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【「世界青年の船」 SWY広報部 連載企画】頑張ることだけがいいこと?

「世界青年の船」SWY広報部です🛳
(世界青年の船事業の詳細については、以下の記事をご覧ください。)

今回のnoteでは、

「世界青年の船事業って LIFE CHANGING EXPERIENCE って言われているけど、具体的なイメージが全然わかないんだけど!」

そんな未来の参加者に向けて、
また、自分の生き方に悩む全ての人に向けて、
「世界船」OBOGの経験をシェアしていきたいと思い、始めた連載企画「LIFE CHANGING EXPERIENCEをことばにしてみた。」から、記事を公開します。1ヶ月の船上生活を通して、世界中からの参加青年たちとの交流を通して、彼らの価値観・人生はどのように変化したのでしょうか?

ぜひ最後までお読みください。

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はじめまして!SWY32のりさです。

現在は新潟県内の大学に通う大学3年生です。
中高の部活や課外活動で国際交流をしており、とにかくいろんな人と関わることが好きだったのですが、大学生になって国際交流をする機会が減り寂しく感じていた時にこの事業に出会いました。

“Life changing experience”この言葉に魅力を感じる人は多いと思います。
かくいう私もこの言葉に強く惹かれて、この事業に参加しました。

事業に参加する前の私は、大学で3つのサークルに所属しており、そのうち代表を2つ掛け持ち、そしてインカレ団体に所属し、毎日を忙しく過ごしていました。
2年生の前期にはよく体調を崩し、やることが多くて大学の勉強がおろそかになっていました。
そんな私がこの事業を通して体験したLife changing experienceは、
「セルフマネジメントの大切さ」です。
1か月の船上生活を通して、自分の中での変化を書きたいと思います。

船を降りてからもう半年がたってしまいましたが、今でも当時の情景や気持ちを思い出しながらこの文章を書いています。
文章を書くのはとても苦手なのですが、読んでいただけたら嬉しいです。

~一生に一度しか経験できない船上生活🚢 ~

とてもわくわくする言葉ですよね。素敵な出会いに、刺激的な経験!
ところが…そんなキラキラなはずの船上生活の始まりは、最悪でした

大桟橋を出港して数時間で、
船酔いをしてそのまま4日間ベッドから動けず。。。
薬を飲み、船酔いに慣れてきたころに今度は乾燥で喉を痛めそのまま風邪を引きました。
(不幸中の幸いでインフルエンザではありませんでした!良かった😊 )
キャビンメイトや友達に迷惑をかけ、活動に全然参加できず。
ごはんもろくに食べれないというまさに弱り目に祟り目な状況にいました。

そんな体調が悪く、何もできずにただベッドの上で過ごす地獄のような1週間を終え、私はやっとみんなと一緒に活動をできるようになりました
(みんなとたくさん練習した日本舞踊踊りたかったなぁ…)

しかし、初めの1週間活動にほぼ参加していなかった私は参加青年
(特に海外青年)とほぼはじめましての状況でした。
ごはんの時間や活動の時間も他のみんなよりも親しく話すことができないまま初めの寄港地であるハワイに着いてしまいました。(人と関わるのが好きと言っておいてなのですが、もともとはものすごく人見知りなんです💦 )
もちろんその1週間で仲良くなった参加青年もいましたが、多くの人と話すということを目標としていた私はとても不安に感じました。

いろんな人と話す!自分に自信を持ちたい!
などたくさんの目標をもって乗った船で初日から寝込み、
やりたいようにできず、自分があまり楽しめていないという状況にものすごく落ち込みました。

極め付けはキャビンメイトとの文化の違いによるケンカ。
(ケンカというか雰囲気が少し悪くなってしまいました…)
生まれて20年まともに友人とケンカしたことのない私は人生で初めてフランスの友人とケンカをしました。
まわりの友人には、
「りさは悪くないよ。強くありなさい」
「初めてのケンカ相手がフランス人ってすごいよ!(笑)」

などと慰めてもらいましたが、その当時はショックで堪りませんでした。
(もちろんちゃんと話合いをして解決しました。今はその子と良好な関係です!)
自信をもつどころか自信をなくしてしまい、
あんなに楽しみだったプログラムが辛いなぁと感じてしまうほどでした…。

とは言え、プログラムはまだ3週間も残っているし、活動だってたくさんあります。人生で1度しか経験できない船の生活で、自分の立てた目標に押しつぶされてしまっては本末転倒だと気づいたのは、プログラムの丁度半分に差し掛かった時でした。

りさ2

同じグループの参加青年がよく公式プログラムに参加していないことに疑問を覚え、何をしていたのか、どうして欠席したのかを聞いた際に、こんな答えが返ってきました。
「今日は気分じゃないから。時間は有限であるから自分の時間は自分で考えて使うべき。体調が悪い時は休めばいいし、無理をする必要はない。」
私は体調が悪くても無理をして公式プログラムに参加していたし、やる気が起きなくても頑張ってやる気を出していたので、少し複雑な気持ちになりました。

でも、よく考えてみたら彼の言う通りで、
彼はきちんとセルフマネジメントができていることに気づきました。
(ほかの参加青年もすごく上手でした…!もしかして出来ていなかったのは自分だけ?)
と同時に私はまったくもってセルフマネジメントができていないこと、
そしてその大切さに気が付きました。

それ以降無理をしすぎないことに注意すると、
次第に辛さや不安がなくなり、日に日に船での生活が楽しくなりました。
昼間体調の悪い時は無理せず休むことですっかり船酔いも落ち着き、夜更かしができるようになっていたので、スリランカの女の子たちとガールズトークをしたり、バーレーンの参加青年たちとおしゃべりをしたり、数週間前には考えられないほど充実した生活を送ることができました。

そんなこんなで船を降りる頃には、sister, brotherと呼べるような友人がたくさんできました。大きな企画や何人かで企画したセミナーも小規模でありながら成功し、自信につながりました。
1か月間船の上で過ごして、上手にセルフマネジメントをすることで、あんなに張り切っても空回りしていた目標を、簡単に達成することができました。
今までの私は、無理をしてでも頑張ることが良いことであると思っていたのですが、自分の調子を整えることがとても大切であると学んだのです。

現在、船を降りて私は友人と新しいことに挑戦しています。
相変わらずいろんな活動で忙しく、辛くなる時があるのですが、
休む時は休み、何でも1人でやらずに仲間に協力してもらうなどの工夫をして忙しくも楽しい日々を送っています。(もちろん風邪もひいていません!

「頑張ることだけが良い」という考えを改めるきっかけをくれた船上生活に感謝して今日も頑張りたいと思います。

りさ3

拙い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
(2020/8/26)


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