無限について直感的に知る
高校生ぐらいに、数学について
ゲーデルの不完全性定理など
を教えて
考える楽しさを知らせたい
と言う議論があります。
私は、この趣旨には賛成ですが、いきなりゲーデルには抵抗があります。その代わりに
無限に関連した議論
に触れる必要があると思います。
私達は、直感的に『無限大』という言葉を使います。これを言葉で言うと
1,2,3,・・・どこまでも大きくなる
という感じでしょう。
これは数学で言うと
可算無限
の範囲の無限大です。実際は、高校で学ぶ微積分や実数は
これより大きい非加算無限
です。非可算無限は、一つ一つ数え上げることができません。こうした
無限に大きい数にも
階層がある
ということを知るのは、現在の数学を理解するため早道です。
さて、これを直感的に納得する、説明はできるでしょうか?
私の理解は
1と2の間に可算無限個の数(小数)が存在
というイメージです。ここで大切なことは
可算無限でも数え挙げで到達できない
ということです。こうして考えると、非可算無限の世界は
少なくとも2重の到達不可能
があります。これを直感的に把握すると、ゲーデルの不完全性定理の
証明も見通しがよくなります。
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