修学旅行の夜でした

鼻の先にワイヤーが通っている
つーんとしみた何かはレモンか
旅の途中に読み終わったエッセイに
昔の失恋をセックス混じりに話し続けてたおっさんのエッセイに
出てくる曲も状況も年代も
私のまだ産まれてない時で
そんな当てはまりもしないエッセイに
私は泣かされていて
私は丸裸にされていて
私は着色料で青色に染められたみたいだった

みんなが寝てるはとバス
ガイドの声と起きてる先生達の衣擦れ
高速道路の雰囲気
修学旅行とかいう行事が
こんなにも楽しくないのは
エッセイに泣かされたからか
君に泣かされたからか

君という存在が私の中にいないときの
修学旅行は
たしか楽しかった

どこに行っても君という存在が
ちらついている光景が
着色料になっていって
LINEに好きを溜め込んでいる

明日以外すべて燃やすことは出来なくて
でも
あなたといる明日以外を燃やすことは出来そうだ
でも
土砂降りの雨は嫌だなあ

「ボクたちはみんな大人になれなかった」

きっと私も君もずっとこのままでいい
獣の道を進んで
いろんなものは燃やそう
今夜はこのまま

ここで君と裸で抱き合ってたんだ
君の体温を
私だけがしっていればよかった夜を
過ごしていこうと思うよ

#現代詩 #詩 #ボクたちはみんな大人になれなかった #燃え殻 #椎名林檎 #獣ゆく細道 #明日以外すべて燃やせ #宮本浩次 #東京スカパラダイスオーケストラ #あいみょん #今夜このまま

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?