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投資したい!と心に刺さる!事業計画書ノウハウ

「あぁ!そうだよね!
 たしかに!自分もそうするかもしれないわ!」

「納得感あるなぁ!
 よく思いついたね!」

「あなた天才なの!
 これは儲かりそうだね!」

わたしが担当者から実際に引き出せた反応のいくつかです。
もちろんいろいろな方法があるかと思いますが、事業計画書という資料にまとめて文章として読ませる内容に納得感があると、すぐにOKの返事がもらることがあります。


銀行の担当者・投資家があなたの事業計画書を読んで、すぐに反応して行動を起こしてもらえるならステキです。

まずは6ページくらいで納得感あるシンプルな事業計画書を作ってみましょう。説明の流れを作りながら、頭を整理するためにも、下記の質問に答えつつスライドにコピー&ペーストしてみてください。

事業計画書のポイントは3つ


①なぜ?その事業をやりたいと想ったのか
②売上の目標、経費はいくらかかるから、いくら投資が必要かすぐわかる
③相手の心に刺さる言葉をいくつか投げかける(ちりばめる)

『下記1~6までをコピーし、PowerPointスライドかWordなどに張り付けましょう』質問に答えながら、頭の整理をすることが大切です。


1.事業コンセプト

事業コンセプトは、相手の想像力をかきたて、投資したい!と希望するように行動のきっかけを作るメッセージが必要です。

①誰に対して、どのようなサービスを提供しますか?
 - (回答)
 
②それは誰もが納得する明確なミッション=果たすべき役割がありますか?
 - (回答)  

③なぜそれをあなたから買いたくなるのでしょうか?
 -(回答) 

<ここでポイント!>
想像力のスイッチを”ポチ!っと”押してあげましょう。
ここで聞いておきたい反応は、「そうだよね!」

特に、③の質問では、自分自身の体験や経歴からストーリーを作り、資料にまとめるか、口頭で説明すると良いでしょう。

2.中期計画

④どれくらいの売値で?どれくらいの利益を上げられますか?
 -(回答)

⑤なぜこの事業が継続的に成り立つのですか?
 -(回答)

⑥3年後、どのくらいの売上と利益を出していますか?
 -(回答)

<ここでポイント!>
具体的な数値をあげて、ずっと継続することで売上も利益も伸びることを証明してみせてください。大切なキーワードは、「ずっと続けて稼ぐ」です。

3.ビジョン・理念

⑦事業内容について、誰もが覚えられ、人を惹きつけるような短い文章(ヘッドライン)を書いてください
短い文章で事業や製品を的確に表現してみるとどうなりますか?
(例) MacBook Air – 世界最薄ノートパソコン

⑧どうしてこの事業に競争力があるのですか?
 -(回答)

<ここでポイント!>
ここでは少し頭の整理が必要になります。「1.事業コンセプト」とは少し違います。
『どんな新入社員・新メンバーが来ても、事業の本質にたどり着くまでの時間を短縮するため、また、既存メンバーが事業の本質を思い出すキッカケのための装置 =「ことば」が必要と言えばわかるでしょうか。

整理のために、(思い出して、書き出してください)
①Why(事業のルーツ・動機):  (記載する)
②Who(寄り添いたい相手):  (記載する)
③Figure(事業の形):    (記載する)
④Color(事業の色):    (記載する)
⑤Attitude(事業の姿勢):  (記載する)
⑥Value(提供価値):  (記載する)

4.事業の強み

⑨自社の強みはなんですか?
 -(回答) 

⑩チャネル(Place)
 どのような販売経路で流通させますか?
 -(回答)

⑪プロモーション(Promotion)
 マーケティング方法として、どのように販売を拡大させますか?
 -(回答)

<ここでポイント!>
米国にSWOT分析という方法があります。(Excelへ)
自社の強み(Strength)、弱み(Weakenss)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)をそれぞれ書き出して分析する方法です。

自社だけでなく、他社のSWOT分析もしてみると、より競合の強み弱みを知ることができると思います。

5.単価・販売数量、費用、運転資金

⑫どれくらいのコストをかけて?
 -(回答)

⑬事業開始前に必要となる諸費用、軌道に乗るまでの運転資金は?
 -(Excelへ)

⑭目標とする単価・販売数量、外注費・営業経費、人件費は?
 -(Excelへ)

<ここがポイント!>
初期投資、運転資金は別々に記載しましょう。
運転資金の計算は、毎月かかりそうな項目をExcelに整理しておきましたので、こちらで固めの計算をお願いします。

6.市場規模、競合会社

⑮事業の市場規模はどのくらいですか?
 -(数値、グラフを掲載)

⑯自社の立ち位置を知るために、競合会社はどこですか?
 -(回答)

⑰事業責任者の経験、熱意、人脈は決まっていますか?
 適材適所の人材配置を検討すること
 事業協力者を最低2名 ノミネートして助けてもらうこと

<ここがポイント!>
『市場優位性』について、絶対に聞かれます。
競合との差別化がしっかりできているのかどうかを明確にしましょう。


いかがでしたか?

頭の整理ができたでしょうか?
質問への回答は簡潔に、想像力をかきたてる回答だと良いかと思います。

ちりばめる心に刺さる言葉

事業計画書を説明する担当・投資家に合わせて言葉を選びましょう。

仕事のためだと割り切っている担当もいるかと思いますが、最後に決めるのはその担当です。担当者の個人的に叶えたいことを言葉として散りばめるとより事業計画書に深みが出ます。

個人的な欲求をあなたが叶えてあげるのです!

ちりばめる具体的な数字や状況

1日に〇〇個、1か月で〇万人!
実証実験は〇〇〇件など、具体的な数値であればあるほど、文章中の言葉の価値が上がります。グンと重くなるのです。

意識して、数値を入れ込んでいってください。

そこに相手の顔は見えるか?

事業計画書を読んでくれる相手が心を揺さぶられるような文章を書きましょう。ダイレクトに相手の感情に働きかけるような、そんな文章が散りばめられていると、動いてくれると確信しています。

最後に

銀行の担当者・投資家に、読み返したとき、「あのとき投資しなかったことを後悔させる」ような、心を揺さぶられる事業計画書を書きましょう!

<このタイミングで読んで欲しい1冊>

成功モデルとは完成したモデルではなく、完成に至る過程で行われた何百何千という意思決定のプロセスそのものだからだ。それを自分のものにすれば、環境や条件が変化しても自ら対応できる。

the modelより


あわせて、『起業するとお金に困ることが多い』です。
参考になれば良いなと書いてみました。こちらも読んでみてください。


先にこれだけは伝えたい。「ありがとうございます!!」 パワー注入してもらえて、いつも以上にがんばれます!!