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哲学的思考の突破力

はじめに

この記事は、前に書いた
哲学的思考の力|鈴木良実 (note.com)
の加筆改定版です。

日本的思考

私は前に、日本の体質として

現実に起こったトラブルへ
対応はきちんとする
そうして
上手く変化に適応していく

能力があり裏側には

日本人は理論的な警告で動かない

と言う悪い面があります。こうした、理論的な警告や予言に従わないのは、日本人だけでしょうか?

西洋文明の特異性

私は、上記の日本特別論ではなく

理論的な話で動く社会は
西洋文明の一部のみ

だと思います。これは

古代ギリシャの哲学
ローマの法律
そしてルネサンスの科学
産業革命と植民地支配

等の蓄積の上で

哲学的な思考のできる
有能な人材の支配

と言う信念が西洋文明にはあります。このため

支配にはしっかりした理論検討が必要

という、支配側への厳しさが有りますが

理論が解らないなら
リーダーの指示に従え

となって、科学のことばが通じる相手への説得、だけで十分になります。例えば

MBA取得者だけの世界

で話が通じればよいのです。

西洋文明の学問支配化の努力

もう少し言えば

西洋文明には
知識人の支配を実現する
多くの努力

がありました。つまり

ワットの蒸気機関
ライト兄弟の飛行機

などの成果に対して、一般庶民が

基礎学問の貢献

を認めるように、多くの学者たちが働いているのです。

一方、こうした学問成果を実用化する人は

徹底した考察と試行錯誤を繰り返し
ブレークスルーをして仕上げえていく

という努力をしています。

こうした

徹底した思考力を持つエリートが
責任を持ち支配

という発想が、西洋文明の強さであり、大衆と乖離する危険性でもあります。

ブレークスルーの条件

さて、こうした西洋文明は

現実の細部に捕らわれず
イデアの世界で思考

という方法を手に入れます。つまり

地図の上だけで考える

力です。この力は

現実的な実現可能性を無視

する効果があります。例えば

地図の上では地球一周できる
という発想で
インドへ逆回りで向かう

などの冒険ができます。これは、現実の実現を考えていると、補給などを考えると、ためらってしまうが、このような

抽象化した世界で可能性を見た人
が色々と働き
ブレークスルーを実現

していきました。

まとめ

このように考えると

西洋文明において
哲学思考力の突破

の力は、大きいと思います。


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