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2023年公開映画10選

 年末年始休みがずっと続けばいいのに(アニソンアーティスト)と化してるけれど、その休みも折り返しに来ているうえにもっとやりたいことが溜まり続けているので控えめに言ってあと10日は猶予が欲しい。
磯貝アナも東大院で学び直しをしている最中だし、俺もその一環として学んでいるって事で勘弁してほしいッス...…

 そんなことを言っているけれど、実は今年映画館で100弱、配信含めて初見は120近くは映画を観ている計算になります。
お金と時間に猶予がある独り身かつ自分優先な1年のおかげでより娯楽に触れる機会が多かったし、エンタメ面ではそこそこ満足な時間を過ごせたと思う。そんな中で選ぶ10本は、普段映画を観ない人にも機会があれば優先して見てほしいなっていう10本なので年始の実家で暇なときに興味出た1本を見てほしい。


10本のタイトル

  1. 『aftersun / アフターサン』

  2. 『バービー』

  3. 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

  4. 『フェイブルマンズ』

  5. 『BLUE GIANT』

  6. 『アステロイド・シティ』

  7. 『ウィッシュ』

  8. 『アシスタント』

  9. 『ソフト/クワイエット』

  10. 『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

10本に対する簡単なまとめ

個人の好みとして1.のaftersun、今年の映画史で欠かせないって意味で2~5.、6.以降は自分への刺激を受けた影響を加味してのラインナップ。

10本に関する具体的な感想

アフターサンは割愛。とりあえず見てもらった方が早い。

特に『バービー』や『エブエブ』は内容の評価が日本内外でハッキリと分かれる、というか日本国内での見られ方があまりにも極端な映画に対する芸術性の否定で酷評されてるのが目立ってる。2本とも訴えている内容が現代にクリティカルな反面、わかりやすい印象を与えているのが男女反転の世界だったりトンチキな行動によるトリップだったりと、興味をもたせる入り口として設定されたような一要素に触れた瞬間から拒絶する視点で見ている人が多いなっていうのは感じた。
『フェイブルマンズ』の自伝映画として異質な表現と構成というのも気づかれずに、という感想も結構ありはしたので映画やアニメが享受するものではなくて時間つぶしの最適解にたまたま居座っているから人の目に触れられている、ていう感覚を裏付ける材料にしちゃいそうで嫌になってくる。

アニメ映画の盛り上がりも『BLUE GIANT』をはじめとして、という感じではあるし映画の強みを十分に活かしてたこの映画は断トツで評価したいしされてほしいなっていう思いもある。
訳があって今年に入ってからワンピのフィルムレッドを見たんだけれど、ドベ5以内に入るぐらいには見ててきつかった。映画自体がウタのMV的な役割になっているのもそうだし、ワンピアニメの原作ストック切れ回避も兼ねたローテンポにコビーが解説役としてナレーションばりに話しまくる、見ていて舐められてると感じちゃいそうな過剰な介護を受けた状態が受け入れられなかった。
スラムダンクやブルージャイアントみたいに、作品の強みを理解したうえでそこに注力した作品がちゃんと映画として面白い(前者は見てないけれど)っていうのはアニメのような媒体だからこその表現の強みだしこういう作品が来年も見れたらいいな。

唯一『アステロイド・シティ』だけはわからない。2回見ても、パンフをさらっと読んでもわからない。
それでも劇中劇のパステルカラーで彩られた世界やそれと対比する舞台裏の湿っぽさのコントラストをはじめとしたウェスアンダーソンの世界は魅了してくるし、確実に孕んでいる伝えたい何かをつかめそうで核心に至れていないもどかしさに執着している。訳が分からないから駄目なんだとかじゃない、ていうのはちゃんと認めていかないといけないし持っておかないといけないものなんだと思う。

近年の過去作オマージュに対する100点満点の回答として『ウィッシュ』はあげたい存在。かなり主張が強い、ぱっと見でこれのオマージュですよと主張してくるほど輪郭がはっきりしているのがあまり好きじゃないんだけれど、『ウィッシュ』に関しては気づかない人は一切気づかないクラスのさりげない散りばめ方をされているし、久々に出る自己愛が強いおちゃめなヴィランに根本の話がブランドテーマに直結する「夢」についてなのもあって往年のディズニーファンなら間違いなく感心するし惹かれる存在だっていうのがズルい。

残り3つに関しても、今年の中では飛び抜けて面白い、というより響くものがあったていうのが大きい。
現実と地続きな温度感で描く『アシスタント』の鬱屈さ、ワンカットだからこそ殺害までのボルテージの上がり方をよりリアルに感じやすい『ソフト/クワイエット』、狂言回しの存在により多様性の容認とは一歩異なる領域にいる『ぬいしゃべ』と、異質さがよりつよく印象に残りやすいなっていうのはタイトル並べると実感するなあ。


今年公開以外で見た、面白かった映画

  • 『ハケンアニメ』

  • 『アナザーラウンド』

  • 『ファニーゲーム』

  • 『ビデオドローム』

  • 『街の上で』

10本からギリ漏れた映画

『Saltburn』
『マルセル 靴を履いた小さな貝』
『シック・オブ・マイセルフ』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『悪い子バビー』

この辺りはかなり迷ったところだけれど、もう一回見てからハッキリさせたいなって気持ちが大きかったので除外。
これは上から順に個人的に評価高いもんだと思ってほしい。


2024年の楽しみな映画

  • 『哀れなるものたち』

  • 『オッペンハイマー』

  • 『インサイド・ヘッド2』

今年はとっても楽しかったね。来年は、もっと楽しくなるよね、ハム太郎?


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