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#私の勝負曲 電子ドラッグで駆け抜けろ!

少し前、この曲しか聴いていない時期があった。出先でも家でもひたすら聴いて、テンションを上げては小説を書いていた。

『電子ドラッグ』『安全運転妨害ソング』などとして名高い、マクロスプラス挿入歌、『Information High』である。

見た人にとっては、『イサムが大気圏に突入する時の歌』と言えばわかってもらえるだろう。

ご存知の通り、『マクロスプラス』の音楽担当は菅野よう子である。だからこの曲も菅野が作曲していると勘違いされることがあるのだが、この曲だけは菅野の手になるものではない。

作曲者は、CMJKである。

電気グルーヴの初期メンバーであり、電気脱退後はCutemenやCONFUSIONで活動。今ではハロプロのアレンジャーとして有名だ。

実はわたしはCMJKが大好きだ。アップテンポでありながら哀愁漂うメロディラインも、SF小説のように物語性の強い歌詞も、四半世紀前からわたしの心を捉えて離さない。

この『Information High』は、『洗脳ソング』というオーダーを受けて作られたとのことで、確かにこちらの心へと訴えてくる。転調されつつ繰り返される主旋律と、女性歌手のソウルフルな叫び、これでもかと音の詰め込まれたトラック、すべてが魅力的だ。

なお、没曲をCMJKがCONFUSIONでリサイクルしたのがこちらだ。人の心に訴えかけ、ざわざわとした違和感を与える曲調は受け継がれている。

さて、この曲の効能だが……。
テンションを上げて自分のポテンシャル以上の力を引き出すのに最適だ。
洗脳を目的として作られた曲は、聞き手の感覚を研ぎ澄まさせてくれる。また、英語詞曲なので、必要以上に歌詞に気を削がれることはない(これは各人の英語スキルが関係しているかも…少なくともわたしの場合、だ)。

自分の内面と対話し、精神的に高まりたい時。また、車で高速道路を走る時。
万能感を満たしてくれ、気持ちよくなれる。勝負をしかける時には最適である。

なお、CMJK曰く、世の中には「『Information High』はCMJKだよ警察」という人たちがいるらしい。
菅野の惹きつけられるメロディは確かに評価されるべきものだが、やはり正確性は大事にしたい。

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