あとどれくらいの余韻を楽しめるのだろうか。

おはよう。

人生にはどれだけの"余韻"に浸る時間があるのだろうか。
そんなことをふと思った。

私が学生の頃、パティシエの知人がケーキ屋を始めた。
人手が足らないからと、繁忙期だけお手伝いさせてもらっていた。
お手伝いしている時に、花火の話になってその人は言った。

「花火ってさ、余韻に浸るのが良いよね〜」

そこから、私の余韻を楽しむ旅が始まった。
特にわかりやすいのは、映画を観た後だ。
シアターから出て、現実の街へ出る。
普段入ってこないような街の音が、シアターの音響のように響いたりする。
あたかも、現実の街の主人公になったような、そんな気分になる。
自分の歩いている速度と、周りの歩いている速度は同じだが、過ごしている時間の速度が違うような感覚に陥る。
ホームに立って、少し遠巻きに聞こえる街の音や人の声に気付いた時、余韻に浸っている自分に気づく。

慌ただしい日々を送っていると、なかなか余韻に浸るなんてできないですよね。
敢えて、今日の半日は娯楽と余韻に浸るんだと決めて過ごすのも良いかもしれないですね。

今日もいってらっしゃい
そして、おかえりなさい

文章にあった絵を書いてくださる方、募集していたり。していなかったり。