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手を加えられたインストがいい12inch

たまにはSOULな話

この #MarvinGaye の1978年リリースの12inchシングル"A Funky Space Reincarnation"のインストが面白いって話。

70年代のMarvinはざっくりセッションで曲作りをすることが多い印象なんだが、この曲も例に漏れず、1977年頃に作られたもの。そんなセッションから作られた中に全米No.1の大ヒットをした

"Got To Give It Up"(1977)

があり、それに気を良くしつつもプライベートはドロドロで、そんな中仕上げられたアルバム"Here My Dear(邦題「離婚伝説」!1978)"からのシングルカットとしてリリースされたもだが、プロモーションのせいもあり(とされる)Marvinにしては全く売れずに終わった。というのが概要。

そしてこの12inchの話。そもそも原曲が8分以上あるんだが、裏面のインストも当然同じ尺。で、面白いというのは、このインストには独自にギターとサックスが加えられているのだ。

「ディスコでかかるならなんか聴き音がないとダメだろう」

とMarvinが思ったのか、セッション時点で既に録ってあったものかは定かじゃないが、なにせこのギターとサックスが良いのだ。そして曲も終盤には痺れを切らしたようにMarvinの声が加わってきて更に盛り上げてくれるのだ。うん、そもそもがグルーヴ以外にキャッチーな部分のあまりない曲ではあるので、個人的にはむしろインストの方が良い。

何にせよ御大Marvinでも色々掘り甲斐があるもんです、て話。


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