【2022年2月後半】平凡なサラリーマンの資産運用という脱獄記録
もうそろそろ雛祭りです。
我が家は娘が2人いますので、ひな人形をクローゼットから引っ張り出し、飾りつけを行いました。
ひな人形を早く出しすぎると「早くお嫁に行ってしまう」、逆にひな祭りが終わってもいつまでも出していると「お嫁に行くのが遅れる」という迷信を聞いたことがあります。(※個人的には信じていません)
祭りと言えば、米国株式市場のパーティは終わりを迎えたと思っています。
私としては、いつ出来るかわからない脱獄パーティを想像しながら、今月もコツコツやっていきます。
■起きていること
・ウクライナ情勢
2月17日
緊迫した状況が続いています。ロシアとベラルーシの行動軍事演習終了後、一旦は引き上げたと報じられていましたが、17日にウクライナ東部で親ロシア派武装勢力による砲撃増加が報じられました。
Xデーとされていた2月16日にリスクオンに傾いた米マーケットですが、翌日には原資産がゴールドを除いて全面的にリスクオフ。
2月21日
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の親ロシア分離主義勢力が実効支配する2地域を独立国家として正式に承認しました。またウクライナ東部へ派兵命令も出したと。
これは、米欧諸国の反発は避けられないと思います。バイデン政権は分離派支配地域に経済制裁を予定しているようで、これを受けロシアルーブル急落、原油価格急騰です。
2月25日
ロシアがウクライナに攻め込み、とうとう軍事攻撃が始まってしまいました。すでに民間人に死傷者も出ています。一日でも早く平和が訪れて欲しいと思っています。これを受け、ロシア株式は-50%近くの大暴落。世界の株式市場、原油や金、穀物先物価格も大荒れです。
2月27日
米欧がロシアをSWIFT(国際間送金取引)から締め出しを決定しました。大きな経済制裁を決定し、暫くはマーケットも荒れそうですね。
・経済指標
米国原油在庫
2月16日
予想:-1.572M
結果:1.121M
⇒市場予想よりも上でした。約2週間ぶりに積みあがった結果です。原油価格にはマイナスです。
2月24日
予想:0.442M
結果:4.515M
⇒積みあがっていますね。地政学リスクにより原油価格は上げていますが、今後の需給とオイルメジャーの採掘計画に注目です。
FOMC議事要旨
2月16日
前回のFOMCにおいて、結論に至るまでのメンバーによる詳細な議論が記録されています。「利上げは前回よりは速いペースが妥当」「保有資産圧縮は今後の会合で評価」と特段大きなサプライズはありませんでした。
・金利動向
2月通してのアメリカ10年債利回りは動きが激しいものになりました。前半はインフレが収まらずアグレッシブな利上げを折り込み始め、その後月末にかけては戦争勃発でアグレッシブな利上げ観測は後退しました。
・企業業績
現在までに、S&P 500種構成企業のうち84%が第4四半期の業績を発表しています。このうち77%の企業が予想平均EPSを上回る実績EPSを発表しており、これは5年平均の76%をわずかに上回っています。
全体では、EPSは8.5%予想を上回り、5年平均の8.6%をわずかに下回っています。
企業やアナリストは、ここ数四半期と比較して、2022年第1四半期の見通しや予想修正をより消極的に行っている。
出典:2月18日のFactset
https://insight.factset.com/market-rewarding-positive-eps-surprises-less-than-average-for-sp-500-companies-for-q4
■2月後半に私がしたこと
・保有銘柄決算精査
2月22日 $FANG(ダイヤモンドバックエナジー)
2021年 Quarter Ended Dec 31
売上高;予想 $1.66B 結果 $B2.02B ◎
EPS ;予想 $3.39 結果 $3.63 ◎
2022年 Quarter Ended Mar 30
売上高;予想 $1.79B 新ガイダンス $(具体的な数字無し)
EPS ;予想 $4.36 新ガイダンス $(具体的な数字無し)
⇒決算クリア、ホールドですね。売上高成長率はYoYで+162.9%。配当金も$0.50から$0.60へ増配も発表しています。(この銘柄だけで判断は出来ませんが)採掘量も上げない方向のガイダンスが出ていましたのでシナリオ崩れも今のところありません。
またエネルギー関連銘柄は市場がロシアウクライナ情勢を目いっぱい織り込んでいる株価ともいわれていますが、その辺りはよく分からないのでホールドで行こうと思います。
2月24日 $NCLH(ノルウェージャンクルーズライン)
2021年 Quarter Ended Dec 31
売上高;予想 $571.85M 結果 $487.4M ×
EPS ;予想 -$1.61 結果 -$1.95 ×
2022年 Quarter Ended Mar 30
売上高;予想 $984.81M 新ガイダンス (具体的な数字無し)
EPS ;予想 $-0.7 新ガイダンス (具体的な数字無し)
★1Qは赤字見込み、22年下半期は黒字見込み
★2023年の予約動向は、2019年の2020年の予約と比較すると、予約ポジションと価格が有意に高く、記録的な水準にあり、中長期的な航海に対する強い需要が続いていることを実証しています
⇒予約状況に変更ないのでホールド継続。しかし、戦争始まってしまったのと、リセッション懸念をどう判断材料にしようかと悩んでいます。
・ポートフォリオ微調整
2月初旬に$CVSを新値期待&チャートが良いという理由で新規で買い付けていましたが、直近の決算が冴えずトレンドラインを割ったので早期損切りしました。また、その資金を$VDEに移しました。
また、2月25日にロシアがウクライナへ空爆を仕掛けました。相場は大荒れでしたが、ビビりながらも年初のポートフォリオ変更の際に決算ミスのないなかで手放した$CRWD(クラウドストライク)を$168で買い直ししました。
これと引き換えにキャッシュポジションを維持したかったのと、長短金利差縮小懸念のあった$WFGを売りました($WFG実現損益±0)。
・投信積立分をクレジットカードに
ようやくマネックスさんもクレカ決済が可能になりましたので、毎月積み立て設定をしている投資信託決済分をマネックスカード決済にしました。
約1%分のマネックスポイントが付与されるので、毎月決済上限50,000円×1%=500円分ほどプラスになりそうです。
マネックスポイントは海外株式の決済手数料に充てられないので、個人的に使い道がほぼ無い状態です。
そこで、今後はコインチェック経由で、すべてビットコインに変えていこうと思っています。
・積立投資の枠を少し増量
アメリカおよび世界の株価は軟調な地合いですが、上記クレカ決済設定に乗じて、毎月の積立投資枠を増量しました。
現状
①iDeCo:23,000円×2(妻の分)=46,000円
②積立NISA:33,300円
③特定口座投信積立:50,000円
合計:129,300円
↓
2022年3月から
①iDeCo:23,000円×2(妻の分)=46,000円
②積立NISA:33,300円
③特定口座投信積立:90,000円
合計:169,300円
③の投信積立の内訳はemaxis slimオールカントリーに40,000円/月の増額です。
理由としては、今現在、毎月の約130,000円の積立投資以外に、約100,000円分の投資資金を毎月証券口座へ入金していますが、主には個別株・スポットETF購入用として使っています。
しかし、投資用資産全体からみた目先の予定キャッシュポジション(米ドル)比率を確保完了したことと、来るかもしれない米国のリセッション、ベアマーケットを見据え、機械的に積立、自分の運用規律を保てる”インデックス積立”を拡大させるということがその理由です。
これで、iDeCo、積立NISA、特定口座投信積立で、全米株式インデックスと全世界株式インデックスはほぼ同額の設定になりました。
■3月前半に私がすること
「インフレ動向と景気動向」「FRBの出方」「ウクライナ情勢」このあたりの動き次第で変わると思うので今はノープランです。
■まとめ
米国の決算シーズンも終盤に差し掛かりました。
ウクライナ情勢も緊迫した状況が続いています。西側諸国はロシアへの強い経済制裁を決めました。
忘れてはならない事として、アメリカのインフレも歴史的に見ても異常な状態。
思い返せば、2020年3月のコロナショックから続いたグロース株のパーティは終わり、コロナ前の株価水準に戻っている銘柄も多くあります。IPO銘柄は目も当てられない状態・・・。
一例)
$META(旧フェイスブック)
$ZM(ズーム)
$ROKU(ロク)
$TWLO(トゥイリオ)
$FSLY(ファストリー)
$TDOC(テラドックヘルス)
$DOCU(ドキュサイン)
$PLTR(パランティア)
$AI(C3AI)
$MQ(マルケタ)
個人投資家は2020年-2021年、これらグロース株を買い増し、含み損(又は実現損)を抱えている人も多いかもしれません。
私も致命傷は避けながらも、少々喰らいました(300万ほど吹き飛んでいます)。
コロナボーナスの利益は損失に変わり、
しかしコロナウイルスは変異をしながら残り続け、
インフレも終息の糸口が見えず、もしかするとアメリカはこのまま不況に突入してしまう可能性もあります。
さらに戦争も始まってしまった。
という感じで、控えめに言って絶望ですが、個人的には大丈夫だと思っています。
今までも前代未聞のこの世の終わりみたいなこと(ITバブル崩壊の翌年にワールドトレードセンタービルに飛行機が突っ込んだり)はたくさん起こってきました。
しかし、我々は生きていくし、人生を、そして社会をより良いものにしようと努力し続けていくことに変わりはありません。
パラディソ個人として、できる事は多くありません。今は一刻も早く、ウクライナとロシアへ平和が訪れてほしいと願うばかりです。
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