「ズバリ言うわね！犯罪者は眠れないのょ、」

最後の力を振り絞って燃え盛るような赤色を放ったモミジたちが、気力をなくし燃え殻となって散って行く。

山から吹き下ろす乾いた風たちがボランティアさながら勝手に道路を掃除をしているので道沿いの隅に自然にまとめられ川へ通じるルートに誘導されているようだった

スナックを開業して1ヶ月がたった頃、奥野ツバメからラインで連絡が来た

「ごきげんいかが？ゆうこさん、脳内箪笥の整理するなら手伝いしますよー☺」

脳内箪笥とは、またややこしい表現だけど実際ちょっと悩みもあるからツバメに連絡しようと思っていたタイミングだった。

町外れの喫茶店で待合せを約束

ツバメは紺色のスーツに赤のスカーフ、小脇にカレンダーを持っていたので遠目でもすぐに発見出来た。設定屋の尾形もそうだが、コンサル業者は大きめのカレンダーを使用するのか流行りなのかな？

「あら、ゆうこさん寝不足のようですね～」

確かにそうだった。連日に渡り以前のお店のお客様や、昔から面倒見ていたキャバ嬢たちがオープンに合わせゾクゾクと来店してくれる。営業時間を20時〜12時と決めていたが高額ボトルをキープしてくれたり、駅前の営業終わった嬢たちがアフターで行きたいからと連絡くれるから気がつけば朝まで営業していることもザラにある。
個人経営者として始めてなので嫌われないように振る舞っていたら忙しい毎日過ぎるし、反動で暇な日が何日かあるとものすごく不安になる

「ゆうこさん安心してください😊
箪笥は整理すると必要なタイミングで物を出せるし、もっと良い物が現れても預かっておける場所がなくてあきらめる事になっちゃうのを防げる

ファミコンのドラクエで例えると

　★おや？荷物がいっぱいのようだな？
何処かで売るか捨てるかして来てくれ！

ダンジョンの奥地で宝箱を開けても、
★荷物がいっぱいのようです　あきらめますか？ってなるですよ～　」

ファミコンのドラクエはやったことが無いが、言っている意味はわかる。だけど今私の問題解決になりそうかどうかわからないと告げるとツバメは笑顔で切り返す

「ゆうこさん寝不足は美容の敵ですよ☺」

★整理と整頓　

まずは整理しましょ!
ゆうこさんの話しをまとめると、

1 　営業時間を悪気なく無視されている

2 　忙しいタイミングが被るし
　　暇なタイミングも被るから　極端な日々 

3 　最終決定者ゆえに断りづらい内容が発生する
嫌われないように対応しているときりが無い

4 　慕ってくれるキャストがいたりして、バイトを雇いたいけど、毎日忙しいとは限らないし、キャバクラの給料（時給）を出していてはやっていけない

5  税金関係　　
インボイス制度対応で消費税を徴収して収めなくてはならないけど、売上がそこまで達成するかわからないし、バイトを雇った場合に源泉徴収して
おくことが義務とされているから給料明細など
様々なことを考えると面倒になる

まだまだいっぱい不安はあるでしょうけど、ざっくりまとめるとこんな感じですね？