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資本論の著者”カール・マルクス”の残した名言を眺めてみる

カール・マルクス氏をご存じでしょうか?

かの有名な”資本論”を書いたドイツの哲学者であり経済学者。マルクスは資本主義の高度な発展により社会主義・共産主義社会が到来する必然性を説いた人物で、共産主義思想の持ち主だった様子です。

筆者は経済学を専攻していたわけではなく、そもそも勉学を熱心に勤しむ学生ではなかったので、大人になってからマルクス及び資本論を改めて知りました。

また筆者は共産主義思想は持ち合わせていない、バリバリの資本主義者ですが、資本主義社会の研究としての価値が非常に高い資本論が好きで、哲学者としてのマルクスもお気に入りです。

そこで今回は生き馬の目を抜く資本主義社会をサバイブする上で役立ちそうなマルクスの名言を自分なりの感想を加えて紹介したいと思います。



自らの道を歩め。他人には好きに語らせよ。

カール・マルクス

所詮、他人は他人ですからね。新しいことを始めたり、何かに挑戦したりする中では、他人の意見は雑音でしかありません。自分の未来は自分で切り開くのみ。


宗教は抑圧された生物の嘆息である

カール・マルクス

困難が多い現実や人生において、何かに縋りたくなるのが人情なんでしょう。今も昔も変わらない。「抑圧された生物のなげき」とは絶妙な表現です。


弱い者はいつも奇跡を信じることで救いを見つけるものだ

カール・マルクス

個人的に「希望は戦略ではない」という誰かが残した格言が好きで、何か近いものを感じます。殺生与奪の権を他人に握られることなく、自ら一歩を踏み出せる人間でいたいです。


自由であるということは、自分の幸せを選べるということでもある

カール・マルクス

まさに、ですね。ぐうの音も出ません。


資本制私有財産の最後の時が鳴る。収穫者たちが収穫される

カール・マルクス

この概念は作家の山口周氏も似たようなことを仰ってて、「現代は資本家が従業員に部分的に搾取され始めている」、と何処かでお話しされていた記憶です。


人間を人間として、また世界に対する人間の関係として前提してみたまえ。
そうすると、君は愛をただ愛とだけ、信頼をただ信頼とだけ、交換できるのだ

カール・マルクス

愛とか信頼はカネでは買えません。中途半端に金持ちになるとこの辺りを勘違いするバカがいますね。大切な人を大切にしたいと思います。


ローマの奴隷は鎖によって、賃金労働者は見えない糸によって、その所有者に繋がれている。賃金労働者の独立という外観は、個々の雇い主が絶えず替わることによって、また契約という擬制によって維持されているのである

カール・マルクス

たとえ見えない糸に繋がれていても、経済的に独立することが精神の自由と人間としての尊厳を保つ有効な手段と考えています。個人的には。


賃上げは奴隷の報酬改善以外の何物でもないだろうし、労働者にとっても、労働にとっても、その人間的使命や品位を勝ち取った事にはならない

カール・マルクス

賃上げとは、その経済合理性の範囲内で、逃げないように設定される見えない糸ですね。人間としての品位とはまた素敵な言葉。


いかがでしたか?

やはり、マルクス、筆者はぶっ刺さりまくりです。

経営者やインフルエンサーから夢や希望を熱のこもったテンションで説かれるよりも、マルクスから客観的事実や仕組みを淡々と示される方が、何者でもない庶民にとって、本来ありがたいハズなのですが、現実世界ではそうなっていない様子。

一時の”勇気”や”やる気”を貰っても、そんなものはクソの役にも立ちません。モチベーション?不要ですよ。

世の中や社会に誰でも不平不満はあるでしょう。しかし不平不満を言うだけでは何も好転はしない気がしています。根本から何かを変えるには恐ろしく大きなエネルギーと運と時間が必要になるでしょう。

時代やシステムに筆者は人生を捧げたくはありません。

「今自分に何が出来るのか」

この1点に尽きると考えています。


おしまい


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