多い私の、決して狭くはない私の側面に、Joeは決まって香箱座りをする。 グルグルと喉を鳴らしながら。

          Over the dream 剣

          夢で見た光景が、現実に目の前に広がったことは何度かある。 だからもう、これが疑わしい出来事であるとは思わなかった。 「ああ、ここだ。ここだったんだ」 探し求めていた場所を見つけたかのように、なんとなくほっとした。 石段の上から見下ろす景色、気配… 私は、あの日夢で見た場所に立っていた。 2017年頃に見た夢。記憶に残った「桜井遺跡」という名。 当初思いついたのは、大阪府島本町の桜井駅跡一帯だった。 その時点で、富田林市の桜井遺跡についても目にしていたことは間違いない。 けれ

          イグノーベル賞のビッグサンダーマウンテンに想うこと

          昨日の朝、スマホを開けてざっと目を通す中に現れたのが、このニュース イグノーベル賞を受賞した研究で、夢の国のビッグサンダーマウンテンに乗ると、尿路結石が改善されるというものです。 記事を読むと、とても愉快でかつ、それが本当なら大いに結構なことだと思いました。 そしてさらに私の気を引いたのはその他諸々。 研究自体は数年前のものですが、このニュースは今年のクリスマスイブのもの? 魔法の国からのクリスマスプレゼントだったのでしょうか😊 そしてさらに、踏み込みます。 数あ

          イグノーベル賞のビッグサンダーマウンテンに想うこと

          イマジナリー

          イマジナリーとかイマジナリーフレンドといって、空想上のお友達をつくることがあるのですが、幼い子供に多いものです。 これをテーマにした映画が現在上映中で、「屋根裏のラジャー」。 先日観てきました。 映画の内容には今はあまり触れないようにしようと思うのですが、ツボにハマったシーンがあって、名前忘れちゃったけど、ガイコツちゃんがプクーって膨らんで、お友達になった子と💕になって転がってるところ、今でも思い出すとほっこりと顔がほころびます。 何故なんだろうって、すごく不思議です。

          源氏物語ー融和抄ー結び

           浄土思想に占められた物語のようにみえて、紫式部自身にそれを感じるかというと、そう思えないところがあります。  それは世相を反映したに過ぎなかったのではないかと。  何故そう思うのか、私自身事あるごとに物語を思い返しながら、この数ヶ月を過ごしていました。  「ある時から物語は一人歩きをはじめた」そう感じます。  王朝文化への憧れに胸を躍らせ、大いにそれを感受しながらも、鬱屈とする思いを持て余す日々。その先に確かにこの世は仮の世だと自分に言い聞かせてもいたでしょう。  探し物

          源氏物語ー融和抄ー結び

          源氏物語ー融和抄ー玉鬘

           玉鬘は夕顔と頭の中将との娘ですが、母の夕顔とは、夕顔が光源氏に連れ出されたきり亡くなるという形で別れることとなり、その存在を父頭の中将が知ることもないまま、乳母の夫の赴任地である筑紫へ下ることになります。乳母の夫が亡くなった後は、肥前松浦で乳母やその息子達と暮らしていましたが、玉鬘が二十歳になると、乳母は意を決して玉鬘を連れ京へ出ていきます。  願掛けに訪れた初瀬寺で、奇跡が起こります。夕顔の側に仕えていた右近という女房は、あの一件以来そのまま光源氏にお仕えしていたのですが

          源氏物語ー融和抄ー玉鬘

          ブルームーンに桜の言の葉

          虎の巻、があるんです。 将来の夢的な像はあるものの、現実現在は一般的なパート勤めの主婦の私。 虎の巻とは、いわゆるネタ帳です。 浮かんだ言葉や、調べたことの記録、見た夢の記録、等々。 あらゆるワードがひしめく虎の巻。 以前、とある場所でブログを書いていて、その頃は思いついたら即、発信していました。 それを切り上げてからは書きつけるだけの日々。 書いたものの見返さないことが常で、いつ頃、どんな状況で、どんな思いで書いたのかも忘れてしまう始末。 先日、虎の巻のひとつを手にと

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          ブルームーンに桜の言の葉

          源氏物語ー融和抄ー標野の光

           近年、人気の映画、ドラマやアニメに出てくる場所を“聖地”と崇めて訪れる旅が流行したりしています。それらのファンにとっては心のオアシス的に重要な場所になるのでしょう。私が、神社や寺院などを参拝する時には、信仰対象としての聖地という意味合いの他に、歴史的事実のあった場所として見る向きもありますので、展開しているのが、二次元なのか三次元なのかの違いだけで、本質的には同じなのだと思います。  しかしその聖地巡礼ブーム、実は昨今始まったことではありません。  『源氏物語』はモデル

          源氏物語ー融和抄ー標野の光

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          ゆにわより

          本来聞こえるはずのない声なき声

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          ゆにわより

          本来聞こえるはずのない高音 倍音 本来聞こえるはずのない音楽 なんと呼べばいいのでしょう

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          夏旅 2023

          梅雨が明け、いよいよ夏は本番。私はひと足先にこの夏の冒険の旅へ出てきました。今は直に照りつける太陽を感じながら、この秋からその先へと思いを馳せ、ゆったりと夏を味わっています。 すずうさとの旅でもありましたが、今回冒険の旅と銘打ったのは、人生初の体験を盛り込んだからです。 周知のように、私は一人であちこち出向いていくのはしょっちゅうなのですが、夏のフェスに参加するのは初めてでした。 ap bank fes 2023 に行ってきました。 三日間開催のうちの一日のみではありました

          憧れのニャルソック

          猫を飼う前に見ていた猫Tuberやネコスタグラムでツボってた言葉が「ニャルソック」。 Joeがやってきて、憧れのニャルソックが目の前に! さぁさぁ、今朝もニャルソックですね。 変わったことはないですか? 出窓の上、シェードに滑り込み、窓辺に横たわるJoeに声をかける。 しかしよく見ると… …ニャルソックされていたのは私だった。 (分かってんねんで 出かけるつもりやろ) 浄太郎、心の声ダダ漏れ。 そしてなんでシェード越し(笑)。 表紙の写真は夜間ニャルソック。 オカン

          憧れのニャルソック