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SWING-OプロデュースのEllieニューアルバム"NEO BITCHIZM"レビュー

Ellie(ex.Love Tambourines)のニューアルバム
"NEO BITCHIZM"
12月15日にCD先行で発売になります!
自分の手元にも届きましたw

SWING-Oの全面プロデュースによるこのアルバムを
個人的な視点からレビューしちゃおうと思います

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自分とEllieとの馴れ初めは、、、何年前だっけ?
あ、そもそも彼女がやっていたLove Tambourinesは自分も大好きで一度ライブ見に行ったことありましたね、1995年くらいかな。セクシーで可愛いし歌もいいし、でも存在がぶっ飛んでる 笑。そんな「やられた!」印象を持ってましたね。

そして月日は流れて、2007,8年頃かな
西麻布COLORS STUDIOで開催していたイベントで会ったり
2010年のHMV渋谷店閉店イベントで一緒にジャムったり
って感じで少しずつ距離が近くなり、
彼女の前作"STAY GOLD"(2018)のリリース記念ライブ@JZ-Bratあたりから
レギュラーで演奏するようになって現在に至りますね

特に2018年末からは毎月新曲を作ろう!て感じで
毎月ライブをやりながら曲を貯めてきた
その創作集がこのアルバム"NEO BITCHIZM"になります

今回はアルバム全曲のアレンジプロデュースから
レーベル交渉から総合的にプロデュースさせていただきました
かなりSWING-O色が出たアルバムになったと思います
でもEllieのいろんな声色を駆使する歌と、
彼女にしか書けない独自な切り口の赤裸々な歌詞とが合わさり
Ellieでしかない作品にもなったと思います

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アルバムタイトルも彼女の1stソロアルバム
"BITCH IN ZION"(1996)にも入っていた"BITCH"を使い
BITCHをポジティブな意味を込めて"NEO BITCHIZM"
〜これからの強い女性像〜とも言うべきアルバムです

Tr01 マジ無理NO WAY

一曲目からこのタイトルですよ。既にご存知な方も多いでしょう、先行曲として7inchレコードにもなってますし、MVも既に公開済みですね。この曲はこのアルバムの中で一番最初に出来た曲です。「曲作ろうか?」て話になり、自分のストックの中からEllieに合いそうなものを渡したうちの一つ。構成は当初色々相談しましたが結果こうなりました。トラック自体は自分も気に入っていたので、そのままトラックは使いつつ、ベースSUNAPANNG、ギター伊原Anikki広志を加えて、Rhodes はスタジオで弾き直して完成させました。DJでも使いやすい、ある種Love Tambourines的な曲になったと思います。そこにこの歌詞が乗る!てバランスが個人的にも面白いと思ってます。だって「自己啓発セミナーの勧誘はもうこりごり」的な内容なんですから(笑)

MVをどうぞ。SWING-Oもプチ出演してます

Tr02 愛情分別

これも個人的にはLove Tambourinesをイメージして作りました。ラブタンがやってそうでやってなかったような曲、てイメージです。そしたらこの歌詞ですからね。でもちゃんとリズムに乗ったグルーヴィーなフロウで仕上げてくるから素晴らしい。これは当時毎月ライブ出演していた神宮前Date.のショーコちゃんに捧げる曲でもあります。最後の「愛分別、情と分別〜」なんてみんなで大合唱できたら面白いでしょうねぇ。

この曲はフルバンドですね。久保正彦のdrums、SUNAPANNGのbass、米元美彦とSWING-Oのpercussion、そしてSWING-Oはコーラスからハンドフルートもしちゃってますw


Tr03 海馬レス問題

これはアルバムの中でも最後に完成した曲ですね。7inchレコード向きな曲をもう少し作りたいなと思って、俺とEllieが懐かしく思うタイプのHIP HOP SOUL調のトラックを用意しました。そこにこのタイトルですからねぇ。曲を渡した頃にEllieが「私記憶力がダメなの、海馬がダメなんだよね」みたいなことを言っていて、そこからついた歌詞&タイトルです。でもこれまたグルーヴィーなフロウで仕上がりましたからねぇ。これはまだライブでやったことないですが、いずれこれもみんなで大合唱できたら楽しそうですね。

これはギターだけ伊原Anikki広志に参戦してもらいました。他talkbox含めてSWING-Oです。個人的には今一番気に入ってる曲かも??笑

Tr04 Iroha

これはEllieがお気に入りの曲のようですね。タイトルはTENGAの女性版のアレです(笑)。でもサビのフロウなんていいですよね?「自分を愛せなければ 誰も愛せるわけない わけない」なんて素敵な歌になってます。こうしたNEO SOUL調の曲も個人的には久々作りましたね。Ellie的には"BITCH IN ZION"的でもあるでしょうし、個人的にはizanamiの頃を思い出す感じですね。一周して今新鮮に響いてくれたら幸いです。これは全部SWING-Oトラックです。


Tr05 Midnight Parade 2020

「アルバムに一曲カバーを、それもなんならセルフカバーを入れよう」て話になり、Ellieが最近気に入っていたウッドベースから始まるアレンジのこの曲をやることになりました。ただライブバージョンだともっとカオスなプログレロックな雰囲気だったので、少しジャズファンク的な所に調整して仕上げました。これは完全フルバンド。SUNAPANNGのウッドベース、米元美彦のドラムのリズム隊も気持ちいいし、ギターの伊原Anikki広志のソロ、そして自分のピアノソロも中々の気持ちいいのが録れたと思ってます。歌も本人が「昔のまんまはやりたくない」ってことでニューバージョン仕様で、原曲には入っていない歌詞とフレーズが多々散りばめられた仕上がりになりました。

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Tr06 Hot Flash

「ひょっとしてこんな曲もEllieには合うんじゃないか?」と思ってストックから引っ張り出してきて渡してみたら速攻できた曲ですね。これもその渡した頃に「更年期障害かも」「それを英語ではHOT FLASHて言うの」て言ってて俺が思わず「そもそもHOT FLASHって響きがファンキーでいいじゃん。そのタイトルで曲作ろう」て話になって、こうなりました(笑)。アレンジ的にはもろ80s的な打ち込みにする線もあったんですが、アルバムのバランスを考えて生で行くことにしました。。。からの色々模索してるうちにこうなりました。talkboxからオートチューンから駆使しつつもサウンドは60s、と言う時代不明なオモロ曲だと思います。間奏のEllieのラップ?も必聴です。


Tr07 RBF

ウッドベースのSUNAPANNGと俺とEllieの3人でライブすることも多かったので、3人でやるのにちょうどいいジャジーな曲があるといいなと思って作りました。これも速攻出来た曲ですね。Resting Bitch Faceの略、「きつい顔」「怒ってる?」て言われがちだけど、「そもそもこう言う顔なの」て返す歌です。あ、ここにもBitchが使われてますね。これも完全生バンド。SUNAPANNGのウッドベース、久保正彦のほぼHiHatだけのドラム、そしてSWING-Oのピアノ。間奏は結構お気に入りです。ピアノソロを入れるときにどうもしっくり来なくて、「あ、フレーズを決めよう」と思って曲を作る感覚でソロを作って、そこに自ら口笛を加えて完成としました。くつろぎながらお聴きくださいw


Tr08 Shame On You

これは確か「マジ無理NO WAY」の次に出来た曲だったと思います。これも最初に渡したストックの中からEllieが選んで歌をつけて来ました。これは新曲の中では唯一の英語詞。当初は"Shame On Me"と"Shame On You"を揺れ動く内容でしたが、最終的にははっきりと「あなたのせいよ」と言う曲になりました。打ち込みのトラックに栗原健のsaxを加えてよりソウルフルな仕上がりになりましたね。既にライブでは披露してる曲ですが、すごく評判もいいです。このアルバム中一番ソウルフルなEllieの歌が聴ける曲。


Tr09 呑んで呑んで呑んで

アルバムを締めくくるのは呑み曲。毎月ライブをやっていた神宮前Date.で打ち上げてるときに突然この「呑んで呑んで」コールが始まり、そのアイデアを元に曲にしちゃいました。それも踊りながらコール出来たらいいなと思ってこのアフロビート仕様に。ドラムはJaribと言うアフロビートバンドもやっている米元美彦。そしてサックスには再び栗原健。より完成度の高いアレンジに。いやぁ個人的にはこの曲7inchにしたいですねぇ。毎度乾杯のときにかけれますからね。そのうち「テキーラ」やRhymester「梯子酒」のような呑み会アンセムになればいいな。

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このアルバムはまずCD先行で発売して
年明けの1月半ばあたりから配信もスタート予定なので
まずはCDを手にしてほしいですね
手にしつつ、読んでもらいつつ聞くと面白いと思います

ジャケットも素敵ですよ
アルバムの中に全曲のタイトルが隠れてるので探してみてください
この作品を長く愛してもらえれば幸いですw

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"NEO BITCHIZM" by Ellie
12.15.2020 発売 / ¥2,420 (税込)
Label : Happiness Records
No : HRBR019

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