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【感想94】機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

 昨日はセカライをオタクたちと一緒に行ったけれど、2連チケットを複数用意して入場してから席決めとか雑な会話してヘラヘラしながら酒飲んだりして多分今月一番楽しかったと思う。コンテンツライブだけれど同じそこそこ真面目に楽しんだるわ、ぐらいの温度感で全員いたおかげもあるけれど、アルコール注入で破壊神と化すキチ○イだけ抜きで集まってるおかげが8割だと思う。

他人に勧めやすい ★★★★★
個人的に好きか  ★★★★★

 ここ1,2年で公開されたアニメ映画で一番楽しかったし面白かった。3か月強で種+種死100話分を1周したのが初めてのSEEDの俺でもそう思えるぐらい面白い。

 ただネタバレ有で見ると魅力がその分削られる+事前準備が大変っていうのはハードルを底上げしてる要因になってる。んだけれど、MCUみたいに同じ宿題は課されているけれどそれを達成してから見る理由が十分ある、というか宿題した人に対するご褒美がふんだんにあるので20年待った人やこれのために100話分or11時間分のSPエディションを完走した人への報酬としてはこれ以上ないぐらい楽しませてくれた。ちゃんと(新台出るなら)見ようと思った過去の自分にマジで感謝(イナイレ)。

以下区切りからネタバレ有。






 とりあえず所感としては、蓋が閉まらないぐらいぐらいミチミチに揚げ物を詰め込んだお弁当屋さんのお弁当みたいだなって思った。
そのうえで今まで見たいにごちゃごちゃした進み方しながら有耶無耶な終わり方をしたりしないで、明確に答えが出た状態で最終決戦に行くおかげでスッキリした気持ちで見届けられる。そのうえ物語の起伏はかなり激しくて、種死だとあからさまに戦闘面でのパワーバランスが狂ってた諸悪の根源のキラもちゃんと苦戦するほどの強敵としてファウンデーション王国が描かれるし、今まで見てきたあのSEEDは何だったんだってぐらい1本の良い映画に仕上がってた。

 種死の最終盤で掘り起こされたデスティニープランがお話の中心にかかわっていたり、キラがデュランダルとの会話を機に悩んでいたり、ほとんど良いところなしな扱いだったシンやルナマリアにも機体含めていいものを貰っていたり、とにかく内容評判含めて散々だった種死に対するアフターケアが手厚だった。
加えて種での内容も踏まえての演出もあったりするので、とにかく一通り見たならちゃんと楽しめるシーンが盛りだくさんだし2024年の映像技術でブラッシュアップされたMS描写での戦闘シーンもちゃんと満足する範疇で見られるので悪いところが全然ない。

 難しい所なのがテンポで、正直箸休めのギャグ自体はあるけれどそれも箸休めにすらならないぐらいギッチギチに本筋のお話に関する内容を進めていくおかげで2時間頭フル回転でストーリーに追いついてったせいもあって、感慨深いなーと気持ちがアツくなりきる前に一旦脇に感想を置いてしまったシーンが結構あるのがもったいなく感じさせられたのは微妙なところかも。バスターデュエルがミーティア背負ったところをじっくり見れたのだけは本当に良かった。

 あとは良かったな~っていうのも「皆様の不評に感じられた内容について修正させていただきました。ご確認のほどよろしくお願いいたします。」といった具合の反省感あるっていうのが正直な所なので、種死での苦汁を飲まされた後だからおいしく感じているだけかもしれないな、ていう疑念は拭いきれない。
なんだけれど、それ込みで良かったなと見た後に思えたし、ポジティブな理由で2回3回と見に行きたいなって気持ちにさせてくれるのもリピート商法と絡んでくるアニメ映画にとってはいい所なのかもしれない。
OOの時に本気で意味の分からない結末を映画館で突き付けられた中学生時代の俺が観たら羨ましくて発狂してると思う。

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