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原人Wifeライフに至るまで[2](残りの人生おひとり様?)

相方は一人、次の居住地探しの旅に出た。

私はひとまず、実家に戻った。

私の父は79歳だが、まだまだバリバリ畑や部屋改造と忙しく動き回っている。

76歳の母は、老人が老人の面倒を見ていると思われたくないと、白くなった髪をこまめに染めながら週2回、町のデイサービスの看護師として働きに出ている。

相方と離婚するとかは全く考えてはいなかったが、この先別々の地で生きていくかもしれないと伝えると、出来る限りのことは応援するよと言ってくれた。

さてさて、一人どうやって生きて行こうか・・

コンビニやドラックストアやホームセンターなどなど、仕事を選ばなければ田舎でも仕事はある。

 農家さんも農繁期は人手を必要としている。

 私は自分のできる範囲で自給自足の生活がしたいので、土作りから野菜作りまでのノウハウをもっと詳しく知りたい・・・
 なので、有機でミニトマトと米を作っている友人O君宅へ行き「働かせて!」と直談判してみた。

 O君の作ったミニトマトはフルーツか?ってくらいに甘くて、

 今まで食べたミニトマトの中で私的に一番美味しいかった・・・のは、8年前の記憶。

 彼曰く、今は以前ほどの味が出せないので試行錯誤しているとの事。

 O君は本当に研究熱心で色々話を聞いてても面白いし勉強になるので、働きながら知識も得られて最高だな〜なんて能天気な事を考えてた。

 O君はO君の母とタックルを組んで結構な面積の田んぼと畑をまわしている。母の了解👌を貰わなければ、彼の独断では採用でき無いから、
 相談して後日連絡をするとの事。

 数日後、電話があり「明日からお願いします。朝7時からで!」と・・・・

 「えっ、終わりは何時?」と思わず聞いてしまった。

 「5時です」・・・・


 何だろう、農家で働くって事を軽く考えていたよね。

 体力はあります!!なんて自負していたけど、しばらく何もしていなかったのにいきなり9時間ぶっ通しで働けんのか?と

 急に怖気ついてしまった。

 実家の母がお弁当やらお茶を用意してくれて、玄関まで見送ってもらっての初出勤。

 O君の母に認められなければ、次はもうお呼びがかからない。

 なので、躍起になって働いた・・ハウスの中での仕事だったから直ぐ汗だくになり、午前中でもうすでに意識が朦朧としている私を横目に、

 60代後半であろうO君の母は軽やかに走り回っていた。

 はー、体力だけはあるって言ってたのに、無いじゃん自分・・・どうする自分・・・

 とりあえず、夕方5時まで頑張ったけど、もうボロ雑巾の様になっていた。  農家の母ちゃんって凄い!

 家に戻ると、お風呂と夕食が用意されていた・・・

 至れり尽くせりだ! 本当に一人で生きて行けんのか? 


                   


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