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言語の3分とジェスチャーについて

こんにちは、ぺろよしです。
今回は保育士試験の実技・言語試験において3分とジェスチャーについて主に綴りたいと思います。
実技試験については採点や減点の基準は公表されておりません。受験される会場にいる試験官の主観も大いに影響してくると思います。あくまでこちらに書いているのはぺろよしなりのひとつのやり方なので合格を保証するものではありません。「フーン」くらいの軽い気持ちで参考にしてみてくださいね。
また、以下の試験レポでも当日の言語試験について詳しく書いておりますのでぜひご覧ください。

会場によりけりなところはありますが、こんな感じで試験が進行していくんだというイメージになれば幸いです。


◆3分間にまとめるにはどうすればいいの?

言語試験も例によって壁があります。そう、「3分の壁」ですね。
しかし言語の試験では「3分ぴったりでお話を終える」という事は実はあまり重要ではないと感じています。なぜなら3分より早くお話が終わっても、逆に3分を超えてしまっても合格している方がたくさんいるからです。実際ぺろよしも最後の「おしまい」が言えていませんが47点で合格しています。

とは言え、大幅に時間が余ってしまったり、お話の中盤なのに3分経過してしまったなどの場合、減点対象となってしまう可能性があります。(繰り返しますが実技の採点基準は未公表なのでどれくらい時間が余った・足りなかったから不合格というのはわかりません)そうならないために練習では出来るだけ3分でお話がまとめられるようにしたいですね。

では具体的にどうしたらいいかというと、「ひたすら練習して体で3分を覚える」に尽きます。
タイマーを目視しながら、2分経過ならお話のこの場面、2分30秒経過ならこの場面、2分50秒ならそろそろ締めに入るなど、時間単位でお話の場面を意識しながら話す練習を繰り返しましょう。
慣れてきたらタイマーの目視をやめて体感で3分をはかります。これを繰り返すと自然と3分間にお話が近づくはず。
あとは自分が話す中で、少しずつ緩急をつけたりして調整していきましょう。「3匹のこぶた」を選んだぺろよしは、おおかみがこぶた達の家を吹き飛ばす「ふ~~~」の長さや、場面転換の間で調整していました。

また、本番は緊張からどうしても早口になってしまいがちです。
そこを加味して練習では平均して3分5秒~10秒で終えられるように少しゆっくりめに話すなどで時間配分を行っても大丈夫です。

ただし、本番では時間が余ろうが足りなかろうが面接官が設定したタイマーで3分経ったらすぐにお話をやめる必要があります。
試験は分単位で細かく進んでいます。一人の持ち時間は3分+αなので、タイマーが鳴っているのにお話を続けていたら「指示に従えないのかな?」と試験官の印象も悪くなってしまいます。

◆本番で3分ぴったりにならなかった場合

先ほど時間ぴったりである事はそこまで重要ではないと書きました。そうは言っても実際の試験本番で3分ぴったりにならなかったら「どうしよう…」と思いますよね。そんな場合どうすればいいのでしょうか?

・時間が余った場合
ついつい早口になってしまいタイマーがまだ鳴っていないのにお話が終わってしまった(時間が余ってしまった)場合です。タイマーが鳴るまで試験は終わっていませんので、例えお話が終わっても「保育士としての立ち振る舞い」を見られていると考えていいと思います。
よく言われているのが試験終了までニコニコしながら目線配りを続けるという事。シーンとした会場の中、面接官二人の突き刺さるような視線を感じながら残り時間ただひたすら黙ってニコニコする…妙に気まずいし「早くタイマー鳴って!!」としか思えない時間だと思います。

・時間がオーバーした場合
逆にゆっくり話過ぎたなどでお話の途中でタイマーが鳴ってしまった場合です。前述の通りタイマーが鳴った時点で受験者の持ち時間は終了です。
すかさず「ありがとうございました」とお話を切り上げましょう。座って話した方は立ち上がって下さいね。その後速やかに指示に従って退出しましょう。

このように時間が余っても足りなくても、受験者の持ち時間は3分です。
「ああ~ダメだった!」と悔いを残さないためにも練習ではしっかり3分前後でまとめるようにしておきましょう。

ちなみにお話が飛んでしまった場合の話です…。たくさん練習していても尋常じゃない緊張感で頭が真っ白になりお話が飛ぶという事もありえます。その場合は何としてでもリカバリーに努めるほかありません。タイマーが鳴るまで沈黙するよりかは多少お話の流れが変わってもいいので諦めずに話し続けてほしいです。何も話さなかったら評価すらできませんしね。
大切なのは多少の失敗(噛む・詰まる・時間配分ミスなど)は気にしたり動揺する事なく、3分間精いっぱい話しきる事なんじゃないかなと思います。


◆ジェスチャーはどうする?

次はジェスチャーについてです。
言語の試験では「お話の内容をイメージできるよう、適切な身振り・手振りを加えてください」と手引きに書かれているように、ジェスチャーをお話の中で混ぜ込む必要があります。
「適切」と書かれていますが、何回やれば・どの程度やれば「適切」なのかがちょっとよくわかりませんよね。
こちらも同じく採点・減点基準が不明とはなっているものの、想定する相手は3歳児15名。まだ年齢も幼いですし、集団にむけてのお話なので「3歳児でも何を表しているかシンプルで分かりやすい(マネしやすい)ジェスチャー」である事がまず大切だと思います。
また、飛んだり跳ねたりの大きすぎる動きは言語試験の趣旨からは逸れてしまいますので、座った状態でも出来る程度(手足を動かす・上半身を揺らす)が好ましいです。

実際のお話で例えますと
●「3匹のこぶた」
家を作る3パターン・オオカミの「ふ~~」
●「おおきなかぶ」
かぶを抜く動き・人や動物を呼ぶ
●「ももたろう」
どうぶつの動き・鬼をやっつける
●「がらがらどん」
橋をゆらす(足踏み)

このあたりがジェスチャーを混ぜ込むのに最適なシーンかなと思います。
また、何度もジェスチャーを入れてしまうより、「ここぞ!」という場面に絞って付け加えた方が引き締まります。
ぺろよしが選択した「3匹のこぶた」では家を建てる場面と「ふ~」の部分に絞って行いました。
子供たちがマネしたい!と思えるような素敵なジェスチャーがつけられるようにご自身で色々工夫してみてくださいね。


◆超重要な目線配り

「3分」「ジェスチャー」の以上に実はとっても大切な要素があります。
それは「目線配り」です。
いつぞやの記事では「私は保育士の先生と思い込むことが大切」と書きました。面接官の前では保育士でなければなりませんので、例え知らない人が乱入してこようが子供たちから目線を外してはならないのです。勿論、面接官の方を見てしまったり全く別の所を見るというのも好ましくないと思われます。

実際の試験では自分から1~2メートル先に(遠くても3メートルもない)子供たちを模したものが置かれています。子供の絵が張り付けてある小さな椅子2脚の場合が多いです。
15名いる想定なので左右の置物だけに目線を行ったり来たりするのではなく、下記の図のように端から端までゆっくりとアーチ状に等間隔で区切って目線を配るといいと思います。

やっつけexcel再び

また、子供たちがお話を聞く時は座って聞いていると想定してちょっと前のめり気味になっ目線も真正面ではなく少し下向きに落としましょう。ぺろよしの3歳間近の娘を実際に座らせると大体床から50センチくらいでしたので、そこらへんに目線をロックオンさせてください。置物やぬいぐるみなどの小物を人物代わりに使うとよりわかりやすいです。


◆まとめ

真正面から試験官の視線を浴びながら体感3分間をジェスチャーをつけてお話をするというのは非常に緊張すると思います。「失敗したら…」「話がとんだら…」「噛んでしまったら…」なんて色々不安になるのも当たり前です。
そういった場合こそ、色々考えるのはちょっと横に置いてしまって「目の前の子供たちに楽しんでもらいたい」という原点の気持ちをぜひ忘れないでほしいです。
3分のお話もジェスチャーも目線配りも、元をたどれば全て子供に向けてお話をするという事に繋がります。これだけ色々書いておいてなんですが、やり方は本当に人それぞれ、ぜひご自身なりの素話を大切にして練習を重ねていってほしいなと思います。

今回も読んでいただきありがとうございました!

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