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10行日記:甥っ子がいつか読書する日

姉夫婦と甥っ子のところへ、泊まりがけで遊びに行った。お菓子と、絵本を一冊お土産に持って。
出会い頭に抱きついてきて、すっかりとお喋りになった甥っ子のマシンガントークを聴きながらの、楽しいひとときだった。
一夜明けて、姉夫婦が「どこかに行こうか」と言ってくれて、正直に「本屋に行きたい」と答えた。
馴染みのある書店も、知らない土地の書店も楽しいに決まっている。
姉の旦那さんの運転で、みんなで書店に行く。
かねてより欲しかった本。気になっていた新刊。まだ自分で絵本を読み通せるかどうかの甥っ子が、本格的な読書を始める時の入門として良さそうだと思う児童書(まず私が読んでみたいと思った)を数冊。
あっという間に、食費10日分位の金額になる。お出かけのハイテンションでささっと購入した。やったあ、またしばらく新しい本が読めるぞ。
朝から「もう帰るの?」と折に触れ聞いてきた甥っ子と、駅でついに別れた。
お別れの時を早いうちから意識せざるを得ない性分なのだろうと姉がしみじみしていた。
そんな君がいつか自分で本を読もうとする時、どんな本を選ぶのかな。できればそのお手伝いができたらいいなあ、と叔母さんは思っているよ。

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