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科学の限界明示が必要

このnoteの人気記事の一つに
科学的世界観|鈴木良実 (note.com)
があります。このような、科学的な知識を持つことは、現在社会で多くの成果をもたらしました。ここで、大切なことは

知識の習得にそれなりの苦労があり
そこでスキル習得もできる

と言うことが、意識されていない場合が多いのです。

しかしながら、現在のIT技術は

安易な情報入手

を実現しています。そこでは

色々な科学成果

も見ることが出来ます。先日も書きましたが、カオスのビジュアルな説明もあります。しかも、複雑な微分方程式なども、数値解析で強引に解を得て、さらに画像化してみせることもできます。例えば

コロナ感染予防で
飛沫のシミュレーショのビジュアル化

等は、マスク着用推奨に効果的な働きました。

しかしながら、ネット上には、こうした科学成果の裏側の

各種陰謀論
トンデモ科学論
独断決め付け論

が、多く飛び交っています。例えば

反ワクチン論
ワクチンでICチップを埋め込む
自然免疫に任せるべき

等です。

さて、このような議論を

非科学的

と責めるだけで、信じている人を、説得できるでしょうか?

この問題に関して、日本の歴史は成功と失敗の、大きな教訓があります。

まずは、成功例は

明治期の文明開化

です。それまでの

経験的な漢方医学
より
科学的な西洋医学

と言う強烈な事例が、大衆を動かしました。こうした

科学的が正しい

と言う刷り込みは、学校教育制度とともに普及しました。なお、学校教育では

先生の教えは天皇陛下のお言葉
という
教育勅語精神

も有りました。こうして、国民の知識レベルは向上しました。

さて、こうした知識人の発言が、ひっくり返ったのが、先の太平洋戦争です。戦争開始前は

米英に勝てるわけはない

と、進歩的な知識人達は言っていました。しかしながら、実際に戦うと

フィリピンでは米軍敗走
マレー沖で英国最新鋭戦艦を沈める

という風に

日本軍の精神力は強い

と言うカルト的発想が、知識人の科学的意見を押しつぶしていきます。

こうした

知識人の科学的予言

現実の反例の前で崩れる

傾向があります。さらに

高学歴者が一度の神秘的体験で
カルト宗教に嵌まる

と言う事例もありました。

このようなトラブルを避けるために、大切なことは

科学的知識の限界

を教えることです。例えば

幾何学は現地の多様化を
理想的な直線などに抽象化して実現

しています。こうした抽象化は、理想化した状況です。現実対応では

地図は現地でない

ことをしっかり知っておくべきです。

こうした

科学と現実の違い

を認識しておくことは

トンデモ理論対応力

を育てるために有効だと思います。

#似非科学 #トンデモ理論 #科学限界


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