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追いコメントで納得感が出る。「判官びいきの心理」とは。

最近、電車で日経新聞をさら見する。
チラ見ではない。さら見、だ。

さらっと見て、気になるタイトルに目を止め、そして簡単に斜め読みする。

なんてカッコいいこと言うけれど、現実は春秋を読んでいる。
春秋しかり、天声人語しかり、一面にあるという構成が素敵だと思う。

連日続く米国大統領選挙の報道は、いくばくか日本の政治報道を上回っている気がする。それほど日本中が注目しているわけだから、当然のように春秋も大統領選挙に関する内容だった。

その文章ではっとしたのは、こんな表現だった。

弱い立場にある人物やチームに同情したり、声援を送ったりする「判官びいき」の心理とも通じていそうだ。

判官びいきとは、道理から外れて弱い立場にいる人たちを支援したり応援したりすることだそうだ。記事ではこうも述べている。

考えてみれば、この習性、歴史の上で、力を誇る者を独りよがりにさせない効果も発揮してきたような気がする。「弱者や敗者にも、根強い支持があるのだぞ」と、強者の側をけん制するメッセージになるわけだ。

こんな文章を書く人は、どんな人なんだろう。
冷静で物事を俯瞰した意見に、なるほどとスマホ画面を前に頷きかけた。

知的な判官びいきという単語とともに、博識な追いコメントをつける。見習いたいものだなあ。

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