[感想7]社会人大学人見知り学部 卒業見込

買った理由

とにかくリスナー歴だけ重ねながら読みたい読みたい言いつつ見つける努力もしなかったので、先週のうちに探して手に取るまでやっと至った。

内容の感想

途中で何度もゲロを吐いてしまいそうになる。

この本が過去に連載していたコラムを編集してまとめた本なので、この世の全てを恨んでいた時代のオードリー若林をみて、やっと社会に参加して数年たつオードリー若林がなだめる構成になっている。
この本一冊でもう自分のゴールが見えている人の自戒している様子を眺めているようなもんだから、スタートして間もないゴールが見えない自分にとっては読めば読むほど地団太を踏み続けている今が将来どうみつめるのかを想像して苦しんでいた。

特に響いた文章は「暗闇に全力で投げつけたもの」の後半の内容。

本は本気で何かをしたい人間にとっては杖やビート板のような役割をすることはあるけど、本だけの力で人間を変えることはできないと思う。

『社会人大学人見知り学部 卒業見込』p.239

そうだな、ビート板使ってバタ足しながら「俺泳げてる!」て言われてもこんな顔しちゃうな。自分に言い聞かせた。
大真面目な感想を言えば、ちゃんと答えを持っている人の言葉で、確信をもっているのを感じ取れたのが一番大きい要素なんだと思う。
そういう、他人の思考や哲学をアウトプットされたものを雑味を最低限で享受できるからエッセイは好きだし、なんでエッセイなんて読むんだ?て顔をされたらムッとするほど入れ込んでいる。

身に覚えのある悩み方や感覚がいくつもあって、でも共感するって書き方を維持でもしたくない自分を理解してより苦しくなるのを360ページ弱ずっと繰り返していた。でも今まで本を読んでいた時間で一番心地いい時間だったしアツくなれた。
悩んでいる人が面白くないわけないんだって。


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