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申し訳なさを醸し出す「ハッキュウしか渡せないけれど」

この「コトバツムギ」マガジンを始めてからというものの、私の薄識ならぬ浅識具合が露呈されることになり、身を隠せる穴があるなら入りたいものだ。
それと同時に、日々の会話や情報に散りばめられている言葉をどれだけぞんざいに扱っていたのかと背筋が伸びる思いだ。

先日、学生時代からお世話になっている人と久しぶりにご飯を食べることがあった。その人が困っている問題に対して私がお力添えできそうだったので、段取りであったり進め方を進言したところ、是非ともその時になったら協力して欲しいというお言葉をいただいた。
続けて、こんなことも言われた。

薄給しか渡せないのだけれど…

薄給を「はっきゅう」と正しく読めただろうか?
恥ずかしながら「はっきゅう」という言葉に親しみがなく、私は「ん?」という表情になっていたに違いない。その人が言い換えてくれた。

なんとも恥ずかしい…

この「薄給」が「高給」の反意語だったことを知っていただろうか?
いや、「高給」の反意語であることは容易にわかるのだが、問題は読み方だ。
また、「はっきゅう」と言われて「薄給」とスムーズに漢字へ変換できるだろうか?
謙遜して言葉を選んでいただいたにも関わらず、ピンとこなかった自分に猛省している。

気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」を始めました。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだもりやみほさん。月~金までのうち、私は火・金を担当しています。

文章にあった絵を書いてくださる方、募集していたり。していなかったり。