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23. 相手に届くサービスの作り方

つぐさんからコンサルを受け始めて間もない頃のこと。

彼から、自分の主催するリトリートに来ないかと、お誘いを受けました。

ですが、わたしはそのお誘いを断りました。

興味は惹かれたものの、あまりピンと来なかったのです。


しかし。

数日後に、つぐさんからまた、別のリトリートのお誘いが来ました。

しかも今度は

さちえさんがお客様になりそうな
新しいサービス考えたよ笑

と、気持ちいいほどにストレートな売り込みを受けたのです。笑

普通、一度誘って断った相手を、間髪入れずにまた誘う人なんていないと思うのですけれど。笑


けれど。

そのリトリートの詳細を見た時に、今度は参加したい!と思ったのです。

リトリートのテーマは、魅力強化合宿。

つぐさんが、参加した人がどうしたら魅力的になるかを、外見から内面からプロデュースしてくれるというもの。

そのお誘いに心惹かれたわたしに、彼が

さちえさんが
参加したくなるサービスを
イメージして考えた^^

と、楽しそうに伝えてくれました。



このリトリートに、参加したい。

内容もとても魅力的で、しかも、わたしを思って作ってくれたサービスならなおさら。

それと同時に、ちょっぴり悔しくなりました。笑

どうして、こんなに、まるで吸盤に吸い寄せられていくように、人から求められるサービスを、この人は考えることができるのだろう?


ですが、吸い寄せられることにブレーキをかけず、楽しく巻き込まれていると、知らない間にたくさんのギフトを受け取ることができるのが、つぐさんのサービスの素敵なところだと、思うようになりました。



さて、リトリートに行きたい!と思ったものの、その時のわたしの手元には、参加費を支払うお金がありませんでした。

コンサル費用1年分を支払ったのに加え、自分を魅せることや外見を磨くことにお金を支払い、口座の残高が数万円になっていたのです。


そう、人生の転機って、大きなお金が動いたりも、きっとするものなのでしょうね。

でも、当時のわたしは、お金がほとんどないのに、なぜか気分は爽やかでした。

そして、お金に向かって心の中で

わたし、先に行ってるから~!
ついてきてね~!

と、叫んでいました。



リトリートに参加するために、どうにかして参加するお金を稼がなければ。

当時のわたしの個人事業の売り上げは、月に10~20万円程度。

今の売り上げの規模では、数十万のリトリートには参加できない。


そこでわたしは、どうやったらお金を稼ぐことができるのかを考えはじめました。

こんなに真剣に、お金を稼ぐことを考えたのは、それまでの人生で初めてのことでした。笑


サービスの作り方については、つぐさんから少しずつ教わってはいました。

そのひとつは、すでに記事にもした、ふと思い浮かんだアイディアをサービスにするというもの。


そして、もうひとつ教えてもらっていたことがありました。

それは

どうしたら目の前の人の
困りごとが解決するか
より成長できるかを考えて
サービスを作ること。


それからわたしは、数日間とても集中して、今自分のところに来てくれている方が、どうやったらより成長できるかを、考えました。


当時、わたしのところには、約20名の方が、カウンセリングを学びに来られていました。

その方々は、毎月開催していた1回3,500円の講座に、熱心に通ってくださっていましたが、もっと学ぶ機会を提供できれば、もっともっと伸びていける人たちなのではないかな、と思っていたのです。


そこで、当時自分のところに来てくださっていた方たちのためのサービスを、新しく作ってみることにしました。

その名も、アドバンスコース。

10か月の間、個人セッションとグループセッション月1回ずつ、そして期間中はメールサポート付きで、118,000円のサービスを作ってみることにしたのです。

わたしにしては、10万を超えるサービスを打ち出すのは初めてで、とてもドキドキしました。

ですが、その前に、コンサルで高額のサービスを買っていた体験からすると、お金を支払うことは未来の自分に期待をする楽しいことだということも、体感として感じていました。




そして、その月に講座を開催した際、参加してくださった18名の方に、新サービスの紹介をしました。

わたしの中では、そのサービスを通してその方々が成長できる確信のようなものがあったので、自信を持ってお伝えすることができました。

すると、、

なんと、紹介をした18名のうち、半数の9名の方が、すぐにそのサービスに申し込んでくださったのです。

しかも、期待に胸を膨らませて。


わたしとしては、リトリートに参加するための30~40万ほどがあれば十分だと思っていたのですが、実際の売り上げが、図らずも100万円を超えてしまいました。


そして

そこから数日の間に、申し込んでくださった方から参加費がどんどん振り込まれていきました。

その時、残高が3万円ほどだった通帳に、みるみるお金が振り込まれていき、数日後には7桁を超える数字になっていました。


わたしは、目の前で起こってる現実に心がうまくついていかず、嬉しいというより呆然として、通帳の数字がみるみる増えていくのを眺めていました。


そして、呆然としたまま、つぐさんに報告をしました。

つぐさんは、私が初めて売り上げ100万を超えたことを知ると

おーーーー!
まじでおめでとー!

と、わたし以上にとても喜んでくれました。


報告をした後につぐさんが
自分のストーリーズに
こんな風に上げてくれていて
これを見て初めて
自分の身に起きたことの
実感が湧いてきました。


それまで売り上げが20万円程度だったわたしに、数日間で100万を超えるお金が入ってきた体験。

それは、それまで想像もしなかった感覚で世界を見るという体験を、わたしにさせてくれました。


例えば、街を歩いていると、以前なら目にも留まらなかった高額の洋服やアクセサリーが目に留まるようになり、

「これも、わたしが欲しいと思えば手に入れることができるんだ」と思うことができる。


お金がたくさん手元にやってきたことで、手に入れるかどうかは別として、目に映るものやイメージできることが大きく広がったのです。

以前なら、「こんな事(物)は自分には無理だ」と思って、視界にすら入れていなかったものが、視界に入ってくる、という体験は、とても新鮮でした。


そう、お金がたくさん手元にあるという感覚が、可能性や選択肢を広げて見れるようになる感覚を、もたらしてくれたのです。


そして、いただいたお金で、今まで入ったことのないようなお店で服を選んでもらい、これまで服に費やしたことがないような値段がする服を買って、春に写心を撮ってもらいました。



その数か月後には、参加したかったリトリートにも無事参加でき、そこで大きく自分を解放する体験をしました。



そして、100の大台を一度超えると、その次は超えやすくなる、というつぐさんの言っていた通り、この体験を皮切りにして、最高月商を更新したり、しっかりした値をつけたサービスを出したりすることができるようになっていきました。

わたしにとって、ひとつ桁の違うお金を稼ぐということは、こんな風に、視野を広げてくれ、自分のステージを大きく前に進ませてくれました。


どうして売れたと思う?

と、サービスが売れた時に、つぐさんがわたしに質問をしてくれました。

わたしは、以前教えてもらったように、相手の方がどうしたらより成長するかを考えてサービスを作ったことを彼に伝えました。

すると、うんうん、いいね♪と聴いてくれた後に

心を込めて作ることもね♪

と、付け加えてくれました。


そう、サービスを作る時は、いつも相手の立場に立ち、心を込めて作っていく。

そして、それが自分の得意や喜びとも一致するように。


そして。

わたしが売り上げを大幅に上げたことに関して、つぐさんがとても満足そうにしていたことが、もうひとつあります。

それは、稼ぐ目的が、”リトリートに行きたい”という、個人的な欲からだった、ということです。笑


”どうにかしたい”
その気持ちが原動力になり
動き始めるんだよね。

そこにドラマが生まれて
より良い体験になる。




面白いなと思うのですが、クライアントさんだけを見ていては、あのサービスはできませんでした。

それまでにないスケールの大きいものに意識を向け、自分が個人的に欲しいと思うものを手にするために稼ぎたいという強い思いが、結果的にそれまでの枠組みを超えることにつながったのです。


そして、それはより人に喜ばれ、深くかかわることができるサービスの誕生でもありました。

わたしがあの時リトリートに行きたいと思わなければできなかったサービスが、今や人から求められるサービスとして定着をしている。

当時売り出したアドバンスコースは、その後内容をアップデートし、今でも根強い需要のあるプログラムとなり、長い方では当時からずっと、契約を更新して受けてくださっています。


つぐさんは、稼ぐためには”稼ぎたい”という強い思いが必要なのだということを、教えてくれました。

そして、人が稼ぎたいのは、個人的な欲から出てくることが多いのだ、と。

それがいいんだよ。
不純な動機で、始めよう。笑

つぐさんはちょっといたずらっぽく、でも嬉しそうに笑って、そう言ってくれました。




こんな風にして、つぐさんはサービスを考えることや稼ぐことって楽しいことなのだ、ということを、在り方を通してわたしに伝えてくれました。


今回の体験は原体験となり、その後サービスを作る際にはいつも、この感覚を大切にしています。

つまり、相手がどうしたらより成長できるかを考え、心を込めて作ること。


そして、「これが欲しい」「あれがしてみたい」という自分の欲を禁止せず、そこに素直でいること。


それが結果的に、自分自身でありながら、同時に相手にも届くサービスへとなっていくように感じています。


◆課題◆
まず、稼ぎたいという思いがあるなら、そんな自分を認める。
その動機が不純に思えても、否定せずそこからスタートしてみる。

サービスを作る際は、どうしたら相手の困りごとが解決されるかや、どうしたら相手がより成長できるかをイメージしながら、心をこめて作る。


つづく。


この記事は連載形式になっています。
最初からお読みいただくと、これからの記事も、より楽しんでいただけると思います♪






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