New University needs a New Concept

【独自】世界トップ級の大学育成へ、若手研究者の待遇を支援…基金運用益を財源に - 内閣府 
 世界トップレベルの研究力を持つ大学の育成を目指し、政府が検討してきた大学改革案の概要が判明した。若手研究者の能力に応じた支援策や研究資金財源の多様化などが柱で内閣府の専門調査会が19日に示す。政府は改革を進める大学に対し、将来的に10兆円規模を目指す大学支援基金の運用益で手厚く財政支援を行う。 
改革案では大学に対し、優秀な学生や若手研究者の獲得に向け、生活費を支援する仕組みや能力に応じた高給待遇を取り入れるなど柔軟な対応を求めた。また、企業との共同研究や寄付金募集も進め、自主財源を確保すべきだと指摘。事業戦略の策定や学長の選考・解任など大学経営に関する重要な意思決定を行う「合議体」を学外の有識者らも交えて設ける必要性を強調した。  
大学支援基金は今年度から約4・5兆円規模で運用が始まる。政府は運用開始までに、改革案に基づき運用益を配分する大学の具体的な選定方法や支援額を検討する。 2021/07/19 05:00 【読売新聞社】    

https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20210718-567-OYT1T50175.html

 まず新聞記事の引用から。独自とあるので読売新聞のスクープらしいです。民間の支援を得た官製大学ファンドの構想は確か2021年のはじめに内閣府から公表されました。
 記事ではファンドの運用なので研究者育成のための経済的な支援の話が多いのですが、重要なことはいま日本に新しい構想(ニューコンセプト)を持った研究機関の設立だろうと私は考えています。おそらくそのための専門部会が作られるでしょうが、まだ私のところには聞こえてきません。意欲を持った教育機関は国公私立大学問わず資金獲得に向けて構想を策定し始めてもいいのではないでしょうか?
 かつては企業内の研究所が元気だった時代がありました。また国家プロジェクトとして筑波大学が作られたりしました。東大の新領域創成科学研究科(大学院)もありました。かつては日本は世界から注目されていました。

 大学ファンドについては文部科学省のサイトに詳しく出ているのでそれをまず見ていきます。チャート図がひと目でわかりやすいのでそれを掲載します。

資料03 大学ファンドの創設について(pdf)令和3年3月(文部科学省の資料より)

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施 行 期 日
公布の日から起算して二十日を経過した日(令和3年2月23日)

とありますから2月3日に公布されたようです。

日本の研究体制の現状の資料「脆弱化する研究基盤」もついています。

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動き出している感はありますので、私たちも取材を進めながらどこかの教育機関と組んで提案をしていこうと考えています。これ(新しい構想に基づく大学創設)が我社の最終的なゴールです。

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