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造形RTA!時間短縮テクニック①

こんにちは、ぺろよしです。
今回は「独学で倒す!実技試験(造形編)」で書いた事のステップアップ編となります。

あくまでぺろよしなりのひとつの造形テクニックです。参考にされてもいいですし、「自分に合わないな」と感じたら別のやり方を模索しても大丈夫です。テクニックと言ってもわりとあるあるなものなので、ぺろよしはこんな風にしたんだフーンって感じでご覧下さいね。


◆造形RTAは何をすればいいの?

以前の記事でぺろよしは書きました。

そう、造形試験はRTA(リアルタイムアタック)なのです!!

45分で構図・下書き・主線書き・着色全て終えないといけません。
なんなら試験会場によってはこの貴重な45分間に用紙への氏名記入・受験番号シール貼り作業もあるかもしれません。なので本番を迎えるまでに45分で一連の流れをこなせるようにならないといけません。

しかし、練習する内にこの「45分の壁」を突破するのが案外大変だと気付かれると思います。「どうあがいても45分は絶望」「あと5分あれば…!!」ぺろよしもよく思ったものです。

ではこのRTAを成功させるためにどうしたらいいのでしょう?
いくつかテクニックはあるのですがぺろよしがやったのは「固定化してしまう事」です。

◆構図を固定化しよう

構図というのは絵や写真の構成の事です。造形でいうと人や物の配置、色の組み合わせなどを指します。この構図の出来次第で絵そのものの印象が大きく変わってきます。絵画の世界では透視図法や遠近法など色々ありますが、保育士試験ではそこまで専門的な構図は求められません。
ここでちょっとぺろよしの絵を見てみましょう。

写真撮るの下手ですみません

どれも「平面的」「人物の配置が何となくパターン化」しているように見えませんか?俯瞰(高いところから見下ろす)やアオリ(下から見上げる)すら使わず、真正面から見た様に情景を描いています。

やっつけ感しかない図

excelで超やっつけな図を作ってみました。
まず19×19の枠をなんとなーく9分割します。別にきっちり定規ではかる必要はありませんよ。なんとなくで大丈夫です。

そしたら基底線(地面を表す一本線)を最初に引いてしまいましょう。大体枠内下の1/3~ちょっとだけ下くらいです。室内遊びの条件ならもう少し上でも大丈夫です。そこから人物を描くと配置に安定感が出てまとまります。ぺろよしの場合、先に人物を描いて後から基底線や床を描いていますが、慣れない方は先に線を引いた方がいいと思います。
基底線のすぐ上から人物の足が生えている状態より、その手前に人物を描いた方が奥行きが出てよりGoodです。

次に人物の配置です。
まずは保育士。二人描くという条件は今まで出た事がないので一人で十分だと思います。主役は子供なので保育士は枠内の左右どちらかに配置します。立たせてしまうと子供との等身バランスが悪くなるので出来るだけ「膝立ち」・「屈み」・「正座」・「しゃがみ」のポーズを取ってもらいます。その方が子どもと目線が近くなり見守っている感が増します。園庭条件などでどうしても立たせる必要がある時は全体的に小さめに描くなどして工夫していました。

次に子どもです。大体二人か三人を描けという条件が多いです。
私は出来るだけ中心に配置を心がけてました。密集してても気にしない。

人物は出来るだけ見切れがない(全身を枠内に収める)ように描くのが大切です。手足の一部くらいならはみ出ていてもそこまで大きく減点されないはずですが、以下の絵のように顔や上半身から下が見切れてしまっているとなると、人物が描き切れていないと見なされ減点の可能性があります。出来るだけ頑張って全身を描いてみましょう。

練習し始めて間もない頃の絵。
全身が描けておらず見切れてしまっています。

人物が描けたらあとは後ろの余白部分に背景を描きたすだけでバッチリです。どうでしょうか?そこまで難しくない…気がしませんか??

また、よくあるテクニックで用紙枠外に構図を小さく描くというのもありますね。ぺろよしはあのテクニックは使用しませんでした。描いた以上消さないといけないのでその時間捻出が大変でしたし、上記のやり方で固定化してしまえばわざわざ構図を下書きする必要もなかったからです。


◆人物を固定化しよう

描く度に「えーっと○歳児だったらどう描こう?」と考えてしまうと時間ロスになってしまいますよね。男の子を描くのか女の子を描くのか。等身はどうしよう?着ている服の色も悩みます。でも描く人物も固定化してしまえば非常に楽です。
ぺろよしの場合保育士はほぼワンパターン、子供達も数パターンくらいと「これを描こう!」と決めていました。

遠近感めちゃくちゃですが…

まず保育士の先生。モデルはぺろよしの幼稚園時代の担任だったM先生です(笑)たまに違う先生も出ます。
保育士なので髪はまとめて動きやすいデニムパンツスタイルにエプロン姿です。室内では靴下、園外ではスニーカー。実際の保育士の先生はこんなシンプルでなくてキャラものエプロンや靴下で活動されていますが、試験ではそこまでのリアルさは求められませんので大丈夫です。

次に子供達。男の子女の子両方描けるようにしておきましょう。
問題によって「5歳児」「4歳児」「3歳児」などパターン分けがあります。特にこの年齢はよく出てきますのでたくさん練習しましょう。
極論ですが、一人子供の成長過程みたいな感じで等身を上げ下げすれば「○歳児ならこの子を描く」というやり方よりいいかなと思います。

ただし子供達を描くにあたっては注意したい点がいくつかあります。

①服装
半袖か長袖かはそこまで悩まなくても大丈夫です。
注意したいのは女の子の服装。実際の保育園ではひらひらしたスカート(引っ掛かり防止など)やボタン・ビーズなどの飾り物がたくさんついたトップス(誤飲防止)はあまり着用しません。
トップスはシンプルに、女の子でもズボン(長ズボン・短パン)がデフォルト、例えスカートでもその下にスパッツやレギンスを履かせた姿をこころがけるとgoodです。

②足元
室内では裸足か上履きで描きましょう。転倒防止等の理由で靴下は履かせないところが多いです。0~2歳児なら裸足、それ以上なら上履きスタイルといった様に描き分けてもOKです。

③園庭では帽子
園庭などの屋外での活動は帽子をかぶせましょう。よくある黄色い幼稚園帽でもいいですし、後ろに日よけ布がついたタイプでも大丈夫です。

こんな感じで子供達を描く場合は意外とリアルさを求められます。
描き忘れたからといってどれくらい減点されるかは不明ですが(恐らく大幅な減点ではないでしょうが…)小さな減点が積もり積もってしまわないように注意したいですね。

また、表情も大切です。基本的に「みんな笑顔」で楽しそうに生き生きとした表情をつけてあげましょう。無表情や微笑よりも笑っている方が絵の印象も明るく楽しくなります。
笑顔ひとつでも以下の様に眉や口の形ひとつで色々なパターンもつけられますよ。


また、例え笑顔でない表情を描く場合でも(例:試行錯誤で考え中・驚き・困り顔など)しかめっ面や悲しそうな顔は多く描かない方が好ましいと思います。


◆ポーズを固定化しよう

「こんな保育士と子供達を描こう」という人物モチーフが決まったら、動き(ポーズ)もある程度固定化しておきましょう。

下半身:立つ・座る・しゃがむ・正座など
上半身:背中に腕を回す(両腕を下ろしての棒立ち感より「眺める」「見守る」などの動きが出る)・手を伸ばす広げる・持つ・握る・添えるなど

このように下半身と上半身の動きをそれぞれ分けて練習しておくと、様々な人の動きを組み合わせて表現する事が可能です。どんな問題が来るかは当日までわかりませんが、ある程度の応用が効くのではないでしょうか。
また、保育士に関しては前述のとおり「膝立ち」・「正座」・「しゃがみ」のポーズをたくさん練習しておけば見守り感が増します。


◆まとめ


今回は構図と人物の固定化について書きました。

・ほぼ真正面から見た風景と人物
・保育士は左右どちらか、子供は中心付近に配置
・描く人物やポーズのパターン化

時々変化球が来るのでこのテクニックで100%大丈夫!とは言えませんが、このように固定化をしてしまえば45分RTAの大きな近道にもなります。(もし変化球が来たらすいません)次回は背景と配色についての固定化について書きたいと思います。

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