[感想5]ピアノマン: 『BLUE GIANT』雪祈の物語

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買った理由

面白そうと思って手に取ったらたまたま『BLUE GIANT』のアナザーカット版ということで即決。

内容の感想

読んで後悔しなかった。面白い、ていうよりもより『BLUE GIANT』に対してアツくなれる。だから読んでよかったなって思った。

JASSのピアノ・沢辺雪祈の視点で描かれた物語で映画よりエピソードは肉付けされているけれど、漫画の方では多分1章の内容がないのかな?て思うぐらい。
ただその1章で描かれている雪祈の出生前から高校卒業までの、映画で登場する雪祈がどうやって形成されたのかを辿っている時間が既に映画で見た内容にあたる残りのページを勢いよく読み進める原動力になった。

言葉と行動が一致しないところからどういう性格なのかはわかるけれど、そこでどう考えていて、どうして口ではああ言ったのか?を知れるのは一人称視点での活字表現の良いところだと思う。
特にこの本の性質上、最後の演奏シーンがあることがずっと頭にある状態で読むことになるので雪祈によほど悪い印象を持ちすぎてなければ心を揺さぶられたり、熱くなれるモノローグがたくさんあった。

原作者が執筆したのもあって小説としては微妙なラインの文章ではあるけれど、それを補って余りあるアツい物語を読めて、もう一度映画を観たくなる一冊だった。


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