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瞑想の質を高める「イメージ」について

私は20代の終わりから、瞑想を習慣にしてきた。途中で挫折していた時期も度々あったが、それでも「瞑想しよう」と思い立ち、何らかの形で生活習慣に組み込んできた。その結果、約20年間、瞑想に取り組んできた計算になる。つまり、私の人生の3分の1以上は、瞑想と共にあったわけだ。

なぜ、私はこれほどに瞑想に熱心に取り組んできたのか、その理由は自分でも明確ではない。ただ少なくとも、人類にとってこの瞑想は、普遍的な取り組みだったのではないかと思う。仏陀やイエス・キリストといったいわゆる偉人たちの伝記を読むと、瞑想およびそれに近い活動に熱心に取り組んできた様子がうかがえる。米アップルの創業者であり、数々の魅力的なデジタル機器の企画を主導してきた故スティーブ・ジョブズも瞑想に傾倒していたようである。

瞑想を通して、深い瞑想状態にうまく到達できれば、普段の思考パターンの連続性をストップさせることができる。おそらく偉人と言われる人々は、瞑想で得られるこの効果を通じて、それまでの人類社会には存在しなかった新しいコンセプトを導出するに至ったのではないだろうか。

先に少し触れたが、瞑想にはコツがある。誰もが座って目を閉じればそのまま瞑想できるというものではない。また、他者が書いたマニュアル本を読めばその通りに実践できるというものでもない。その点、瞑想は、スポーツ、絵画制作、楽器演奏と同じように、技能としての側面が強いアクションである。

とはいえ、逆説的だが、ポイントを押さえれば文章でしっかり伝えられる側面も少なくない。自分で実践する際に、優れたマニュアルがあればやはり役に立つ。実際、私がそうだった。すでにこの世を去った瞑想家たちのテキストを読んで、参考になった部分がかなりあった。

今回は、私が長年取り組んできた中で獲得した「イメージの活用」について述べる。

■瞑想で使える効果的なイメージ法

瞑想を始めると、だいたいの場合悩まされるのが、雑念だ。静かに座して目を閉じ、呼吸を整え、何も考えないようにする――といっても、1000人中999人が雑念に悩まされるはずだ。私も例外なくその一人である。

そこで有効なのが、特定のイメージを思考にて思い浮かべることだ。イメージを強く保つことによって、雑念がわくのを押さえ込むのである。

今回は特に有効なイメージとして、眉間にあると言われる「第三の目」、あるいは第6チャクラと言われる、仮想的な肉体構造を使う方法を紹介する。

インド伝来のヨガではしばしば、「チャクラ」と言われる肉体のエネルギー構造があると仮定する。その仮説的真理をベースに、心身を整える動き(アーサナと呼ばれる)を行い、それにより身体を癒やしたり、あるいは身体能力を高めたりしていくわけだ。

このチャクラは古代インド哲学の心身体系が説くシステムの一つである。私の経験上から言っても、理にかなった考え方に思える。チャクラの知識を抑えた上でヨガを実践していくと、心身の健康度が確かに高まるためだ。また、瞑想を繰り返し実行していくと、次第に「古来伝わるチャクラのような身体構造は、目には見えないけれども、存在するかもしれない」ということが体感として分かってくる。

ここでは小難しい話はさておき、とりあえず「眉間には、人間にとって重要な何かがある」という作業仮説を頭の片隅に置いたうえで、取り組んでみてほしい。以下、第三の目のイメージを使った瞑想法を紹介しよう。

(1)安定した座り方をし、目を閉じ、背中を軽く伸ばす。背もたれは使わない。手は太ももの上に置き、手のひらを上に向けておくと、姿勢が安定しやすい。

(2)鼻呼吸を繰り返す。この時、決して無理をしない。心の中で、自分に対して「あくまで自然な呼吸をするのだ」と言い聞かせる。

(3)眉間の間に光が照らされているとイメージする。光がどんどん大きくなり、次第にむしろこちらの眉間から光が放射されて周囲を照らしているすがたをイメージする。

(4)このイメージを保ったまま、ゆったりした鼻呼吸を繰り返す。

(5)時間がたつと雑念が思い浮かぶ。雑念を自覚したら、(3)のイメージに再び意識を向け、(4)で述べたように鼻呼吸を整える。

(6)以上の(3)から(5)を5分から10分ほど繰り返す。無理のない範囲で瞑想時間を延ばしていく。最大20分から30分程度にとどめる。

(7)瞑想から戻る時には、手足の指先から、ゆっくりと体を動かしていく。体の状態を十分に実感できたら、その最後に目を開けて日常生活を再開してほしい。突然体を動かすことのショックを和らげるためだ。

以上である。

■深い瞑想に入りやすい

瞑想で(過去の私も含めて)多くの人が挫折する理由は、雑念ばかりで30分が過ぎる、あるいは雑念にとらわれた結果として居眠りに陥ってしまう、というものだ。雑念を押さえるテクニックはいろいろあるが、第三の目を使う方法は、私の経験上、ひとつの初歩的なアプローチとして有効であると考える。

1回、2回で効果を感じることは難しいだろう。だが、できれば短時間でもいいので毎日、瞑想の時間を取り、1カ月、2カ月と続けていくと、目に見えた成果が現れ始める。その内容は人それぞれだが、「睡眠が深くなった」とか「思考がまとまりやすくなった」といった声はよく聞かれる。その点、瞑想は、取り組めば取り組むほどに“おつり”がやってくる、素晴らしいアクションだと言える。

以上、皆さんのご参考になれば幸いだ。なお、3月15日金曜日、東京都文京区にて、私の仲間と共に次のような瞑想会を開催する。ぜひ、足を運んでいただきたい。(以下はご案内です)

■3月15日(金曜日)、瞑想会&お話会のお知らせ

3月15日(金曜日)の夜18時30分から、東京都文京区の会場にて、仲間とともに瞑想体験会&お話会「形而上学の夜&誰でもできる瞑想会」を開催します。

私ほか専門の瞑想ファシリテーターのナビゲーションを通じて、参加者の皆様には、より深い瞑想を実践していただけます。

初心者の方にも十分に深い瞑想を体験していただけますし、経験者の方にはより質の高い瞑想を体験していただくことが可能です。

瞑想会&お話会ご案内のフライヤーです

ご質問やお申し込みは、soulmate.tyo●gmail.com(左記の●をアットマークに変えてください)宛ての電子メールにて、お申し込みください。

なお、お申し込みの際には、下記の2点を添えていただけますとありがたく存じます。
(1)お名前(個人が判別できれば大丈夫です)
(2)緊急ご連絡先(当日、何かあった場合に連絡させていただきます。携帯電話番号が望ましいですが、電子メールなどですぐ対応できるとのことでしたらそちらでもかまいません)

お申し込みいただいた方に、会場の詳しいアクセス方法をお知らせいたします。

なお、参加費2000円(税込)は、当日現金にてお持ちくださいませ。

なお、この瞑想会では、併せてお話会も行います。

お話会で題材として扱います「形而上学」とは、学校などで学ぶ形而上学よりもさらに広い定義の形而上学です。具体的にはお話会にて説明しますが、目に見える現象(=形而下的な世界)の背後にあるものを捉えるための知識体系です。大げさかもしれませんが、視覚化されている現象とその背後にある法則性などを含めた森羅万象を読み解くための知恵が、ここにあると感じています。

私ほか、今回皆さんをお出迎えするメンバーは、形而上学的な考え方を人生に取り入れたことにより、自分の人生を取り戻しつつある人たちばかりです。皆さんと、いろいろな体験談、そして有効な手法をシェアしていくことを、心より楽しみにいたしております。

なお、私が運営しております瞑想情報サイト「ActiveRest」もぜひご覧ください。こちらでも、瞑想体験会を随時開催しています。ぜひ下記をご覧の上、Facebookページに「いいね!」ご登録ください。

なお、1on1(1対1)の個人瞑想セッションも受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

瞑想1on1セッションのお申し込みはMOSHからどうぞ
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