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[IMPACT SHIFT2024]どこよりも早い現地レポート⑤(クリエイティブxインパクト「デザインは社会課題の複雑性を超えられるのか」)

Syncableを運営する株式会社STYZ(スタイズ)は2024年3月3日(日)に開催されるIMPACT SHIFT2024にスポンサー協賛しています。
当日参加するメンバーが気になったお話や登壇テーマを現地レポートします。
本記事は、本イベントStageBの2つ目のトークセッション「デザインは社会課題の複雑性を超えられるのか-共感の波を起こすイシューデザイン-」のレポートです。

IMPACT SHIFT(インパクトシフト)は、社会課題に向き合う全ての人に向けた、業界最大規模のカンファレンスです。全国からインパクト志向の起業家など合計300名が集まり、有識者によるトークセッション、起業家のプロダクト展示などを通して、社会課題と向き合う起業家のこれからを考えます。

私たち「STYZ」では協賛に加えて、ブースを出展いたします。本イベント参加者の皆様と直接交流することで、コミュニティの活性化に寄与したいと考えております。


登壇者のご紹介

阿座上 陽平 氏
石塚 理華 氏
近藤 哲朗(チャーリー) 氏
田村 祥宏 氏

阿座上 陽平 氏:株式会社Zebras and Company 共同創業者/代表取締役
石塚 理華 氏
:一般社団法人公共とデザイン 共同代表
近藤 哲朗(チャーリー) 氏:図解総研代表取締役
田村 祥宏 氏:株式会社イグジットフィルム 代表取締役/フィルムディレクター NPO法人ブラックスターレーベル 代表理事

https://uneri-inc.notion.site/d2e4d5ff902b400b92d672a619380d45

複雑性をどう超えられると思うか?

近藤:図解、ビジュアルにすることを仕事にしている。その中で、複雑なものをシンプルなものにする時、情報を取捨選択していく。捨て方に気をつけないと、重要なものを捨ててしまう。図解には暴力性があり、捨てられた情報には目が向けられなくなってしまう。まずはシンプルなものを知ってもらうというところは大事で、それぞれ役割がある。
自分の課題は社会の課題なんだと気がつくことができる。自分がいるそれぞれの立場から課題に対してどう関わっていくか考えることもできる。
投資家がどの課題が大きいのかレバレッジポイントを探すために、投資家向けに図解もする。

田村:1人1人の視聴者の心の深いところにアクセスできるチャンネルを作った。何を美しい・楽しいと思うのか、アートの力がとても役に立った。1人の心に響いたというところがポイントだった。

石塚:公共というのは行政ではない。自分がいて他者がいる、というところを公共と呼んでいる。私たちもシステムマップを作っている。より当事者の言葉を取り上げている。テーマに関わる様々な立場の人を集め、一緒に話し合っていったりしている。

阿座上:デザインを作る時に、ただデザインをデザイナーに発注するだけでなく、プロセスの設計で気をつけていることを聞きたい。

近藤:ビジュアル中心のデザインではなく、広い意味でのデザインをやりたいと考えている。図解を通して、見る人に対して何かを伝えたいと思っている。田村さんの映画を2回見たが、視聴者に考えさせようとしている。

田村:一緒に作っていく、僕はこう思っているというようなことを思う体験を作りたかった。もっと広い視聴者に見てもらえるようになるためには、一緒に作る共創はうちわ感も出てしまう。これを変えていくのは今後また新しいものを発明しないといけない。

石塚:社会起業家は「これが必要だからやっている」となる。なにかできなかった時に折れてしまうのではなく、本人たちが今どこにいるのかを分かるようにする。ナラティブを取り上げる時により響きやすい一方で、脚色しようとするとできてしまう部分でもある。

田村:フラットな映画を作る時、お金の問題がある。スポンサーを付けるとそのスポンサーの意思が入ってしまう。

阿座上:お金を出す側がクリエイターと話し、クリエイターを信じる必要がある。

共感の波を当事者以外に広める時に、どう伝えるのか?

石塚:当事者以外にも興味の引っ掛かりがあると思っている。関われるんじゃないかと思ってもらう。伝えられる人の悩みとか課題に繋げて話すことが大事なのではないか。

近藤:当事者以外を巻き込んでいくというのは、マーケティングやプロモーションだけでは難しいと思う。ロビイングなどして政策などのルールに食い込んでいかないといけないと感じている。

田村:問いを見つけてあげる。これなら皆で話せるのではないかという問いを見つける。



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