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夢の話(ユメノハナシ)③

今朝見た夢を、布団の中から出るまではちゃんとストーリー仕立てで覚えているのに、1日が始まるともうどんどん忘れていくのはいつものことで、もう仕方がない。

そのために枕元にノートとボールペンを仕込んだりするんだが、最近はどうにも眠くて余程のことでないと起き上がって書くまでにならない。
今朝もそうだった。

なんとAさんが出て来た。
以前、手話の本をくれたAさん。もう会えないAさん。そのAさんとウォーキングをしてる夢。
色んな話をしながら一緒に歩いた。何故かふたりとも女子高生っぽい。通学時だったのかな。実際は彼女とは子供が幼稚園の時に知り合ったので、お互いの高校時代など知らないのに。
なんかとても仲良し気に笑いながら話しながら歩いている。
昔、Aさんが「眠れない」と言ってた時、「昼間一緒に歩こうよー、そうすればよく寝られるんじゃない?」と言ってみたことを思い出した。
結局、歩けなかったけれど。

夢の中では、一緒に歩いて色々話してとても楽しくて、それを俯瞰してるみたいな情景だった。夢とはいつもそんな感じなのかな。
でも覚えているのはそれだけ。
本当はもっとエピソードがあってストーリーがあったのに、あとは全部、夜の暗闇の中に霧がかかるみたいに消えていった。
「夢が帰る」ように。

立原道造は「夢はいつもかへって行った」って言ったけど、さだまさしは「夢はたぶん帰って行かない」と言った。
そして私は「夢が帰って行くという道に立って、夢をつかまえてしまおう」と言った、20歳頃。えらそーに。笑

すぐ忘れてしまうのに、
どうしてもとっておきたい夢がたまにあるから。