自分の人生から何を消去するか。

　何か選ぶとき、同時に他の選択肢を「消去していること」を忘れてしまいがちだ。「これはないな」と判断できていることはすごいことだと思う。

　最近、この消去法に人生のヒントが隠れている気がしている。

　これは、自分の役割ではないな。
　これは、他の人に任せた方が良さそうだな。

　そんなことを無理して続けていると、自分が疲れてしまう。

　やってみて違うと思ったら、それを消去すれば良い。消去を続けていくことで次第に自分の道が見えてくる。何回消去してもいいし、何回間違ってもいい。それが人生だから。

　最初からぴったりの道なんて見つかるわけがないし、もし気が済むまでやってみて合わないと思ったら、次に行けばいい。

　選択を間違った思うんじゃなくて、消去できた自分を褒めてあげる。人生のお掃除が一個終わったと思えば良いのだ。そして、一度消去したものに縋り付くのはよくない。

　そうやって人生を歩んでいけば、どんどん綺麗になって、きっと自分に合った道が見つかる。