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【感想104】デューン 砂の惑星 PART2

 会社の懇親会で貰ったAmazon Echo使ってラジオ聴いてるけど、普通に便利でワロタ。
音声入力自体、スマホやタブレットじゃいらんでしょという気持ちだったけれど独立したデバイスに対してやるのじゃ結構いいなってなるし実質置時計兼スピーカーとしても使えるし、いい感じに生活に馴染みそう。

他人に勧めやすい ★★★★★
個人的に好きか  ★★★★☆

 SF映画でこれ以上いい映像化はないよな、と思わされるうえにストーリーは良いところから始まるので相性以外の理由で面白くないなんて言う事はないなっていうぐらい良い傑作になってる。

 まず見る前の前提として、
・Part1を見ている or 起こったことを把握している
・80年代のSF小説が原作
なのでこれ単品でいろいろ言ったり、脚本について小突くのはナンセンスだとは思う。
そして作品自体がIMAX前提で撮られているのもあるので、他作品のようにIMAXで加点されるというよりIMAXじゃないから減点される、というのを頭に入れておくとDolbyだったり通常上映だったりと1.43:1の画面比で見ていないのはテレビやPC用ディスプレイにタブレットの画面サイズで映画を観ているぐらい条件を下げてるんだなと思っておかないと微妙な落としどころになってしまうかもしれない。
異常な絶賛の嵐になってるけれど、これはもう仕方ないなっていうのは見た後に理解した。

 ストーリーは主人公のポールが父親含むアトレイデス家がほぼ皆殺しにされ、惑星デューンの先住民フレメン達に認められてからフレメン達の技能を仕込まれていくところから始まる。Part1の再上映で先出しされたサンドワームに乗るシーンもここで出る。
そこからは徹頭徹尾、政治の話が中心。予言を見てどう立ち回っていくのか?予言の通りの結末を迎えたくないけど辿ってしまうという葛藤や、皇帝やベネ・ゲセリット達との対峙にハルコンネン家とフレメン達のスパイスを巡る争いと、人間関係の動きが中心になるので前作よりは話が動いてる感じはあると思う。というかガンガン動く。

 そして映像や音に関しては変わらず綺麗。
終始砂漠を舞台に進むことになるけれど、振動や風で動く砂の粒や砂上を歩く音にサンドワームに乗っている最中の臨場感あるシーンとどこを取ってもスクリーンのグレードを上げて見る価値ある描写が満載。エンターテイメント的な迫力というよりも、絵画的な一枚絵としての美しさが多いのでシナリオが戦闘とかでの動きが少ないシンプルさも手伝って映像に没入できる環境になっていた。

 俳優陣は重要所に相応しい役を貰っているし、オースティン・バトラーが桁違いに力入った演技しててビックリした。今回ポールに対するライバル役とはいえ接点なし、今作でも中盤から登場したりと影が薄くなりがちな立ち位置なのにデューンのシリーズ通して一番いいキャラしてるかもしれない。それぐらい見入る演技ではあったし話での扱いもいい塩梅だったと思う。

 似たような持ち上げられ方されていた『RRR』では無事逆張りを発動して見に行かなかったけれど、今作はタイミングがうまくかみ合ったとは言え見といてよかったなーって本心から思えるいいSF映画だった。
今はハイキューに回を奪われている(というかデューンが奪い切れないかもしれない)けれど、『オッペンハイマー』も予告ではかなり良い感じではあったのでアニメ映画にIMAXスクリーンを占領されないように頑張ってほしい。

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