見出し画像

四千頭身から全てが始まった。

大学に入って初めて東京まで見に行ったお笑いライブに出てたのが四千頭身だった。ワタナベの若手芸人が出るライブ「WEL NEXT」を見に行った。

ライブ会場に向かう道中、めちゃくちゃワクワクした。会場がある表参道に向かう地下鉄も、外面は平然としていたけど心の中では大はしゃぎしていた。

今あの時のことを思い返して、あの感動を得ることはもう二度とないんだよなと寂しくなった。

席は自由で整理番号順だったのだが、割と前の真ん中の席で見れた。

色んな芸人のネタを見たけど、内容は全然覚えていない。でも、ただ楽しかったなあという思いだけが残っている。

四千頭身のネタもほとんど覚えていない。
だけど、ネタを間違えてぐちゃぐちゃになってしまった際、それさえも笑いに変えてて凄いなと感心した記憶がある。

最後、エンディングで写真撮影可だったので、ここぞとばかりに写真を撮った。

会場から出てくるとき、出演者と話せた。逆出待ちみたいな感じ。若い女子のお客さんたちが気さくな感じで芸人に絡んでいっていた。けど、男一人、かつ初めて東京のライブに来た人見知りの自分はそそくさと逃げるように会場を出ようとした。

そのとき、僕と同じように視線を泳がせながら一人で手持ちぶさたに立っている演者の人が目に入った。

四千頭身の後藤さんだった。こんな面白い漫才を見せてくれたことに対する感謝の意を伝えたいと思った。

意を決して、後藤さんに「面白かったです」と伝えた。

すると、「あ、ありがとうございます」と答えてくれた。目は合わなかったけど(笑)

お互いに人見知りだったこともあって、一言のやり取りで会話が終了し、会場を出た。それでもあの画面の中で見てた後藤さんと話が出来たというだけですごく嬉しかった。

それ以降、様々なライブに行った。

色んなライブに行ったけどやっぱり最初は特別だったなと思う。あの胸が高鳴る感覚は忘れられないなあ。

「大学生活で楽しかったことは何ですか?」と聞かれたら、

冗談なしに「お笑いライブで生の芸人の漫才やコントをたくさん見れたこと」が一番にくる。

大学生活そのものじゃないんかいと少し悲しくなるが、それくらい僕にとってお笑いライブに行くことは大きかった。

画面の中にしかいないはずの芸人が今目の前にいる。その感動は何にも代えがたいものだった。

-----

大学の卒業旅行で愛知に行って、地方の大きめの会館で開催されるお笑いライブに四千頭身が出ていた。

久しぶりに見た四千頭身は落ち着いていて、広い会場に家族連れで来ているような場の雰囲気にマッチしていたこともあり、面白かった。

僕が四千頭身を知るきっかけになったのは「ドライブ」というネタだ。このオチに使われていた”藤井七段”はいまや”藤井五冠”になってしまった。時が経つのは早い。

本当に沢山のお笑いが見れて楽しかったなあ。大学生活の中でお笑いを見に行くきっかけをくれた四千頭身には感謝している。

人生でこれだけ楽しいこともうないんだろうなあと思っているあたり、受け身な人生。ずいぶんと前半に畳みかけてしまった。自分で楽しみを見出していく力がないんだよなあ。大学時代に自ら楽しみを生み出せる何かを見つけたかったな。

もし、大学生でこのnoteを読んでくれている方がいたら、皆さんは大学卒業まで自ら楽しみを見出せるような仕事や趣味を見つけられることを切に願います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?