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【生活#1】留学に来て3か月が過ぎて思うこと

留学に来て、3か月が経った。同じ寮や他の友人達は1セメスターだけ留学に来ている人も多いので、彼ら彼女らはあと1か月もすれば、スウェーデンを去ってしまう。1セメスター留学の人は実質スウェーデンに滞在するのは4か月だけだし、2セメスター留学の人も厳密には1年ではなくて10か月がいいところ。そう考えると3か月というのは長いようで、とても短い時間なのだなと思ったりもする。

3か月。私が初めて1人暮らしをしたときの3か月と密度はあまり変わらなかったように思う。新しい人、新しい食べ物、新しい部屋、新しい街。私が地方から東京に出てきたときと然程変わらない感覚。そこには安堵もある。世界中どこに行っても、新しいものに出会えば困惑もするし、発見に心躍るときもある。私という人間は、世界中どこにいても、私という軸がそのままであるという安心があった。

スウェーデンはとても居心地のよい国だと思う。勿論、私が住んでいるのがルンドという大学の街であり、国際色豊かな、学生の多い街ということも関係しているとは思う。ルンドの街は静かだし、人は優しい。店は18時には閉まるし、車は歩行者に道を譲ってくれる。そもそも移民が多い国なので、街にいるアジア人を非難したり差別するような人にも、幸いなことに会ったことがない。

スウェーデンは言語という面でもハードルが低い。スウェーデン語は複雑で分かりづらいものの、英語が比較的どこでも通じる。スーパーでもレストランでも駅でも、生活していくうえで英語が多少出来ればあまり困ることはない。

スウェーデンに来て最初の頃。どこに行っても店員さんがスウェーデン語で話しかけてくるのが不思議だった。明らかにアジア人の見た目をしている私がスウェーデン語を話せるわけないのに、と初めは少し不満だった。しかし、大学に通う中でスウェーデンにはアジア系の移民も多く、学生のバックグラウンドが非常に多様であることを知った。そこで私はようやく、店員さんは単に見た目で区別をしていないだけと気付いた。

私が日本でアルバイトをしていた頃、お客さんの見た目で日本語で話しかけるか、英語で話しかけるか決めていなかっただろうか。それは本当に親切だったのだろうか。

スウェーデンの大学も日本の大学とはかなり違う。それも面白く、近いうちにきちんとまとめて書けたらいいなと思う。スウェーデンに来てから3か月の間に書くことは沢山あったはずなのに、何も書けなかったということは、心のどこかで無理をしていて、あまり余裕がなかったのかもしれない。これから先の7か月は少しずつ記録を残していく余裕を持てたらと思う。

これもいつかもう少し真面目に書き記そうと思っていることとして、私はこの1年をギャップイヤーだと思っている。スウェーデンに来て大学には通っているものの、学部も授業も私の本来のフィールドではない。しかし同時に今私が勉強していることは日本にいるときから勉強してみたかったことでもある。

勉強や単位に追われるのもいいが、私のこの1年は、きっと社会に出る前に自由に過ごせる最初で最後の1年である。ここスウェーデンでは、出来るだけ、自分の心に従って自由に生きていければいいと思う。人様の迷惑にならない範囲で。

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