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"契約終了ではなくベンチ入り" スタートアップのクラブチーム化における15のリアル

クラブチーム化するチームRuntrip。

チームRuntripが目指す、スタートアップのクラブチーム化をサマリすると

◆ 複業やフリーランス人材を積極契約していく
◆ どのチームよりもそんな"プロ選手"を生かせる環境を目指す
◆ ゴール ≠ 正社員化、プロがプロとして輝き続けられる環境
◆ 環境変化に柔軟に、リスクが少なく、逆にチャンスの多いプレー環境
◆ "信頼"に根ざした人的ネットワークの拡大こそクラブチーム化の本質

こんな取り組みを本気で志して数ヶ月が経ち、チーム全体として70名規模になりました。正社員と"PRO PLAYERS"と呼ぶプロ人材の比率は1:6です。当然、全員がフルリモート環境です。

さて、そんなクラブチーム化するスタートアップは果たして本当に機能するのか、スタートアップ環境を勝ち抜くことができるのか。真の意味での答え合わせは数年後になると思いますが、足元の実績や実感値としては、着実に手応えを感じています。

そこで、本noteでは

1. クラブチーム化の具体的な取り組み
2. そこから得られた学び

を可能な範囲内でシェアしたいと思います。そこに浮かび上がったのは、スタートアップのクラブチーム化における15のリアルです。

1. データで見るPRO PLAYERS

クラブチーム化するチームRuntirp、まずは現状のプロ契約選手たち(PRO PLYAERS)の各種データです。こちらの可視化もプロ人材の経営アシスタントがリアルタイムでData Portalで可視化してくれています。

▼ 男女比率

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▼ 契約獲得チャネル

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圧倒的にリファラル(紹介)ではあるものの、次いでYOUTRUSTさんには大変お世話になっています。特にここ数ヶ月でのPRO PLAYER急拡大、大量獲得においてはYOUTRUST無くしてなし得なかったと思います。

▼ ポジション分布

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クラブチーム化を本格化させて明らかに変化してきたのがこちらのポジション分布。創業当初からチームRuntripは複業・フリーランスの方々に支えられてきましたが、ポジションは開発やデザインや編集などいわゆる「クリエーター」が中心でした。

クラブチーム化に舵を切ってからは全職種やミッションにおいて「プロに渡せるものはガンガン切り出して渡していく」ことにした結果、マーケティング・営業・バックオフィスなど多種多様なプロ人材があらゆるポジションで活躍するチームへ変貌しています。

2. クラブチーム化における3階層マネジメント

まずスタートアップのクラブチーム化においての取り組みを、ビックピクチャーで捉えたいと思います。

クラブチーム化のマネジメントにおいては大きく3階層でアクションをレイヤー分けして整理しています。

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以後はこの全てでは無いものの、それぞれのアクションについて詳しく掘り下げて説明しますね。

3. 全メンバーが集う「ロッカールーム」という場づくり

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まず新たな環境づくりという観点だと、STAFF(正社員)とPRO PLAYERが全員集う場を用意せねばなりません。

プレー前後にワイワイやる、戦略や学びなどの情報共有・ナレッジシェア。クラブチーム化のメタファーでいったら、やっぱり「ロッカールーム」ですね。そんな目的で、チームRuntripに関わるプロ人材のホーム的な部屋をSlack上で「#runtrip_locker_room」として用意しています。

情報共有という意味では可能な限り何でもシェアする、なるべく多くの部屋に追加しておくという方法論もありますが、現状集うプロ人材は基本ホームチームがあり、チームRuntripの情報共有が過多になるとハイカロリーで胃が重たくなるのを避けるため、クラブチームRuntrip全体に共有したい情報を絞って、この「#runtrip_locker_room」で提供しています。投下しているコンテンツは主に以下のものたちです。

・月次のRuntrip事業全体サマリ(これは可能な限り赤裸々に情報公開しています)
・各事業のトピックス
・新規加入メンバー報告と紹介スライド
・社内ポッドキャスト(現状は主に代表大森と私の公開1on1など)
・クラブチーム化関連のトピックスやインタビュー
・社内イベント関連

だいたい多くても1日に2〜3投稿のボリュームに抑えるようにしています。その分、それぞれの情報はしっかり目を通して頂くという意味を込めて。こういった施策の精度は、それこそ「働き方」に多くの知見があるプロ人材との対話を通じて日々深めていっています。ありがたいことです。

さて、上記に紹介したいくつかの施策をもう少し深掘りしていきたいと思います。

4. 新加入を派手に祝う理由

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こちらは私の「自己紹介スライド」です。チームRuntirpに加入してもらったら、大変お手数なんですがまず真っ先に作ってもらうのがこのスライド。
こちらをもって、先に触れたロッカールーム部屋で派手に新加入をお祝い&共有します。

デザインテンプレートもデザイナーのPRO PLAYERに"カッコ良いもの"を作ってもらいました。少しでも「チームRuntripへの加入が、そのプロ人材の高揚感につながる」ようにデザインも妥協せずやっています。チームRuntripのクラブチーム化の本気度を浸透させる意味合いもありますね。

こちらのスライドは各チーム毎にポータル的なNotionにまとめて、いつでも参照できるようにしてあります。

(下記はクラブチーム内で公開しているストック情報のNotion)

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5. オンボーディングの「ギャップ」こそチャンス

スタートアップをやる上で、常に念頭においているマントラが

「学習」こそ「成長」

です。プロダクトもチームづくりも、誰も踏み入れたことのない未踏の信念に誰よりも早くリスクをとってチャレンジし、つまづいては学習し、足を踏み外しては学習するの繰り返し。致命傷でなければ、とにかく一歩でも前へ進んで、コケては学んでコケては学んで。

そうやって成長するのがスタートアップ、「学習」こそ「成長」なんです。故に、クラブチーム化の本質は、多くの優秀なプレイヤーに自チームに関わってもらうことによるフィードバックの最大化=学習量の最大化だとも思っています。

そんな学習の最大化、仕組み化のために、クラブチーム化の初期段階から意図的にオンボーディングプラットフォームの「Onn(オン)」を導入しました。

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各プロ契約人材におけるお互いの期待値はもちろん、他の環境との「ギャップ」が最も鮮明に、色濃く出るのがオンボーディング期間(入社後約〜90日)です。

この期待値や環境のギャップこと、その後のEX(従業員体験)において重要なのは当然として、このギャップこそチームRuntripにおいて最大の学びになるんですね。故に、学習のゴールデンタイムであるオンボーディング期間で積極的にフィードバックをもらう仕組みを整えておくことが大切だと考えています。もちろん、手厚く各位と頻度高く1on1を実施できるSTAFFリソースと余裕があれば、その場で十分「ギャップ」を引き出すことができますが、月に10人以上PRO PLAYERが加入してくるなかで、人力でフォローするのは難しいのが現実でした。

そこで、全PRO PLAYER一律ではないものの、ある程度月のコミット量が多いプロ人材においてはOnnの仕組みを導入し、Slack経由で届く定期の定量/定性アンケートに答えてもらうようにしています。

そこから得られたフィードバックで、必要あればすぐに面談を入れて深掘りしたりフォローしたり、時にすぐに改善のアクションにつなげたり。これが本当にチームRuntirpのクラブチーム化において「学習 -> 成長」ループを高速で回すドライバーになっています。プロダクトも組織も、真に寄り添うべきはN=1のユーザー体験です。このN=1インサイトを半自動的にあげてくれる「Onn」の仕組みはこれからも「Onn」というプロダクトと共に進化させていきたいと思っています。

6. 活躍するキープレイヤーを称える本気のインタビュー

クラブチーム化するチームRuntripが、"クラブチーム化"の名の下に自己増殖していく仕組み。これを考えた時に、実際に活躍する"N=1"のストーリーにフォーカスを当てない手はありません。

また、猫の手でも借りたいスタートアップにおいて、風のように現れ、嵐のようにフィールドに配置され、天に突き刺す剱岳のような専門性を活かし、パッと成果を残していくプロ人材には、日々感謝の念が絶えません。そんなPRO PLAYERSの活躍を、チーム内、ロッカールーム内で留めておくのはもったいない。そんな観点から、本気のインタビューを始めています。

その名も「From Runtrip LOCKER ROOM」です。

インタビューやライティングもしっかりやっていますが、さらにこだわっているのが「写真クオリティ」です。自らのプロフェッショナルを背負って活躍する選手が、その功績やストーリーとセットで「等身大の今の自分」を記録に残せることは、すごく価値があることだと思っています。

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これはチームRuntripからの、プレーに対する報酬とは別の感謝の気持ちでもありますし、今後も続く彼ら彼女らとチームRuntirpとの「信頼」の重要な土台づくりだと思っています。企業と個人の、揺るぎない信頼の土台こそ、これからの人材大流動化時代において、真に企業として競争力になると思っています。

7. 全員配布の「契約ユニフォーム」に込めた思い

プロ選手の契約時の恒例といえば何でしょう?

はい、もちろん「契約ユニフォーム」です。

期待の新プレイヤーの入団会見、誇らしげに会見に答えながらフォトセッションで掲げるアレです。

ラントリップはランニング特化のD2C事業を手がけているので、かなり本気で契約ユニフォーム作りました。

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また、契約ユニフォーム完成のお披露目においては、先のロッカールームでの発表動画も制作。これもYouTubeチャンネル「Runtrip Channel」を中心としたメディア事業を手がけているので、社内チームマネジメントにおいても事業ポートフォリオの資産をフル活用です(笑)

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一見するとただの賑やかし、お遊び的に移る施策かもしれません。しかし、繰り返しですが、クラブチーム化において各プレイヤーにチームRuntripが提供すべき価値として、報酬以上に大切にしたいのが「このチームでプレーすることの高揚感」です。また、フルリモート環境でプレーするチーム、かつプロ人材はフルコミットではなく他のホームチームがあったり複数のチームを横断して活動しているので「物理的にチームRuntripを感じる瞬間」を形あるモノとして提供したいと考えています。そのオンラインとオフラインの架け橋、ホームとチームRuntirpの架け橋となるキーアイテムこそ、この契約ユニフォームなんですね。離れていてもパートタイムでも「Runtrip Everywhere」な状態を提供できるように。

喜びの声も、ロッカールームに響き渡っています。

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当然、このユニフォームのデザインから上記発表動画の制作・演者含めて全員クラブチームRuntirpで活躍するPRO PLAYERS。クラブチーム化するチームがあるからこそ、クラブチーム化自体が大きく前進させられています。

8. 擬似オフィスを耳から再現する

さきほど「物理的にチームRuntripを感じる瞬間」と書きました。契約ユニフォームに限らず、日々多方面で活躍し続けるPRO PLAYRESが「チームRuntirpでプレーしていることをリアルに感じられる環境づくり」に注力しています。

そこでヒントになったあるプレイヤーからのフィードバック先に触れた「Onn」のアンケートであがりました。それは代表の大森が昔から書き溜めている社内コンテンツ(要は社内向けポエムです)にリンクされていた「渋谷のラジオ」だったんです。

代表の大森は数年にわたり「渋谷のラジオ」で毎週「渋谷でRuntrip」という番組を持ちパーソナリティをしていました。そのプレイヤーはこのラジオアーカイブを聴きながらRuntripの仕事をした体験を、こんな風にフィードバックくれたんですね。

Runtripの仕事に入った時、大森さんの声を聴きながら仕事をしていたら、まるで擬似的にオフィスにいるような感覚を五感で体験できた

早速これを受けて行動に移します。毎週やってる私と大森との1on1を収録して公開してみようと。

実際の一部Slackでのやりとり。

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リモートでの録音と配信はAnchorを使って、フィードバックがあった翌日の1on1を早速リモート収録して当日即時配信📻

聴取率は定かでは無いですが、定性フィードバックでは
「Runtrip業務中に気軽に聴けるので良い!」
「事業全体を理解できるので助かる!」
「車での移動中にラジオ的に聴いてます!」
など概ね好評頂いています。

契約ユニフォームも、社内ポッドキャストもそうですが、あらためてPRO PLAYERSにとってRuntripはフルリモート、パートタイムでの存在なので、ここでも「Runtrip Everywhere」というおもてなしを意識しています。

9. 契約更新面談、相互フィードバックの価値

スタートアップのクラブチーム化における最大のメリットの一つが即戦力の早期獲得です。雇用を前提とすると、どうしても面談・面接等の「見極め」プロセスに時間がかかりますね。そして実際に入社の意思決定をしても実際に戦力としてチームインするのはさらに数ヶ月後ということはざら。

つまり、ファーストタッチから平気で3ヶ月とか半年とか、長くて1年かかるのが「正社員雇用」の非効率です。特にスタートアップは時は金なり、1分1秒とは言わないまでも、1ヶ月/1週間/1日の遅れが時に致命傷になります。

チームRuntripが実践するクラブチーム化の取り組みにおいては、前述の「見極め」を極力最小化しています。"正社員雇用"に対して思いっきりの逆張りですね。ポイントは最初のお互いの期待値をミニマムにし、そのミニマムにおいてはノールックで信頼してみる。こうやってまずフィールドやピッチに立ってプレーしてもらう。故にプロ人材によってはファーストタッチから翌日にはチームイン(Slack入りして案件に関わる)というスピード感でチームの力になってもらっています。

当然、そのミニマムの期待値にギャップはつきもの。良いギャップもあれば悪いギャップもあるので、最低限ベースの契約期間(大抵3ヶ月の自動更新)サイクルの契約更新1ヶ月前に面談を入れ、お互いの期待値のギャップに対して赤裸々に話し合えるように仕組み化し始めました。

当然チームやポジションにおいてはもっと頻度高く1on1を実施したりしています。また、さらに活躍著しいKEY PLAYERには密にコミュニケーションをとって都度ポジションを増やしたりフィールドを拡大したりしています。ただし、信頼/契約のベースラインとなる期待値のすり合わせを場の設定とセットで仕組み化しておく。これ系は意外とおざなりになりがちですが、拡大する組織において「対話」こそ「血管であり血流」なので、美しく時に泥臭くボディメイクしていきたいと思っています。

10. 契約終了は「ベンチ入り」、関係値は無くさない

お互いミニマムの期待値でまずチームにジョインしてみる、ジョインしてもらうという形式を取っているので、当然「一旦お休み」もしくは「契約終了」などの形になることもあります。

ただ、スタートアップにおけるクラブチーム化のさらに重要なポイントは、企業と個人の「信頼」のネットワークを最大化できるという点なんですね。雇用契約でも業務委託契約でも、新たに企業と個人が出会い、関係を構築し、お互いの期待値に沿った価値を相互交換する。これが企業と個人の本来のベースラインです。

こちらのnoteでも書きましたが、その企業と個人のベースラインで重要なのは契約内容でも金銭的報酬でもなく「信頼」です。

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雇用契約思考だと、どうしてもゼロイチ的な関係値になりがちですが、個人と企業の関係値において本質的なのはこの積み上げ的な「信頼思考」です。

つまり、契約の始まりを信頼蓄積の始まりと捉えれば、一旦のおやすみや契約終了も、それはクラブチーム化のメタファーで言えば「ベンチ入り」なんですね。常にロッカールームにはいてもらう。最低限のチームRuntripのアウトラインは共有しつつ、また出番がきたら直ぐにフィールドに立ってもらう。そのために重要なのは「契約」よりも「信頼」である。故に、クラブチーム化の重要ポイントは企業と個人の「信頼」のネットワークを最大化にあると考えています。

11. フルリモート環境、コミュニケーションは「投資」

特に「STAFFサイド <> PRO PLAYERサイド」というレイヤー分けでのチームプレーにおいては、重要なマインドセットがあると思っています。

コミュニケーションは「コスト」ではなく「投資」です。

組織とは成長する身体、コミュニケーションはそんな身体の血管であり血流です。クラブチーム化する身体においては、フルリモートでお互いの関係値がまだ薄く、阿吽の世界にほど遠い毛細血管ばかりなのであれば、その血管を太く、流れる血流の質をあげていく「組織拡大デザイン」を意図的にしなければいけません。

デザインといっても必要最低条件は複雑なものではありません。Slackでも他のチャットでも、音声会話でもビデオ会議でも、一つひとつのコミュニケーションを投資と思って積み重ね続けるんです。

これは正規 or 非正規雇用あるあるかもしれませんが、雇用形態がどうであれ、勤務日数や時間がどうであれ、ヘッドカウント「1」は「1」なんですね。契約や時間に差分があっても、「人」としては一人だし、まして相互理解や信頼関係構築をお互いの人格を切り分けて一部だけで作り上げようと思っても無意味です。

週に5時間の複業メンバーでも、週に2日稼働のフリーランスメンバーでも、企業対いち個人、レポートラインのSTAFF対いち個人なので、個々に必要な情報共有、相互理解、期待値すり合わせ、雑談...など、先にも書きましたが契約スタート = 信頼関係の積み上げスタートなので、ここから逃げていてはいつまで経っても本質的に良いチーム、チームプレーはできないんだとつくづく実感しています。

故に、これはスタートアップのクラブチーム化に限った話ではないですが、しっかり「信頼関係の積み上げ」を意識した「コミュニケーション投資」を、拡大するチームはその規模に比例して投下し続けなければならないということですね。

12. 高速パス回しという人力と、仕組み化の両立

この拡大する組織におけるコミュニケーション投資をし続けると、当然相対的にSTAFFレイヤーのリソースが足りなくなってきます。フィールドで活躍するプロ選手が増えるほど、それを全方位で支えるスタッフサイドもスケールさせないといけないことは容易に想像がつきますね。

先にも書きましたが今のチームRuntripはチーム全体として70名規模、STAFF(正社員)と"PRO PLAYERS"と呼ぶプロ人材の比率はざっくり1:6。仮にSTAFF数がステイで、PRO PLAYERSが拡大し続けると、確実に今のチームプレーの質を担保するのが難しくなってきます。ただ、闇雲にスタッフレイヤーを増やさないのも今のクラブチーム化のチャレンジのコアです。とにかく今のSTAFFに求められるのは「高速パス回し」という実態。受けたパスは持たずにすぐ返す、必要な意思決定は高速に。

これはこれで鍛え抜かれますが、一方でこれだとやはりどこかで「人的ボトルネック」が起こるので、一部チームではルール化や仕組み化を検証中です。それはSlackを活用する上でのルールであったり、チームミーティングと1on1のコンボだったり、まだまだ試行錯誤の最中です。この辺りはより精度が高まったら次のnote等で共有していきたいなと思っています。

また、そんな状況を同じフィールドで見ながら、STAFFへコンバートして頂く事例も出てきています。正社員化がゴールではないと書きましたが、一定割合でPRO PLAYERがSTAFFサイドに移るのは、自然であり健全であるとも言えますね。

13. クラブチーム化で高まる「能力密度」

チームRuntripという「企業」と、世界中が対象の「個人」とのネットワーク最大化において、各フィールドでの「プロ人材」が集うほど、当然チームRuntripの能力密度は高くなっていきます。

そもそも成長するスタートアップは「360度成長圧が高い」良質な培養環境と言えます。

ただし、全てのスタートアップがプロダクトのPMFやそれに伴う組織的ハイパーグロースを実現しているわけではないので、いわゆる「次々と自分より優秀な人が入社してくる」スタートアップというのは、一部の目立った急成長企業に限った話で、他のスタートアップでは「数年組織的成長が止まっている」、故に「組織自体や組織全体の能力密度も停滞している状態」は少なく無いと思います。

我々チームRuntirpも、クラブチーム化を推進するまではSTAFF(正社員)のベースは10人未満な期間が長かったので、各ポジションにおいて「より優秀なプレーを間近で見る」「嫌でもより質の高いパス回しをしないとチームプレーについていけない」というような「成長圧の強いチーム」状態はなかなか作るのが困難だった時期がありました。

しかし、一度クラブチーム化の波に乗ってあらゆるポジションで優秀なプロ人材が、たとえフルコミットでなくても間近で一緒にプレーすること自体が、既存チームの能力密度を高める外圧になることは明らかですよね。私自身も含めてですが、各所で自分よりも高い個人技、チームプレーを見せられると、目線も成長プレッシャーも上がりとても「成長欲にヘルシー」な環境に変貌しつつあります。

当然、より能力の高いプロ人材を惹きつけ獲得し続けるためには、そうやってチームRuntrip自体のプレーのレベル、組織能力密度を高め続けなければいけないので、今まで以上に気を引き締めて「ナショナルチーム」レベルの環境作りを目指して走り続けています。

14. 独自のカルチャーを育み続けることから逃げない

「能力」「能力」言いすぎましたが、チームRuntripのクラブチーム化において「能力」が全てだとは1mmも思っていません。

ラントリップが目指すのは

「もっと自由に、楽しく走れる世界」
Running for a freer and happier world

です。これは当社のミッションステートメントであり、チームRuntripが育むカルチャーにおけるノース・スター(北極星)でもあります。当社の目的、存在意義はまさにここがど真ん中であり、チームのクラブチーム化等は言ってみれば手段にすぎません。だからこそ、その手段において「独自のカルチャーを育み続ける視点」というのは、絶対に無くしてはいけないんですね。

そして、異なるバックグラウンド、異なるカルチャーをひっさげてプレーしにくるPRO PLAYERが増えるほど、むしろ守るべきカルチャー、育むべき独自のカルチャー、見直すべき悪しきカルチャーの解像度が日増しに上がっているのを感じます。前述したチーム成長の拠り所ともなるオンボーディングフィードバックにおいても、カルチャー視点で良いフィードバックもあれば改善すべきフィードバックもあります。自らの信念を軸に、それらの何を受け入れ改善し、何を受け止め受け流し、事業成長と組織成長を内包したカルチャーの育みに生かしていくか。これは本心で上記ミッションステートメントの実現を願い、事業戦略を考え抜き、組織戦略を悩み抜かないと見えないリトマス試験紙なんだと感じます。

今日もチームRuntripでのパス回し一つひとつに、自社のカルチャーを込め、時に自社のカルチャーを自問自答し、魂込めてプレーし続けています。

15. 必要なのは、世界でたった一人の逸材

以上長々と説明してきましたが、クラブチーム化するチームRuntripは

「もっと自由に、楽しく走れる世界」
Running for a freer and happier world

を目指すプロチームです。ランニングが少しでも楽しく継続できる文化やサービスを作ることを通じて、より健康でLOVE&PEACEな世界を実現したいと日々奮闘しています。

一人でも多くの人が、身体と心にもっと目を向け、耳を傾け、ポジティブな生活を後押しすること。コロナに襲われた世界全体が、この価値を見直し、ペインキラーの解決よりも幸せのアップサイドを目指す私たちのようなスタートアップに追い風が吹いてきています。

チームRuntripでプレーする上において、必ずしもランニングが大好きである必要はないですし、フルマラソンを3時間以内で走り切る必要もありません。ただ上記のようなポジティブな世界を目指すことに共感し、それを目指す過程でプロとして働き、一つでも多くチャレンジし、ホスピタリティを忘れずチームと接し、時にユーモアを交え、フェアプレーで高みを目指し続ける。これがチームRuntirpのカルチャーです。

そんなカルチャーを軸足として、チームRuntirpでは多くの事業を展開し、多くのファンクションが存在しています。少しでも興味を持ってくれたアナタこそ、チームRuntripが必要とする世界でたった一人の逸材です。

ぜひ、お気軽に、カジュアルにお話しましょう!

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株式会社ラントリップ

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