本日も“絶対解の無い問い”に向き合ってみたいと思います。

先日、筆者の勤め先企業の部下から下記のような質問を投げかけられました。

喫煙所トークなのでフランクな場での会話です。

この部下の年齢や状況、質問の背景は一旦脇に置いておくと、これらの問いには画一的な答えや絶対解は無いものだと思っています。

もはや”人生観”に関わるような問いと言っても良いでしょう。

なので、即答するのであれば、

としか答えようがありません。

また、喫煙所とは言え会社というパブリックな場で突っ込んだ話も展開しづらかったですね。

そこで、大まかにパターン別回答を列挙しつつ、最終的な筆者自身の見解をnoteに書いていこうと思います。

ちなみに、このnoteは筆者の勤め先企業の人には誰にも知られていないので、残念ながら当該部下にも届きません。

①使途が決まっている”何か”があるケース

今手元にお金が無いのであれば、調達方法は2つしかありません。

貯めるか、借りるかです。

例えば、
「結婚する予定があり、そのために〇〇万円必要だ」

「車が欲しく、頭金〇〇万円は用意したい」

「どこどこに旅行に行きたいので〇〇万円かかる」

これらのように使用用途の決まっている大きめの支出に関して、貯金は有効な手段ですので年代問わず貯金した方が良い気がします。

②なんとなく将来が不安なケース

このケースの場合、筆者としては20代で貯金する必要性は薄いと思っています。

個人差はありますが、多くの場合、20代で稼げるお金はそんなに大きくないでしょう。

そこから幾ばくかを貯金したところで、“今なんとなく感じている不安”を払しょくすることは出来ないと思います。

であれば、20代でしかできないこと、今という貴重な時間、機会を最大限に謳歌できるようなお金の使い方を考えたいところですね。

併せて、より多く稼ぐこともセットで考え、行動した方が長期的にもプラスになりそうです。

③投資を視野に入れているケース

こちらも“なんとなく将来が不安なケース”と重複する部分がありますが、iDeCoやNISAを自分の出来る範囲で始めることはオススメします。

ただ上記と同じ理由ですが、20代で投資に回せるお金は限られていると思いますので、無理のない範囲で、またその他の機会を損失しないようにしたいところですね。

一方、例えば株式などへの投資による複利の力は時間が重要なファクターとなりますので、早く始めれば始めるだけ時間と共にパワフルなものになります。

現金で保持（貯金）していてはこの複利の効果を得られないことと正しい金融リテラシーを早くから体得できることが、本結論の違いになっています。

筆者パラディソの総合的な見解

各々の状況やステージ、価値観や人生観によって最適解はあると思いますが、結局これらの問いに対しての絶対解はありません。

個人差が大きいのです。

それを断ったうえで記せば、結局のところ人生の最後に「良い人生だったな」と思えればなんでもOKだと考えています。

「20代は経験や自己投資をすべきでチマチマ貯金なんてするな！」

「20代から計画的にしっかり貯金をすべきだ！」

「20代から投資を始めるべきだ！」

SNSやYoutubeなどでインフルエンサー達が自らの商売（PV最大化）の為に大胆に表現している、これら”べき論”は確かに一理あります。

しかし、これらはあえて“全て無視して良い”と思っています。

なぜか。

事業で成功したり、華々しいキャリアを歩めた人は「貯金するよりもっと稼げるよう頭を使うべき」と言うでしょう。

銀行預金の金利が7%の時代に生きていた人は「貯金をすべき」と言うでしょう。

株やビットコインで一発当てた人は「投資をしろ、夢がある」と言うでしょう。

しかし、多くの人がその様なラッキーに与れるかというと、残念ながらそうではないです。

結局のところ、“べき論”の多くは誰かのポジショントークなのです。

自分の人生の問いの答えは自分でしか出せません。

人に聞いてもあなたの人生の答えは出てきません。

ましてや画面の向こう側にいるあなたの事を知らない、会ったこともないような人の言う事を鵜呑みにすることは有害ですらあるように思います。

人生の最後に「良い人生だったな」と思えるためにはどうすれば良いのだろうか？を自分で考えて、自分で決めて、行動する。

間違えててもOKです。間違いに気付いたときに修正すれば良い。

このプロセスをすっ飛ばして、楽して答え（のように見えるもの）に辿り着こうと思わず、自分で考えて、実行してみることこそが実は一番大事なのではないか、と思っています。

さいごに、アラフォー筆者から、20代のあなたへ。

あなたは貯金した方が良いと思いますか？

完