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造形RTA!時間短縮テクニック②

こんにちは、ぺろよしです。
今回は造形RTAの背景と配色に関する時間短縮テクニックについて綴ります。

あくまでぺろよしなりのひとつの造形テクニックです。参考にされてもいいですし、「自分に合わないな」と感じたら別のやり方を模索しても大丈夫です。テクニックと言ってもわりとあるあるなものなので、ぺろよしはこんな風にしたんだフーンって感じでご覧下さいね。


◆背景を固定化しよう


前回の記事で構図と人物は出来上がりました。
あとは背景を描いて色塗りをすればほぼ完成となります。じゃあ具体的に背景ってどんなものを描けばいいのでしょうか?

①室内の場合

条件で「保育室内」が出た場合描くものといえば何が思い当たるでしょうか?
個人的に絶対に必要だと思うのは「床」と「窓」です。これを描かないとはじまりません。

壁も忘れずに塗る


床は基底線を引いて茶色や黄土色などで塗るだけでも一応OKですが、床の木目を一定間隔の直線で表現するとさらにそれらしく仕上げる事が出来ます。木目は手前に近い方の縦幅を広くすると遠近感が出ます。
窓は単純に空を表現した水色をざっと塗るより、カーテンや外の風景(木・遠くに見える園庭の遊具など)を描き加えてみましょう。

さて、ではあとは何を描けばいいでしょうか?ここでぜひ皆さんの思う「保育室」を想像したり調べたりしてほしいのです。例え保育室を実際に見た事がなくても、皆さんはもう保育所保育指針をご存じです。指針の保育のねらい及び内容を中心にヒントがたくさんあります。

・清潔で安全な環境を整え、(中略)子どもの発達過程等に応じた適切な生活リズムが作られていくようにする。
・好きな玩具や遊具に興味を持って関わり、様々な遊びを楽しむ。
・季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く。
保育所保育指針より

保育室内は安全で衛生的で子供たちがのびのび過ごせる場であり、同時に生活習慣を少しずつ身につける場だという事です。なのでそれに沿った背景が描けるといいですね。

具体的には
・生活道具→机・椅子・タオルかけ・洗面台・絵本が並べてある棚
・制作物→子どもが描いた絵・工作品・季節らしさを感じるもの
・小物→おもちゃ・絵本・条件で提示されたもの(紙パックや新聞紙など)

などがありますので、描きやすい物を複数組み合わせれば十分だと思います。(ぺろよしは以下の様にカーテン付窓・絵・棚・タオル掛けを描いていました)


そして、背景に関しても服装の様に一定のリアルさを求められます。

・机→ぶつけ防止に角は丸く描く
・生活道具→子どもが使いやすいように小さく高さは低めに描く
・制作物→絵なら殴り書きや頭足人など年齢に応じて
・食事→食べるならタオルエプロン、クッキングなら三角巾を描く

こんな感じで、「子ども達が気持ちよく過ごせる室内」を想像しながら条件に必要な小物を書き足して練習を重ねましょう。
また過去問を見てみると一度だけ平成30年後期に「ホール」が出ています。このような変化球が今後来ないとは限らないので、ホールの他にも廊下(例:子どもが並んでいる)や玄関口・エントランス(例:保護者の送迎シーン)なども一度描いておくと一安心です。

②室外(園庭など)の場合

室外の場合は園庭の場合と、完全な園外(過去問では公園や動物園)があります。ここ最近では外=園庭がほとんどなのでまずはここから練習しましょう。
必須なのは「木」と「遊具」です。園庭がある保育園でこの二つがない所はほとんどないかと思います。木は花壇などに置きかえても大丈夫です。遊具はタイヤや鉄棒をカラフルに描けるようになりましょう。ブランコ(柵もセット)・滑り台・シーソーなどでもいいですが大型遊具なので描く時間がかかるのと配置が難しい(背景部分が少ない場合、ぱっとみてわかるように描くのが大変)為個人的にはおすすめはしません。

また、「保育士資格合格応援ブログ」のトウコさんのテクニックで非常に使わせて頂いたテクニックです。
3分でできる!畑の絵を保育所の園庭の絵に変える方法

このテクニックを使うと青空一色の背景がさらに園庭らしくなるので重宝しました。


◆配色を固定化しよう

構図・人物・背景まで出来ました。ここからは色塗り(配色)のテクニックです。45分のうち、最低1/3くらいはこの色塗りに時間を使うようにしていました。何故なら配色は絵の「顔」になる部分なので出来る限り丁寧にかつカラフルに仕上げた方が印象がよくなるからです。

丁寧に塗るにはある程度の時間がかかります。では色塗りで何が時間短縮になるかというと「配色の固定化(色鉛筆のスタメン化)」です。
皆さんは保育実習理論で学んだ「暖色」と「寒色」を覚えていますか?

暖色は赤系(赤・オレンジ・ピンク・黄色など)、寒色は(濃い目の青・紫・緑色など)でしたね。温かみがあり活発な印象を与える暖色をメインで色塗りした方が絵そのものがカラフルで造形試験にふさわしいものになります。逆に寒色や黒・灰色などばかりだと寒々しくなりせっかく描いた保育の一場面がどんよりとしたものになってしまいます。
(勿論ポイントとして寒色を使用するのは無問題です)

なので、まずはこういった配色のコツを念頭に入れて「よく使う色鉛筆をスタメン化」してしまいましょう。
ぺろよしはこんな感じでした。

ねずみいろから右はほとんど使ってないです

絶対に使う色
茶色(主線)・はだいろ・赤系・黄色・水色・黄土色(床・地面用)・黄緑色・緑・こげ茶・たまごいろ(白い部分用)

試験で使うのは24色程度との事なので、よく使う色鉛筆だけでも手身近に置いて、それ以外は別のケースに入れておく(問題によって完全に不要ではないので、使える準備はしておく)だけでも時間短縮になります。

スタメン化出来たらその中で「何を塗るのか」を固定化しましょう。具体的には「服装」です。保育士のエプロンや子供たちの上下服、靴などもあらかじめ決めておいたり、配色のバランスを考えて例えば「絵の上部は水色が多いから服装は赤系を多くしてみよう」という事も出来ます。
また、服装の配色に悩んだら子供向けアニメ(「ドラ○もん」や「クレ○ンしんちゃん」など)は明るくカラフルなので非常に参考になりますよ。


◆色塗りの微テクニック

ここからはぺろよしが実際にやっていた色塗りのテクニックです。参考になるか全く不明ですがマネしてみて「これは!」と思ったらやってみてください(;´∀`)

①下書きのまま塗れ
ぺろよしは下書き用として消せるタイプの三菱uniアーテレーズカラーの「フレッシュ」を使用していました。ちょっと赤みのある肌色みたいな色なのですが、造形RTAの為に消す事無くそのまま肌色代わりとして使用したり、色浮きする部分以外は重ね塗りしていました。(「フレッシュ」だと青系や黄緑を重ねると浮いてしまう)
カラーシャーペンや他の色を使った事はないのですが、同じく「フレッシュ」をお使いの方は試してみてください。

②同じ色は一気塗り
肌色なら人の顔・手足、茶色なら髪の毛・窓枠など、赤色なら服・背景・小物・頬など、ワンポイント以外は複数部分をひとつの同じ色で塗るという事もありますね。その場合、A色鉛筆で塗る→いったんA色鉛筆を置いてB色鉛筆で色塗り→再びA色鉛筆を手に取って塗るという流れはもったいないです。
配色が決まっているならその部分だけ全て塗ってしまいましょう。「それくらい…」と思われるかもしれませんが1分足りとて時間を無駄に出来ないのが造形RTA。数秒が積もり積もって残り1分になれば見直しも出来ます!

③色鉛筆はペンラ持ち
もはやここまでするのはぺろよしくらいな気もしますがこんな感じでペンライト複数持ちのように色鉛筆をもつと②がさらにはかどります。(でも失敗すると色鉛筆が吹っ飛びます)

色鉛筆をストックしつつ紙も押さえる。真似をしてはいけない。


◆45分の時間配分

ようやくここまで来て完成です。おめでとうございます。
ほぼ全部を固定化してしまえば45分切りも見えてきました。練習の最初の内はあまり時間を気にしなくてもいいと思いますが、慣れてきたら一連の流れの時間配分をご自身でぜひ考えてみてほしいです。

スタート~2分:構図思案
6分:下書き
10分:主線描き・消しゴムかけ
25分:色塗り
残り2分:見直し(主線の重ね書き・塗り残しチェックなど)

ぺろよしはこんな感じの時間配分でRTAをしていました。人それぞれの時間配分なので、タイマー等を用いて時間内に描き上げられるように練習を重ねましょう。
また、下書き→色塗り→主線の順で仕上げても問題ありません。先に主線を描くと枠からはみ出ず綺麗に色塗りが出来る反面、消しゴムで消えたり薄くなるのでもう一度重ね書きする場合が出てきます。ご自身の好きな方でやってみて下さいね。


◆まとめ

2回にわたって45分の壁突破をするために私が何をしていたのかを書いてみました。採点基準や合格基準が公表されていないのでどうすれば得点アップに繋がるかはお答えできませんが、造形試験に関してはまずは「45分以内に描き終え塗り残しがないようにする」事が第一歩となります。最初は大幅に時間オーバーしてしまったり、うまくいかない事もたくさんあると思いますが決して投げ出さずに練習を続ければちょっとずつコツがわかってくると思います。しつこいようですがあくまでぺろよしの一例なので、ご自身でもっと最適なやり方があればそちらを試してみてくださいね。
造形の記事はたぶんもう少し続きます。また次回!

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