#27『”モテるあの子は私の親友”SHISHAMO「あの子のバラード」を語る』
今回は2013年11月13日にリリースされた1stアルバムSHISHAMOの3曲目に収録されている「あの子のバラード」という曲について語ります。
この曲は簡単に説明すると、”モテる親友への嫉妬心”をテーマに描かれています。やたらめったらモテる子ってなぜかいますよね。残念ながらこの曲MVはありませんが、YouTubeにて音源がありますので載せておきます。
それでは語っていきます。
一番Aメロの歌詞
親友がモテるという内容から始まります。「結局のところみんなあの子が好きなんでしょう?」と歌っているのが、親友とは言いつつも明らかに嫉妬していることが伺えますよね。その後の「そんなの慣れっこだよ 慣れっこだよ」というのがそのモテる女の子との付き合いが長いことも読み取れますよね。
一番Bメロの歌詞
主人公の女の子には好きな男の子がいることがわかります。でも、いつも隣にいる親友がモテるからやっぱり「君もあの子のことが好きなのかなあ」と考えてしまっているわけですよね。とは言いつつも、「また好きな音楽教えてよ」と歌っているのが私のことを好きになってもらえるように頑張ってみようという気持ちも少しあるというのが伝わってきますよね。
二番Aメロの歌詞
やっぱりモテる親友というのは顔がいいのはもちろんでそれだけじゃなく性格もいいという欠点が見当たらないような眩しい女の子みたいですね。決して顔だけじゃなく中身も魅力的だということを親友だから一番わかっているというのがまた複雑ですよね。そりゃ、いつも一緒にいるのに親友ばかりが何かとちやほやされると嫌気がさすのも頷けます。
「あの子の隣にいる私の名前 知っている人はどれほどいるのかな」とまで思ってしまうのは、すごく悲しいですよね。
二番Bメロの歌詞
このフレーズはあの子には叶わないことを描きつつも、気になっている君だけはもしかした私のことを見てくれるかも知れないという願望があるように思えますね。
Cメロの歌詞
親友ばかりモテて隣にいる私を誰も見てはくれないけれど、その親友がいつも隣にいてくれるからさみしくないということですよね。うーん、複雑ですね。
「引き立て役になれるほどブスじゃないけど」というフレーズからは、少しは自分の顔に自信があって、なんで私はあの子みたいにモテないんだろうかと悩んでいるようにも読み取れますよね。本当は私も見てほしいという気持ちがどこかにあるのが伝わってきます。
Dメロの歌詞
結局気になっていた彼も、親友のことが好きそうだということですよね。これは辛い展開ですよね。
最後の「あの子のこと嫌いになれたなら それならどれだけよかったか」というフレーズ。普通好きな人を取られたりと自分にとって都合の悪い存在が現れるとあの子さえいなかったらと思ってしまうことってあるじゃないですか。それでも、この曲のモテるあの子っていうのが親友で凄く素敵な子だから嫌いにはなれないということですよね…。嫌いになれないというのが返って主人公の女の子を苦しめているのかも知れませんね。
まとめ
無さそうで有りそうな設定を見事に描いていますよね。何度も言っていますが複雑という言葉につきますね。多分この曲の舞台は学生で、いつも一緒にいる親友ばかりがモテるというのは学生時代の多感な時期において比較してしまって辛いですよね。しかも親友だから憎めないというのが余計に辛いだろうなと思ってしまいます。
曲調もバラードで、歌い方も感情がこもっていてラストのDメロの部分は特に切ない気持ちになりますね。この曲はサビがないが特徴でそこがまた珍しくこの曲の良さだと思います。
この主人公の女の子には、多分何かと親友に男を持っていかれた学生時代だったと思うので、素敵な男性に巡り合えて幸せになってほしいななんて勝手に思います。
そして、2023年11月8日に新しいアルバム「ACOUSTIC SHISHAMO」がリリースされました。その8曲目に今回の「あの子のバラード」が選曲されています。元々の音源ではなくピアノバージョンで収録されており、また違う風に聴くことが出来ます。YouTubeにて音源がありますので、こちらも載せておきます。
是非皆さんも聴いて見て下さい。
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