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神戸エコビレッジ~近況②~

中の人です。
遅ればせまして、近況報告第2弾です。

本日は、ひ た す ら に竹を活用した日のこと。

モキ製作所さまの無煙炭化器が届いたので、いよいよガンガン燃やしてみるぞ! 
青空の下で豚汁と炊き込みご飯、作るぞ!の会。
腹ペコな私たちがご飯にたどり着くまでの3,4時間、スタート~~

MOKI製作所 無煙炭化器

まずはお待ちかねのぴっかぴかの金属の板開封!!!MOKI製作所さまの「無煙炭化器」
これ、この見た目で結構重いです。

ぱっと見だと、これで煙が出ず炭が作れるのか?どういう仕組みなんだろう?と不思議に思うほど、シンプルな作りです。

結構元気に燃えるとのことで、危なくないように周りの環境を少し整えます。
土を軽く耕して、雑草をできるだけ取り除き、延焼を防ぎます。

無煙炭化器と地面の隙間を踏み固める

そして、下から酸素が入ってしまうと白い灰まで燃え切ってしまうので、無煙炭化器を地面に埋める勢いで周りの土を踏んで固めていきます。

竹の投入

いよいよ、竹の投入!!
まず下の方には前回切り出して乾燥しておいた細めの竹を入れていきます。
上のほうに同じく前回切り出した太めの竹を入れて着火すると、、、、

着火

これ、焚き付け材もダンボールもいれてないんですよ。。。。
それでこの燃え具合、衝撃的でした。
なんでも、この炭化器は形状が空気の対流を生み、さらにステンレスの反射熱や伝導熱やらで非常に高温状態になるとのことです。

あまりにも盛んに燃えることが分かったので、急遽竹で安全ゾーンを区切って、作業者しか入らないスペースを作りました。

がんがん燃えてます

中の人はここで3時間くらい燃やしていたわけなのですが

あれ?目が痛くない

「無煙 炭化器」というだけあって本当に煙がほとんど出ないんです!

ここからはひたすらに、作業です。
竹を切り出す

枝を落とす

1mの長さに切る

節ごとに穴をあける

投入

”節ごとに穴をあける”というのが安全上大切で、こうすることで破裂を防ぐことができるようです。

ウィイイイイン ガガッ



写真は枯れた竹なのですが、さっきまで生えてた水分の多い竹もなんの問題もなく燃えてくれる!無煙炭化器すごいです。。。。


さて、そろそろおなかがすいたなあと思う頃、他のメンバーが何をしていたかというと


竹食器職人の凛々しい背中

食材の準備が進み、竹で食器が量産されていました。
何たるチームワーク。

汗を拭きながらそれを眺めていると、「中の人~~~~!そろそろ火欲しい~~」

任せろ!!きれいな炭を今っ



炭あるいは燃えカス

いやごめん、中の人も真っ黒の炭を作りたかったよ。
完全に手順とか使い方に改善点ありです。
炭、あるいは燃えカスを目の前にして
・高密度に燃料を詰めること
・ある程度で消火すること
これを誓いました。

とはいえ、下の方についてはBBQでみる小さめの炭みたいなのもちゃんとできており、炊事班に無事お届けできました。

豚汁チーム

豚汁チームは地面を掘ってそこに炭をいれ、網の上で鍋を加熱。
ちょっと見づらいけれど、横たわってる竹、真ん中の節が少しくりぬかれていて、もち米も炊いてます。

左:炊飯筒
右:果敢にも炭に飛び込んだ勇者たる竹筒

そしてこちらは炊き込みご飯。
最初、もうこれ炭に直置きしたらよくない?ってなったんですが、取り出せないリスクを鑑みてBBQコンロに炭をうつしてグツグツ。

待ちわびた一皿

豚汁、炊き込みご飯、めーーーーーっちゃ時間がかかる!
試行錯誤して色んな方法で熱を与えてみますがなかなか難しい。

ということで、これ、デザートです。
デザートが先に完成しちゃいました。

タイのスイーツ カオニャオマムアン

マンゴーともち米にココナツミルクをかけた、優しい甘さの一品。
沁みる。。。。おいしい。。。。。

極上豚汁、いっちょあがり

運動不足の体に、手動竹切り3時間が効いて放心状態になっていた中の人
カオニャオマムアンを食べてボーっとしていると

「豚汁できたよ~」の声。すっとんでいきました。おいしい。

保温のために炭に埋め込まれる竹筒

そして炊き込みご飯も完成~!
水分量は多いけど、ちょっと雑炊みたいでおいしい。

竹製お玉でとりわけ

ご飯を炊く容器、その蓋、箸、取り分けるお皿、お玉、燃料、全部さっきまで生えてた竹で、その場で作ってます。

そして食べ終わったら。。。

ごちそうさま~

使い終わった食器は、また次使う燃料になるのでした。

この日、究極の地産地消です。
15m離れていない竹林から竹を切り出して、
炭にして
綺麗な竹は食器にして
竹が足りなくなればまた竹林に入り。

いつしか竹林には少し日が差す明るい空間ができていて、
たぶんこれを続けていけば、他の植物が育つのかな?なんて思いました。

「里山」の考え方はまさにそうで、原生の自然と人が住む場所の中間の存在ですよね。
人が管理している場所じゃないけど、ある程度介入するから植物の種類が多様になり、そこに住む生物多様性も保たれる場所。
”共生”は、互いに近寄らずに棲み分けることじゃなくて、絶妙なバランスで関わりあって共に生きることなのだと感じました。

来週はフィールドに出る日です!
またご報告しますね。