今あるモノへ敬意 その上で改善
色々な側面で、変化が生じています。しかしながら、変化が良い方向に向かうとは限りません。大きな事例では
ソ連崩壊の後の混乱とプーチン出現
です。これ以外でも、会社での仕事について
XX方式がよい
と導入しても、結局失敗に終わり元に戻った、という話もよく聞きます。
さて、この問題の原因について
責難は成事にあらず
と上手く言い表したのが、小野不由美の名作「十二国記:華胥の夢」です。
つまり、問題点の指摘や追求だけでは
曲がりになりにも働いているモノを壊す
可能性があります。
こうした事例は、人間の心理療法などでもあります。つまり
心の闇を開き閉じ込めていたモノを出す
危険性です。フロイトの精神分析の入門書などでは
無意識に抑圧されたモノを
顕わにすると病気が治る
と無邪気に書いている場合があります。確かに
変な行動の原因が見えたら治る
という場合もあります。しかしながら
深い怨念等を顕わにすると
それだけで自分が壊れる
場合もあるのです。
このように
かろうじて現状のバランスを保つ
状態が少なからずある。もっと言えば
安定させた状況を作った知恵に敬意
が必要です。仕事で成功するためには
今あるモノにレスペクトし
その上で改善提案を行う
姿勢が重要だと思います。
昔の学生運動家が、最高裁の裁判官国民審査について
解らないから全員拒否が正しい
と言っていました。こうした
とりあえず反対
姿勢では、今ある秩序を壊し、もっと悪い状況に引き込む可能性があります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?