既にシェアリング事業者によって今年4月から開始されている「ヘルメット任意着用でキックボードに乗れる実証実験」をSWALLOWも7月12日より福島で開始しました。

販売事業者として電動キックボードの実証実験に参加するのはSWALLOWが初となります 🎉

実証実験とは？

国内でまだ事例がない事業を始める場合、規制や法律などいろいろな壁に直面するのでスムーズに事業を進めることが難しい場合があります。そこで政府は安全性等の確保を条件として、規制の特例措置を与える、という制度がありこれを新事業特例制度と呼びます。

実証実験はこの特例制度を用いて行います。今回場合では、一定の条件の元で(詳しくは後述します) ヘルメットが任意着用で電動キックボードに乗れる、という特例が政府により作られ、SWALLOWはその制度を使って福島県で電動キックボードのレンタル事業を一時的に行います。

電動キックボードは原付なので本来はヘルメットの着用が必須なのですが、そこが任意になることで規制が一時的に緩和されるわけです。

実証実験と現行法の比較

注意が必要なのは、特例が適用されるのは参加している事業者単位で、一般の人は対象にならない、という点です。SWALLOWから電動キックボードを購入した一般の方にとってはヘルメットは変わらず必須となりのでご注意ください！

実証実験についての詳細

今回の実証実験は福島県南相馬市にある福島ロボットテストフィールドという施設に入居している企業に協力してもらい行います。具体的には企業の方に近所のコンビニや他の実験施設までの移動手段としてレンタルとして使っていただきます。

ロボットテストフィールドが試験場なのでよく誤解されるのですが、ロボットテストフィールド内ではなく周辺の公道で行われます。

（土地勘がないとわかりずらいと思いますが）あらかじめ走行できるルートも決まっています。

このルートを15km/hに制限したSWALLOWの機体であればヘルメットなしでも走行できるというわけです。

実証実験に使用するZERO9

実証実験には特別に改造を施したZERO9を使用します。実証実験中ということが一目でわかるようにステッカーとデッキの色も変えました。

もっとも大きい変更はGPSトラッカーを内蔵しているということです。このGPSトラッカーで走行データを記録し実験後の検証に役立てるというわけです。

GPSトラッカーはFalcon PEVが提供しているZEROTRKという製品を使用しました。これで各機体がいつ・どこを・何km/hで走行したかの情報を収集することができるようになります。

SWALLOWではまだ扱ってない商品ですが今後ニーズがあれば展開していきたいと思っています！

実証実験と法改正の関係

さて、ここまで今回の実証実験について書きましたが、今後の法改正との関係について少し説明したいと思います。

現在政府は新しいモビリティーを扱うための新しい法律を作ろうとしています。今年の4月には警察庁から中間発表もあり、電動キックボードのような新しいモビリティーをどのように扱っていくかの議論が現在行われています。

今回の実証実験で得られたデータはこの議論で利用され、新しい法律作りに活用されます。つまり、今回の実証実験は電動キックボードに代表される新しいモビリティーの未来を決める重要な意味を持っているのです。

中間発表については以前のエントリーでも解説しているので電動キックボードの未来について興味がある方はぜひ読んでみてください！

SWALLOWの思い

今回と前回の自転車レーンに関する実証実験を含め、今までの実証実験にはシェアリング事業者のみで、SWALLOWのような所有する電動キックボードの販売事業者は参加していませんでした。

しかし、シェアリング用の機体とZERO9のような所有する機体では適切なルールも違うはずです。

例えば、15km/hというのは所有する機体には遅すぎるという意見やヘルメットを完全に任意にする代わりに、自転車用のヘルメットでもOKにするという緩和の方法もあると思います。

SWALLOWは今回の実証実験を通して、電動キックボードを所有しているユーザーの声を法改正に反映できるように積極的に議論に参加していければと考えています。

SWALLOＷについて

SWALLOW合同会社
電動キックボードおよび関連グッズの販売・レンタル
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