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北欧のスウェーデンでどんな国?

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スウェーデンってどんな国?と思っている方に、テキストと画像で現地からの生情報をお届けします。
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#ライフスタイル

北欧で流行りの雪の中でのフィーカ

北欧には「フィーカ」というお茶の時間を表す言葉があります。職場や家族や友人たちとお茶の時間を持つことはとても大切で、ちょっとした休憩タイムとして午前と午後にフィーカの時間を持ちます。 北欧の人たちはフィーカが大好きで、生活の一部になっています。 それなのに、コロナ禍で今までのようなフィーカの集まりができなくなった今、アウトドアフィーカが流行っています。 このところ雪が積もり、気温もマイナス10度にもなるかというのに、人々は喜んでアウトドアフィーカを楽しんでます。 晴れ

北欧の共生社会は、男女も国籍も障害も、敷居をなくして暮らすこと

今年のストックホルムはいつになく雪が積もっています。去年はまったく雪が降らなかったのですが、今年は年明けから雪を見ない日はほとんどありません。3月までは寒いストックホルムの冬はまだまだ続きます。 スウェーデンの暮らしで身についたことに、共生社会での暮らし方があります。スウェーデンは民主主義が徹底されていて、誰もが恩恵をうけるべく守られていて、高齢者や子ども、援助を必要とする人々が、できるだけ自立して暮らせるように、様々なサポートシステムが整っています。例えば障害を持つ人は、

スウェーデンの社会してテム・子どもたちの場合その3

日本とスウェーデンの子育て事情で大きく異なるのが「親権」です。日本では単独親権ですが、スウェーデンでは共同親権です。共同親権は離婚しても両親が平等に親権を持つため、双方で相談しながら子育てを続けます。相手への愛情がなくなって離婚しても、両親であることに変わりはありませんので、子どもが成人する18歳までは両親としての関わりが続くことになります。そのような事情もあり、顔も見たくないほどの泥沼になる前に離婚になるケースが多いようです。慰謝料のないスウェーデンでは、離婚の条件も日本と

スウェーデンの社会システム・子どもたちの場合その1

スウェーデンの福祉を含めた社会システムに興味をお持ちの方が多いようですので、スウェーデンの色々なシステムについてお話ししたいと思います。スウェーデンでは、社会的弱者に対してのサポートがとても進んでいるように思います。高齢者だけでなく、子供、小さな子供のいる人々、ハンディを持っている人々、移民、失業者などに対してです。前回のベビーカー天国もそのひとつでしょう。今回は、子供たちの場合についてお話ししたいと思います。 スウェーデンでは、日本のニュースで最近よく耳にする幼児虐待はほ

ベビーカー天国、ストックホルム

ベビーカー天国、ストックホルムについてお話ししたいと思います。日本に帰るといつも思うのですが、スーツケース等の重い物を持っていると、駅や街中に階段が多いことに気づきます。重い荷物を持って、この階段をいったいどうやって上ればいいのだろうといつも悩んでしまいます。日本には、まだまだそのような施設に遭遇しますので、改善の余地があるのではないかと思っています。 ストックホルムではバリアフリーが行き届いていて、ベビーカーや車椅子の人でも困ることのないように、全ての駅のホームにはエレベ

オーロラが見える時

さて、今回はオーロラについてお話ししたいと思います。オーロラといいますと冬の風物詩とお思いの方も多いかもしれませんが、実は1年中出現しています。夏は太陽の光のために見えないのです。ですから、太陽の日照時間が短くなると見えやすくなってきます。オーロラは宇宙空間で起こる化学反応によるもので、その反応によって様々な色に見えますが、いちばん一般的なのが緑色です。紫や赤などはあまり頻繁には見られないようです。 ストックホルムでも運がよければオーロラが見えることはあるようですが、確率が

スウェーデン料理

2001.9.18のコラムをそのまま載せてみました。リライトする必要がほとんどないというのは、それだけスウェーデン料理が進歩していないということですね。新しいメニューは増えていますが、伝統的なお料理は何も変わりません。 日本ではなかなかなじみのない、スウェーデン料理についてお話ししましょう。スウェーデン料理というと何を思い出しますか?スウェーデン料理なんてあんまり聞いたことないかもしれませんね。あまり大きな声では言えませんが、この国は料理に力を入れているようには思えません。

スウェーデンってこんな国

人口1000万人をついに超えたスウェーデンの面積は日本の1.2倍です。地形は縦長で、北部は北極圏になり、人間よりもトナカイの方が多く住んでいます。公用語はスウェーデン語ですが、90%の成人は英語もほぼ完璧に話します。英語が話せない人がいたら、それは移民です。 スウェーデンの首都ストックホルムは14の島からなり、北欧のベニスと呼ばれる水の都です。日本では魔女の宅急便のモデルとなった街としても有名です。 スウェーデンの暮らしでもっとも厳しいのは、半年は続く長い冬です。北極圏で

ニルスの不思議な旅とは

私は1998年から北欧スウェーデンの首都ストックホルムに暮らしています。スウェーデンで暮らすことになってまず始めたのは、スウェーデンを知ることです。その時代はネットはつながるものの、まだブログもなく、htmlを駆使したウェブサイトや掲示板で情報を得ていました。2002年に、海外在住日本人同士の情報交換も兼ねて、海外コラムのスウェーデン情報を担当することになり、その時に書いたコラム「ニルスの摩訶不思議な旅」をリライトしてみることにしました。 タイトルの元になった「ニルスの不思